東京五輪中止の鐘を鳴らすのは誰か?

一条真也です。
昨日から、ネットで「東京五輪中止」の話題が盛り上がっています。ヤフー・ニュースにも「東京五輪中止の可能性、米紙報道 コロナ影響で開催見通し厳しく」という共同通信の記事が掲載されていました。

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ヤフー・ニュースより 

 

記事には以下のように書かれていました。
「【ニューヨーク共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、新型コロナウイルスの影響で今夏の東京五輪の開催見通しが日々厳しさを増しており、第2次大戦後、初の五輪開催中止に追い込まれる可能性があると伝えた。同紙は、日本と米国、欧州主要国で感染拡大が続き、国際オリンピック委員会(IOC)らの間で、安全な五輪開催は不可能との声が出始めたと指摘。ディック・パウンドIOC委員(カナダ)が開催に『確信が持てない』と述べたことなどを挙げた。開催される場合、選手や関係者らが従来にない不自由さを強いられるとの見通しを示した」



また、東京新聞が16日23時55分に配信した「東京五輪『どちらに転ぶかわからない』河野氏の発言が波紋 欧米メディア、中止の可能性次々伝える」には、「【ジュネーブ=共同】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、河野太郎行政改革担当相が日本の閣僚で初めて東京五輪パラリンピック開催中止の可能性に言及したと海外メディアが報じた。ロイター通信が河野氏の『(無観客の可能性を含めて)五輪に備えて最善を尽くす必要があるが、どちらに転ぶかは分からない』との発言を紹介」と書かれています。



フランス紙フィガロも「日本の閣僚、五輪が開催されない可能性に言及」と伝え、スポーツ専門放送局ユーロスポーツ(ともに電子版)は「日本の大臣が『どんなことも起こり得る』と認めた」と報道しました。15日にはニューヨーク・タイムズとともに米ブルームバーグ通信(ともに電子版)が第2次大戦後で初の中止に追い込まれる可能性があると悲観的な論調で伝え、開催を危ぶむ声が相次ぎました。

 

ブルームバーグ通信は(1)ワクチン接種が始まっても感染が猛威を振るっている(2)緊急事態宣言が出た日本での感染率が依然として高い(3)世論調査での開催支持率の低下―の3点を理由に「安全に開催できるか疑問を投げ掛けている」としています。もはや1ミリも東京五輪開催の可能性などないわけですが、どうして、その明確な事実から菅首相小池都知事も目を逸らすのか? 本当に日本国民や東京都民のことを考えているのか? 日本の閣僚で初めて、「東京五輪中止」の可能性を口にした河野大臣はさすがです!



わたしは、これまでも「東京五輪中止」をブログで訴えてきました。そもそも、緊急事態宣言が出ている東京で、半年後にオリンピックを開催するなどといった馬鹿げた思い込みはもはや「トンデモ」の領域に入っています。オリンピックはクーベルタンが提唱した崇高な理念など忘れ去られて、すでにアメリカのTV局の放映権料を当てにするIOCの商売に成り下がっています。IOCのバッハ会長は悪徳プロモーターと変わりません。真夏にマラソン競技を開催するというクレイジーな日程も、すべてはアメリカのTV局の都合です。要するに、五輪とはアメリカ主導のスポーツ・イベントなのですが、そのアメリカが新型コロナで未曾有の国難の中にあり、五輪どころではありません。


東京五輪が中止になれば、大手広告代理店やTV局が壊滅的なダメージを受けるなどとも言われていますが、そんなこと日本国民には関係ありません。代理店やTV局など潰れたって仕方ないではないですか! だいたい、わが冠婚葬祭業界はコロナで「業難」ともいえる壊滅的ダメージを受けています。それでも、各社は必死に頑張っていますよ。成人式や結婚式が行われず、さらには葬儀さえも行いにくくなってきているのに、どうしてオリンピックなどという「最もパンデミックにふさわしくないイベント」を開催しなければいけないのですか?(怒)海外から変異ウイルスの持ち主が大量に来日して、日本がウイルスのダムになる可能性が高いではありませんか!(怒) 
さらに言えば、一部の国との「ビジネス往来」も早い時期に全面停止すべきでした。これまでのビジネス優先政策のツケは誰が払うのですか? (怒)

 

「オリンピックは平和の祭典」などと戯言をほざくもいますが、現在の商業主義にどっぷり浸った五輪など平和の祭典でも何でもありません。どうしても「平和」を持ち出すのならば、ブログ「最高の平和」で述べたように、結婚こそは最高の平和であり、五輪などよりも一件の結婚式の方がずっと平和的です。日本各地では、医療崩壊が起きようとしています。例えれば、今の日本で五輪を開催するというのは、病院にも通えず、給食代も払えない貧しい家庭に育っている小学生が、「ちびまる子ちゃん」に出てくる花輪君みたいな大金持ちが行う豪勢なホーム・パーティーを開くようなものではないでしょうか? 「おめでたい」を通り越して「クレイジー」な行為であり、そんな金があったら病院代(医療関係の支援)や給食代(飲食業界の支援)に回すべきです!



日本各地で感染が広がる中、今月12日に東京オリンピックパラリンピック組織委員会の森会長が職員への年頭挨拶を行い、オリンピック開催への意気込みを語りました。森会長は、あくまでも7月の東京オリンピックパラリンピックの開催を目指し、「(記者に)『それでも五輪やるんですか?』『何か五輪を中止するか、延期するか方向決めたんですか?』と言われる。私は“なんで今そんなものを考えなきゃならんのか”」と言い放ちました。でも、少しは不安もあったようで、「実は内心は、“やっぱり、もしかしたら”という気持ちがないわけじゃない。ないが、ここで我々が“ためらったり”“ひるんだり”“ちゅうちょ”したり、これだけは絶対したらいかん」とも述べました。うーん、首相にまで昇りつめただけのことはあって、徹底したポジティブ・シンキングですね!


森会長は、社会現象を起こした「鬼滅の刃」の主人公である竈門炭治郎のセリフのように「俺はやれる! 絶対にやれる! 俺はやれる男だ!」「人は心が原動力だから」と考えておられるのでしょうか? 炭治郎の心構えは素晴らしいですが、有害なポジティブ・シンキングはいただけませんね。それでは、アメリカの民主主義を殺したドナルド・トランプと同じではありませんか! また、五輪のような公共イベントの開催を自身の「人生の花道」にしようという考えも完全に間違っています。日本国民の運命を自身の自己実現と終活の道連れにすることは絶対に許されません。



16日、歌手の和田アキ子さんがナリティーを務めるニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(土曜・午前11時)に生出演しました。和田さんは、緊急事態宣言で飲食店などが危機的状況になっていることを心配し、「それなのにまだ五輪をはっきり中止って決めない」と指摘。その上で東京五輪組織委の森喜朗会長が昨年3月30日に会見で東京五輪の開催に「神頼みみたいなところはあるが、そうした気持ちが必ず通じていくと思う」との発言を引き合いに出して、「森さんも神頼みみたいなことおっしゃっていたけど、そんな祭典を神頼みにしちゃいけないでしょ。ゲタひっくり返して天気調べているようなもんでしょ」と語りました。

f:id:shins2m:20210117194317j:plain祭典を神頼みにしちゃいけない!

 

森会長は以前、「日本は神の国」と発言して物議を醸しました。しかし、わたしは失言とも何とも思いませんでした。日本人の「こころ」の主柱は神道であるのは間違っていないからです。まあ、誤解を招かないためには、八百万の神々を意識して「神の国」ではなく「神々の国」と表現すべきでしたが。しかし、今回の「神頼み」発言はいただけませんね。さらに和田さんは、東京五輪を「やっても地獄、やらなくても地獄だけど、この時期だからコロナに打ち勝つんじゃなくて、本当に打ち勝つんだったら私個人の意見ですけど」とした上で、五輪の開催費用を「コロナの病院を建てるとか、医療従事者に即金で1人10万円ずつ、何とかお願いしますとか。辞められて今現場で働いていない方に本当にお手伝いしていただいて」とコロナ対策に充てるべきとの持論を展開しました。いやあ、和田さんの発言はまったくの正論です!



東京五輪中止はTV局の経営に甚大なダメージを及ぼすので芸能人としてはタブーに近い発言ですが、和田さんはラジオでよくぞ言ってくれました。わたしは、ゴッド姉ちゃんを見直しました。まさに、「義を見てせざるは勇なきなり」です。こんなときこそ、名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を聴きたくなります。
この曲こそ、新型コロナウイルスの終息を願う人類にとっての希望の歌だと思いますが、「東京五輪中止の鐘を鳴らす」のは誰なのでしょうか?

 

2021年1月17日 一条真也

菅発言はフロイト的失言?

一条真也です。
今日は、1月17日。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災から、丸26年を迎えました。発生時刻の午前5時46分に合わせ、神戸市中央区の東遊園地など各地で追悼行事がありました。兵庫県にも緊急事態宣言が発令されており、新型コロナウイルス禍の中で「密」を避けながらも、「この日だけは」と多くの人が手を合わせました。犠牲者の方々の御冥福を心よりお祈りいたします。

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本日の追悼行事のようす

 

わたしは阪神・淡路大震災の追悼行事には参加したことがありませんが、2011年3月11日に起きた東日本大震災の追悼行事には参加したことがあります。ブログ「東日本大震災八周年追悼式」で紹介した2019年3月11日に開催された国家行事です。式典そのものは荘厳で、儀式人として勉強になりましたが、「開式の辞」で菅官房長官(当時)が「ただ今より、東日本大震災記念式典を行います」と宣言したのには仰天しました。「追悼式典」を「記念式典」と言い間違えたわけで、あってはならないことでした。



厳粛なセレモニーの冒頭で痛恨のミスでしたが、わたしは「八周年」という表現にも違和感をおぼえました。「周年」という言葉には創業とか結婚とか、お祝いのイメージがあるように思えます。ですから、「原爆の日」や「終戦の日」に「周年」を使うのも違和感を感じます。悲劇の場合は「〇周年」ではなく「〇年」がふさわしいように思います。だから、わたしはブログ「東日本大震災8年」のように、「東日本大震災〇年」と表現しています。もしかしたら菅官房長官は「記念」ではなく「祈念」と言いたかったのかもしれませんが、これも「祈念」だけでは意味が通りません。「平和祈念」とか「治癒祈念」といったように祈念する対象を明らかにすることが必要です。



その後、菅官房長官は首相になられました。わたしは菅新首相に大いに期待し、ブログ「GoToウエディングの実施を!」にも書いたようにが、日本人が結婚式を挙げる政策を立てていただきたいと願いました。残念ながら、その願いは叶いませんでした。そして、菅首相はコロナ対策に失敗したとして、内閣支持率を下げ続けています。「信頼回復への転機」(政府筋)となるはずだった13日の記者会見では、すでに決まった首都4都県に、関西や中部など7府県を緊急事態宣言の対象にすることを決めた13日の同対策本部で、追加の可否が注目された福岡を静岡と言い間違える「致命的ミス」(立憲民主幹部)を犯しました。



菅首相は官僚が良いしたメモを棒読みすることが指摘されていますが、読み間違い、言い間違いも多いです。「内容が頭に入っていないからだ」と批判する人もいますが、言い間違いにはその人の本心が反映されているという説もあります。その説を唱えたのは、「精神分析学の父」であるジークムント・フロイトです。「フロイト的失言」(Freudian slip)という言葉があるのですが、言い間違いによって人間は思わずその本心や、無意識の願望などを表現してしまっているというのです。ある人が、誰かのお葬式に行き、遺族の方に「ご愁傷様です」と言うはずが、「おめでとうございます」と言ってしまったとします。それは「おめでとう」と言った人の心の中に、その人が死んで良かったという本心があるからだというのです。もっとも、言った本人さえ気づいていない無意識レベルの問題なのですが。



このフロイト的失言からすると、菅首相が「福岡県」を「静岡県」と言い間違えたのも本心が潜んでいたという見方もできます。静岡県は神奈川県と愛知県に挟まれており、飛び地である福岡県などより、ずっと緊急事態宣言を発令すべき都道府県だったのかもしれません。あと、日本学術会議の新会員候補6人の任命拒否問題を巡って、静岡県川勝平太知事は「菅義偉首相の教養レベルが図らずも露見した」など発言しました。その後、「学歴差別のように取られたのは本当に残念。申し訳なく思う」と述べ、発言を撤回して陳謝しましたが、今回の言い間違えには川勝知事への無意識レベルでのリベンジもあったのでしょうか? 

 

2021年1月17日 一条真也

死を乗り越えるラ・ブリュイエールの言葉

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人間にとっては三つの事柄しか存在しない。生まれること、生きること、そして死ぬことである。生まれる時は感じない、死ぬときは苦しむ、そして生きている時は忘れている。(ラ・ブリュイエール

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、ラ・ブリュイエール(1645年~1696年)の言葉です。17世紀に活躍したフランスの哲学者、モラリストです。

 

 

写真家で作家の藤原新也氏に『メメント・モリ』という本があります。タイトルは、ラテン語で「死を想え」という意味です。天国のような場所えお撮影した美しい写真で、死を想いながら生きていくことの大切さを教えてくれる名著だと思います。

 

メメント・モリ

メメント・モリ

  • 作者:藤原新也
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本
 

 

死というのは常に人生のゴールなのですが、人々はどこかそれを忘れています。たとえば、人生最後の食事だと思えば、ありがたさを実感できるはずです。人生最後の花見だと思うだけで、その美しさはきっと違って見えるでしょう。もうこの人に会えないと思えば、その時間はかけがえのないものとなります。

 

 

死を意識することは、別に刹那的になれという意味ではありません。今、生きている時間を大切にしよう、かみしめようということです。「生きている時は忘れている」という言葉の重さを感じてします。忘れることもまた、人間の素晴らしさのひとつですから・・・・・・。なお、この言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。

 

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

  • 作者:一条 真也
  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2021年1月17日 一条真也拝 

『「鬼滅の刃」に学ぶ』 

一条真也です。
金沢に来ています。16日の朝一番で北九州に帰ります。今年最初の一条本となる『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)の見本がついに出ました。ブログ「北陸祝賀式典」で紹介した会社行事の開始直前に金沢に届きました。本書には、「なぜ、コロナ禍の中で大ヒットしたのか」というサブタイトルがついています。

f:id:shins2m:20201221125540j:plain「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林) 

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本書の帯

竈門炭治郎の羽織と同じ市松模様の帯には、「決定版登場!」「作者も気づかなかった(だろう)、日本人の心の奥底に触れた理由。だから老若男女の魂を震わせた!」と書かれています。

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本書の帯の裏

 

帯の裏には「好評既刊」「一条真也著」「『死を乗り越える』シリーズ」として、『死を乗り越える読書ガイド』、『死を乗り越える映画ガイド』、『死を乗り越える名言ガイド』の3冊が紹介されています。もちろん、すべて現代書林の出版物です。

 

アマゾンの内容紹介には、「博覧強記の哲人経営者として、ネット界で知られる著者が、あの『鬼滅の刃』ブームに切り込んだ渾身の一冊。手塚治虫に物語のルーツを見たどり、さらに『神道』『儒教』『仏教』からの視線で日本人の心の琴線にふれる物語を読み解く。そしてコロナ禍の今、『鬼滅の刃』に隠れされた『先祖』と『祭り』のキーワードが浮かび上がる。かつて広告代理店のマーケティング・プランナーとして活躍し、現在は大手冠婚葬祭会社の社長を務める著者が、社会現象になった大ブームのメカニズムを完全に解き明かす。『鬼滅の刃』論の決定版!!」と書かれています。これは、もちろん、わたしが書いた文章ではありません。しかし、本書に賭ける版元の熱い意気込みが伝わってくる内容紹介だと思います。著者本人としては、面映ゆいですが。

 

本書の「目次」は、以下の通りです。
まえがき
「経済効果だけでは語れない大ヒットの本質」
第1章 「鬼滅の刃」という事件
「コミックはこう読んだ」
日本人の心に棲みついた「鬼」
ルーツは手塚の3作品だった
「アニメはこう観た」
描かれる「呼吸」と「痛み」
「映画はこう観た」
観終わって浮かんだ疑問
「夢」が果たす役割
マネジメントやリーダーシップが学べる
「最終巻の衝撃」
結婚をイメージしたハッピーエンド
「死者」の気配
高齢者へのメッセージ
第2章 「鬼滅の刃」の練習問題
2020年の社会現象
鬼滅の刃」の展開
鬼滅の刃」の特徴
アニメ配信がさらにブームを推進

第3章 「鬼滅の刃」が描く
    魂のルール
鬼滅の刃」にみる日本人の精神世界
神道
~「鬼滅の刃」が描く神の姿と神楽、
そして命のつながり
【「神」について】
【ヒノカミ神楽】
【魂と転生】
【世代をこえて】
儒教
~物語に息づく八徳
【仁】 【義】 【礼】 【智】
【忠】 【信】 【孝】 【悌】
仏教
~知足、因果応報思想と怨親平等
死後観・人生観
【地獄】
【三途の川】
知足
因果応報
怨親平等
先祖
~混ざり合った日本人の「こころ」
祭り
~祈りができなかった日本人



鬼滅の刃」ブームの勢いが止まりません。
公開中の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、ついに興行収入国内歴代1位という金字塔を打ち立てました。また、その到達スピードも歴代1位というからさらに驚かされます。ちなみに、本書の印刷所への入稿締め切りが2020年12月28日までだったのですが、なかなか歴代興収1位の発表がなかったので、「歴代興収2位」と記載していたのです。それが本当にギリギリのところで情報のアップデートに成功しました。こうした勢いを受けて、最終話を掲載したコミック23巻(12月4日発売)の初版部数は395万部でした。電子版を含む累計発行部数が1億2000万部を超えたといいますから桁そのものが違います。これに加え関連グッズというものもあるわけで、その経済効果はコロナ禍で疲弊する日本経済の救世主のようになっています。

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コミックも1日で読破しました!

 

まさに社会現象と呼ぶべき今回のこのブームは「『鬼滅の刃』現象」などと記憶され、研究されるでしょう。実際、YouTuberの中田敦彦氏が動画で『鬼滅の刃』の大ヒットの理由を徹底分析したのをはじめ、新聞・雑誌などのマスメディアも巻き込んで、心理学者、社会学者、経済学者など枚挙に暇がありません。配信インフラの充実、映画館の独占など、ブームの要因はさまざまに分析されています。わたしは文筆活動を始める以前は、広告代理店でマーケティング・プランナーとして働いており、プロモーションから商品開発などに携わってきました。イベント企画なども手掛けた経験もあります。ゆえに、このブームにも当然興味を持ちました。



正直に告白するなら、『鬼滅の刃』については、わたしは「週刊少年ジャンプ」連載中に注目していたわけではありません。ある出来事がきっかけでアニメを全話観て、続いて劇場版を観て、それからコミックを読破した次第です。結果、感じたことがあります。それは経済効果という視点からでは見えてこない、社会現象にまでなった大ヒットの本質です。それが本書の執筆を決意したゆえんでもあります。今回のブームには、漫画の神様の存在や、現代日本人が意識していない、神道儒教や仏教の影響を見ることができます。わたしは、今回の現象は単なる経済的な効果を論じるだけではない、大きな転換点を感じています。

f:id:shins2m:20210111141525j:plainなぜ、コロナ禍の中で大ヒットしたのか?

 

コロナ禍の中にあった2020年に日本では、ことごとく祭礼が中止されました。その中で生じる最大の問題は、夏祭りや盆踊りが担っていた祖霊祭祀と病疫除去という役割を、誰が担うのかというものです。その答えの1つが、「鬼滅の刃」という作品だったと思います。夏祭りは先祖供養であると同時に、疫病退散の祈りでした。それが中止になったことにより、日本人の無意識が自力ではいかんともしがたい存在である病の克服を願い、疫病すなわち鬼を討ち滅ぼす物語であり、さまざまな喪失を癒す物語でもある「鬼滅の刃」に向かった側面があるのではないか。

f:id:shins2m:20210111141618j:plain鬼滅の刃」は「天下布礼」の物語だった!

 

鬼滅の刃」現象とは、コロナ禍の中の「祭り」であり、「祈り」だったのです。『鬼滅の刃』という物語は、わたしたちの仕事である冠婚葬祭業とも深い関わりがある、いわば「天下布礼」の物語であると言えます。儀式は、人生の縦軸――人間の年齢の変遷に対応する「冠婚葬祭」と、横軸である一年という円環に対応する「年中行事」に大別できますが、コロナ禍がきっかけとなり、冠婚葬祭はすでにこれからのあるべき姿について見直しが始まっていました。ここに加えて、年中行事も同じように、その本質と継承が議論されることは、日本の儀式文化の存続という点で大きな意味を持つことでしょう。

f:id:shins2m:20200910235939j:plain決定版冠婚葬祭入門』と『決定版年中行事入門』 

 

冠婚葬祭、年中行事、そして祭礼は広く「儀式文化」としてとらえることができます。そして、それらは「かたち」の文化です。それらが何のために存在するのかというと、人間の「こころ」を安定させるためです。コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も、そして今年は成人式さえも自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されました。しかしながら、儀式は人間が人間であるためにあるものです。儀式なくして人生はありません。まさに、新型コロナウイルスは「儀式を葬るウイルス」と言えるでしょう。そして、それはそのまま「人生を葬るウイルス」です。

儀式論』(弘文堂)

 

人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも、ころころ動いて不安定です。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要なのです。多くの儀式の中でも、人間にとって最も重要なものは「人生の卒業式」である葬儀ではないでしょうか。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方の葬儀が行うことができない状況が続きました。芸能界でも志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになられましたが、ご遺族はご遺体に一切会えず、荼毘に付されました。新型コロナウイルスによる死者は葬儀もできないのです。ご遺族は、二重の悲しみを味わうことになります。わたしは、新型コロナウイルスの感染におびえる現代人にとっての「精神的免疫」および「こころのワクチン」とでもいうべき存在が『鬼滅の刃』であると断言できます。多くの『鬼滅の刃』関連本では語られてこなかった(作者自身も気が付いていないかもしれない)大ヒットの秘密を開陳したいと思います。

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アマゾン検索結果で1位に!

 

本書の第1章に収録の「コミックはこう読んだ」、「アニメはこう観た」、「映画はこう観た」、「最終巻の衝撃」の各文章は、当ブログに掲載したものです。ブログ『鬼滅の刃』ブログ「アニメ版『鬼滅の刃』」ブログ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」ブログ「『鬼滅の刃』最終巻」には非常に大量のアクセスがありました。特に、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の記事は、映画の公開から1ヵ月以上も経過してからの遅いアップだったにもかかわらず、約2000万件の記事の中でアマゾン検索1位となりました。自分でも驚きました。

f:id:shins2m:20210111141424j:plain自分を信じて良かった! 

 

その後、ブログを読んだ「出版寅さん」こと出版プロデューサーの内海準二さんから連絡があり、11月25日に東京・日比谷の帝国ホテルのラウンジで打ち合わせしました。そして、「鬼滅の刃」についての本を書くことになった次第です。版元は、わがホームグランドの現代書林ですが、なんと年内の脱稿を希望していました。ブログをはじめ、これまで、わたしが書いた原稿を活用できるにしろ、あまりにもスケジュールがタイトです。「まあ今年は忘年会ラッシュから解放されるから、師走に執筆の時間も取れるだろう」と前向きに考えて引き受けました。「オレはやれる! 絶対にやれる! 俺はやれる男だ!」「がんばれ! 人は心が原動力だから」という炭治郎の言葉を我がこととして、頑張りました。

f:id:shins2m:20201128164401j:plainアニメ、映画、コミックを2日半で制覇 !

 

わたしは、11月も終盤になってから、「鬼滅の刃」に興味を抱きました。あることがきっかけで、猪の被り物をした伊之助の姿をTVで観て、衝撃を受けたのです。すぐ、アニメ全26話を観たいと思いました。Netflixに加入すれば観れることを知り、その場で加入。その日のうちにほぼ全話を一気に観ました。翌日は、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」も観ました。そして、さらにその翌日、アマゾンから届いた原作コミックス既刊22巻を一気読みしました。つまり、アニメ、映画、コミックの順で2日半で制覇したことになります。まさに全集中の呼吸で挑みました。それから約1ヵ月後には本書を脱稿したのですから、自分でもそのスピードには驚きます。「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生は「神速筆記」と評して下さいました。

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全集中の呼吸で書きました!

 

かつて、わたしは『ロマンティック・デス〜月と死のセレモニー』(国書刊行会)を約1ヵ月、『葬式は必要!』(双葉新書)を約2週間で書いたことがありますが、それらの本のテーマである「死」や「葬」は自分の専門であり、ある程度の時間と集中力さえあれば、難なく書くことができました。しかし、今回は『鬼滅の刃』についての知識がゼロの状態から約20日間で1冊の本を書き上げたわけで、自分でも驚いています。サムシング・グレートの計らいで自分にミッションが与えられたとしか思えません。そのミッションが果たせたのには、1人の協力者がいました。サンレー秘書室の瀬津隆彦君です。「週刊少年ジャンプ」の長年の購読者で、『鬼滅の刃』は連載開始時から熱心なファンだったという瀬津君には、いろいろとレクチャーしてもらいました。瀬津君という鬼滅博士のおかげで短い時間で『鬼滅の刃』の世界観やキャラクター像を短時間で把握できて、とても感謝しています。

f:id:shins2m:20210111141233j:plainぜひ、お買い求めの上、ご一読下さい!

 

異例のスピード出版を実現していただいた出版プロデューサーの内海準二氏、現代書林の坂本佳一社長にも感謝申し上げます。本書の内容とも重なりますが、本書の執筆・出版そのものが、わたしにとっては「祭り」でした。相変わらずコロナで先行きの不透明な現在、この本が多くの日本人にとって未来を生きていくヒントとなりますように。なお、本書の発売日は1月28日となっていますが、前倒しが予想されており、実際にはもっと早く発売されると思います。さらに、日本一の書店である「紀伊國屋書店新宿本店」では、今週末から先行販売されます。ぜひ、お買い求めの上、ご一読下さいますよう、お願いいたします!

 

 

2021年1月16日 一条真也

北陸祝賀式典  

一条真也です。
金沢に来ています。15日の11時からサンレー北陸の新年祝賀式典を万全の感染症対策のもとに行いました。会場は、金沢紫雲閣です。

f:id:shins2m:20210115103704j:plain金沢紫雲閣 の前で

f:id:shins2m:20210115131014j:plain入場のようす

f:id:shins2m:20210115110358j:plain勇壮なふれ太鼓

f:id:shins2m:20210115110447j:plain最初は、もちろん一同礼!

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小声で社歌を斉唱

f:id:shins2m:20210115111552j:plain小声で「S2M宣言」を小声で唱和

 

まず、 金沢紫雲閣の大谷支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌をマスク越しに小声で斉唱しました。それから営業推進部第1ブロックの上川ブロック長によって「経営理念」と「S2M宣言」を全員でマスク越しに小声で唱和しました。

f:id:shins2m:20210115111711j:plainみなさんに新年の挨拶をしました

f:id:shins2m:20210115111757j:plain社長訓示を行いました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは「式典に先立って思わぬアクシデントがありましたね。しかしながら、令和3年、2021年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います」と述べました。

f:id:shins2m:20210115153445j:plain鬼滅マスクで社長訓示

 

それから、以下のような話をしました。昨年は、とにかく、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の出来事に尽きる年でした。ニューノーマルの時代となっても、わたしたちは、人間の「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、冠婚葬祭を守っていかなければなりません。災害級の大雪の中で、北陸のみなさんは成人式や葬儀という大切な儀式を行ってくれました。みなさんは「地上の星」です。

f:id:shins2m:20210115152852j:plain礼業は社会に必要! 

 

コロナ禍の中で、わたしは冠婚葬祭業という礼業が社会に必要な仕事であり、時代がどんなに変化しようとも不滅の仕事であることを確信しました。感染症に関する書物を読むと、世界史を変えたパンデミックでは、遺体の扱われ方も凄惨でした。その反動で、感染が収まると葬儀というものが重要視されていきます。人々の後悔や悲しみ、罪悪感が高まっていったのだと推測されます。コロナ禍が収まれば、もう一度心ゆたかに儀式を行う時代が必ず来ます。

f:id:shins2m:20210115151312j:plain鬼滅の刃』について語りました

 

とにかく、昨年は新型コロナウイルスの猛威に振り回された1年でしたが、そんな中で社会現象と呼べる大ブームを巻き起こしたのが『鬼滅の刃』です。漫画も、アニメも、映画も、史上最大のヒットを記録するという信じられないような現象を巻き起こしています。「なぜ、『鬼滅の刃』はコロナ禍の中で大ヒットしたのか」という謎を解くために、わたしは『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)という本を書きました。ちょうど今、見本が金沢に届いたばかりです。

f:id:shins2m:20210115112103j:plain令和2年の夏は異常だった!

 

令和2年、改元の翌年にわたしたちが迎えた夏は極めて異常なものでした。新型コロナウイルスによってあらゆる行動が制限を受け、ビフォー・コロナどおりにはとれた行動をそのまま継続できた例はほとんどなく、さまざまなことが「密」を避けるために変化を求められました。これは夏に行われる祭事、すなわち夏祭りや盆踊りも例外ではありませんでした。全国の花火大会もコロナ禍を要因に中止されました。このような状況は、夏祭り・盆踊りにしても花火大会にしても、年が明けたからといって、来年から従来通りの姿を取り戻せる保障があるわけではありません。

f:id:shins2m:20210115112403j:plain熱心に聴く人びと

 

民俗学者の畑中章宏氏は、「日本の人々がこれまで続けてきた祭りのほとんどは、祖霊を供養するためと、疫病除去の祈願のためだったといっても言い過ぎではない」と指摘しています。確かに、日本の祭礼の目的は(稲の豊作祈願を含めた)祖霊祭祀と病疫除去にあったと考えて間違いありません。そして、その中でもいわゆる夏祭りは、病疫退散が主たる目的といえるものが少なくありません。これは夏という季節が、暑さによる人間の生命力低下とともに、病魔が広がりやすくなる季節であることが理由として挙げられます。

f:id:shins2m:20210115113459j:plain「先祖祭祀のありかた」を見直す 

 

コロナ禍における祭礼のあり方は、日本人の「こころ」を安定させるためにも今後早急に検討されなければなりません。しかし、現在の状況の中で一縷の望みがあるとすれば、それは「まつりのあるべき姿」や「先祖祭祀のありかた」を見直す声が出ていることでしょう。日本人の「こころ」は神道儒教・仏教の三本柱によって支えられています。そして、それらの三本柱には「先祖崇拝」という共通項があり、それが「かたち」として表されるのが儀式です。

f:id:shins2m:20210115112436j:plain儀式なくして人生なし!

 

冠婚葬祭、年中行事、そして祭礼は広く「儀式文化」としてとらえられます。それらは「かたち」の文化ですが、何のために存在するのかというと、人間の「こころ」を安定させるためです。コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されました。しかしながら、儀式は人間が人間であるためにあるものです。儀式なくして人生はありません。まさに、新型コロナウイルスは「儀式を葬るウイルス」と言えるでしょう。そして、それはそのまま「人生を葬るウイルス」です。

f:id:shins2m:20210115145949j:plain「かたち」は「こころ」を安定させる 

 

人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも、ころころ動いて不安定です。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要です。多くの儀式の中でも、人間にとって最も重要なものは「人生の卒業式」である葬儀でしょう。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方の葬儀が行うことができない状況が続きました。芸能界でも志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになられましたが、ご遺族はご遺体に一切会えず、荼毘に付されました。新型コロナウイルスによる死者は葬儀もできないのです。ご遺族は、二重の悲しみを味わうことになります。

f:id:shins2m:20210115112154j:plain熱心に聴く人びと

 

コロナ禍の現状、ことごとく祭礼が中止されました。その中で生じる最大の問題は、夏祭りや盆踊りが担っていた祖霊祭祀と病疫除去という役割を、誰が担うのかというものです。その答えの1つが、「鬼滅の刃」という作品だったと思います。夏祭りは先祖供養であると同時に、疫病退散の祈りでした。それが中止になったことにより、日本人の無意識が自力ではいかんともしがたい存在である病の克服を願い、疫病すなわち鬼を討ち滅ぼす物語であり、さまざまな喪失を癒す物語でもある「鬼滅の刃」に向かった側面があるのではないか? わたしは、そう考えます。

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鬼滅の刃」はコロナ禍の「祭り」だった!

 

鬼滅の刃」現象とは、コロナ禍の中の「祭り」であり、「祈り」だったのです。『鬼滅の刃』という物語は、わたしたちの仕事である冠婚葬祭業とも深い関わりがある、いわば「天下布礼」の物語であると言えます。そして、死者を供養し、先祖を祀るという「礼欲」という本能があるかぎり、冠婚葬祭や年中行事は不滅です。すなわち、わたしたちの礼業は永遠に不滅ということです。

f:id:shins2m:20210115161209j:plain道歌を披露しました

 

社会現象にまでなった『鬼滅の刃』という物語が、日本人における「礼」の精神の重要性と普遍性を説くものであったと知り、わたしは大変心強い思いがしました。最後は、「今年も力を合わせて、世のため人のために頑張りましょう!」と言ってから、「亡き人をしのび病を追い払ふ これぞ日の本 鬼滅の祭り」という道歌を披露しました。

f:id:shins2m:20210115114717j:plain年間情報売上表彰の ようす

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サンレーおもてなし賞」表彰のようす

 

また、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。まず、年間情報売上表彰の半田さんと河村さん。それから、「サンレーおもてなし賞」の宮木さん、薮下さん、中山さん、古田さん。以上の方々に金一封を添えて表彰状をお渡ししました。

f:id:shins2m:20210115115649j:plain決意表明のようす

f:id:shins2m:20210115115800j:plain決意表明のようす

f:id:shins2m:20210115120034j:plain北陸本部長決意表明をする東専務

f:id:shins2m:20210115120120j:plain東専務から決意を受け取りました

 

その後、各責任者が部門別決意表明を行いました。
営業推進部の岸部長、紫雲閣事業部の青木部長、 冠婚事業部の山岸支配人、MSセンターの中山所長、管理部の橋谷部長が、それぞれの決意を読み上げました。そして、最後は北陸本部長である東専務が代表して決意書を渡してくれました。

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メッセージを送りました

f:id:shins2m:20210115120146j:plain人は心が原動力だから!

 

東専務から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎のセリフに『俺はやれる! 絶対にやれる! 俺はやれる男だ!』『がんばれ! 人は心が原動力だから』というものがありますが、これをみなさんに贈りたい。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。

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和のこえwith

コロナ」で締めました!

f:id:shins2m:20210115120319j:plainコロナに負けずにガンバロー! 

f:id:shins2m:20210115120353j:plain最後は、もちろん、一同礼!

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退場のようす

 

最後は、「和のこえ withコロナ」を営業推進部第3ブロックの小田ブロック長が音頭を取り、国旗・社旗拝礼、閉式の辞、社長退場・・・・・・コロナ禍の中の祝賀式典はめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、北陸本部会議を行いました。

 

2021年1月15日 一条真也

八徳で幸福な人生を

一条真也です。金沢に来ています。
「月刊リトル・ママ」2021年2月号が刊行されました。朝日新聞社系の「ママと子どもの明日を応援!!」するフリーペーパーで、各幼稚園などに配布されます。わたしは同紙で「一条真也のはじめての論語」というコラムを連載しています。拙著『はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵』(三冬社)の内容をベースに、毎月、『論語』の言葉を紹介してきましたが、今回で最終回となります。

f:id:shins2m:20210113141033j:plain「リトル・ママ」2021年1月号 

 

1年間にわたって連載してきました「はじめての論語」ですが、今回で最終回となります。最後のまとめとして、孔子さまの教えのなかで大事な八つの徳「仁義礼智忠信孝悌」を身につけていきましょう。

 

「仁」思いやり、いつくしみの心をもつこと。
「義」間違ったことをせず、道理にかなった行動をすること。
「礼」人を大事に思う心を行動にあらわすこと。
「智」正しいことと間違っていることの違いを知ること。
「忠」まごころで人とお付き合いすること。
「信」嘘を言わないこと。相手の言葉を疑わないこと。
「孝」お父さん、お母さんを大切にすること。
「悌」年齢に関係なく自分よりいいところがある人を敬うこと。

 

この八つは、「立派な人間になるためには、これを身につけることが大事ですよ」という教えです。そして、これら八つの徳を身につけた人を「君子」といいます。君子は生まれつきなれるものではありませんが、努力すれば誰でもなることができます。

 

お母さん、お父さんが「八つの徳」を身につけて子どもたちと接することで、子どもたちはしっかりと学び吸収していくはずです。子どもたちがこれからの長い人生を幸せに生きていくために「八つの徳」という目に見えない宝物を授けてあげましょう。

 

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

  • 作者:一条真也
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: 単行本
 

 

ちなみに、現在大ブームの『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎には、この八つの徳が備わっています。『鬼滅の刃』という物語には、孔子さまの教えがたくさん込められています。そのあたりの詳しい内容は、わたしの最新刊『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)をお読み下さい。1年間のご愛読、ありがとうございました。

 

 

2021年1月15日 一条真也

緊急事態宣言下に北陸へ!  

一条真也です。
14日から、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言発出に福岡県が加わりました。不要不急の外出ができなくなりますが、絶対に必要な用事があるため、14日の朝、わたしは北陸へ向かいました。

f:id:shins2m:20210114094316j:plainJR小倉駅の前で

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JR小倉駅のホームで

 

今回の出張の目的は、わが社の施設の大雪被害の確認と、式典参加です。わが社は儀式を最重要事とする「礼の社」ですので、感染対策をした上で式典は必ず行います。飛行機が大幅に減便されているので、今回はJRを利用することにしました。まずは、JR小倉駅から新幹線のぞみ18号で京都に向かいました。

f:id:shins2m:20210114164200j:plain新幹線の車内はガラガラ!
f:id:shins2m:20210114101540j:plain車内では最後列で不織布マスク

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車内で読書しました

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非常に面白い本でした 

 

のぞみの車内では、読書をしました。『LIFESPAN(ライフスパン)ーー老いなき世界』デビッド・A・シンクレア&マシュー・D・ラプラント著、梶山あゆみ訳(東洋経済)という本です。世界20ヵ国で刊行され、「ニューヨーク・タイムズ」ではベストセラーとなっています。最先端科学とテクノロジーが老化のメカニズムを解明し、誰もが人生120年時代を若く生きられる未来を描いた衝撃の書です。『老福論』(成甲書房)という本を書き、アンチエイジングに懐疑的なわたしとしては疑問点も多々ありますが、なかなか興味深い内容でした。

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小倉駅で買った「博多幕の内弁当」

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明太子が入っていました

 

その後、昼食に小倉駅で買っていた駅弁を食べました。小倉で買った「博多幕の井内弁当」です。コロッケやシウマイも入っていてボリューミーですが、博多名物の明太子が入っているのが嬉しかったです。しかし、読書中の『LIFESPAN(ライフスパン)ーー老いなき世界』に、「老化と食事は明らかな相関関係がある」「少食こそ、長寿への近道」「長生きしたければ、とにかく食べないことだ」などと書かれていたので、なんだか罪悪感とともに弁当を食べました。

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JR京都駅に到着

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閑散とした京都駅

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京都駅の0番線ホームにて

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サンダーバードで金沢へ!

 

JR京都駅に着くと、0番ホームへと移動しました。京都駅にほとんど人がいなくて驚きましたね。こんな閑散とした京都駅を見るのは初めてです。0番線ホームでサンダーバード21号に乗って、金沢へ!

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車内では最後列で不織布マスク

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車窓から雪景色が見えました

 

途中、車窓から雪景色が見えました。ブログ「北陸は災害級大雪!」 で紹介したように、つい数日前には北陸地方は大雪に見舞われました。なにしろ、雪に強いといわれた北陸新幹線が初めて運休したほどの大雪でした。多くの車が立ち往生した福井の北陸道の近くも通りました。雪景色を見ているうちに、ふと「雪解け~間近の~北の空に向かい♪」という歌詞が口をついて出てきました。谷村新司が作詞し、山口百恵が歌った名曲「いい日旅立ち」です。



いい日旅立ち」は1978年に国鉄の国内旅行キャンペーン曲として使われましたが、当時、中学生だったわたしは旅への郷愁を掻き立てられたものです。しかし、現在の日本はどうか。奇しくも、新型コロナウイルス対策で、今日から大阪・愛知・福岡など7つの府県を対象に緊急事態宣言が出され、対象地域が11の都府県に拡大されました。先の緊急事態宣言をなんとか乗り切った観光業者や飲食業者の中には「今度はもたない」と絶望する人も多いです。サンダーバードが通過した芦原温泉とか加賀温泉なども街がひっそりと静まりかえっていました。

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空から「天使の階段」が!

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電柱が「希望の十字架」に見えました

 

わたしは、非常に切なく、悲しい気持ちになりましたが、そのとき、車窓に映った雪の中の電柱が十字架のように見えました。雲の隙間から日の光が差し込んで「天使の階段」を作り、それが電柱を照らして幻想的な光景が出現したのです。わたしは、希望の十字架を見ながら、「早く緊急事態宣言が終わりますように。コロナが終息しますように。また、みんなが旅に出られる日が来ますように」と祈りました。

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JR金沢駅に到着

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JR金沢駅の前で

14時55分にJR金沢駅に到着しました。駅の周辺は雪がきれいに解けていましたが、ホテルの客室から見ると、中心地から離れるにしたがって、まだまだ雪が積もっていました。ホテルに荷物を置いた後は施設の見回りをしますが、長靴ではなく革靴を履いているので、雪で転ばないように気をつけたいと思います。

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ホテルの客室から見た金沢市

 

2021年1月14日 一条真也