一条真也です。金沢に来ています。
「月刊リトル・ママ」2021年2月号が刊行されました。朝日新聞社系の「ママと子どもの明日を応援!!」するフリーペーパーで、各幼稚園などに配布されます。わたしは同紙で「一条真也のはじめての論語」というコラムを連載しています。拙著『はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵』(三冬社)の内容をベースに、毎月、『論語』の言葉を紹介してきましたが、今回で最終回となります。
「リトル・ママ」2021年1月号
1年間にわたって連載してきました「はじめての論語」ですが、今回で最終回となります。最後のまとめとして、孔子さまの教えのなかで大事な八つの徳「仁義礼智忠信孝悌」を身につけていきましょう。
「仁」思いやり、いつくしみの心をもつこと。
「義」間違ったことをせず、道理にかなった行動をすること。
「礼」人を大事に思う心を行動にあらわすこと。
「智」正しいことと間違っていることの違いを知ること。
「忠」まごころで人とお付き合いすること。
「信」嘘を言わないこと。相手の言葉を疑わないこと。
「孝」お父さん、お母さんを大切にすること。
「悌」年齢に関係なく自分よりいいところがある人を敬うこと。
この八つは、「立派な人間になるためには、これを身につけることが大事ですよ」という教えです。そして、これら八つの徳を身につけた人を「君子」といいます。君子は生まれつきなれるものではありませんが、努力すれば誰でもなることができます。
お母さん、お父さんが「八つの徳」を身につけて子どもたちと接することで、子どもたちはしっかりと学び吸収していくはずです。子どもたちがこれからの長い人生を幸せに生きていくために「八つの徳」という目に見えない宝物を授けてあげましょう。
ちなみに、現在大ブームの『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎には、この八つの徳が備わっています。『鬼滅の刃』という物語には、孔子さまの教えがたくさん込められています。そのあたりの詳しい内容は、わたしの最新刊『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)をお読み下さい。1年間のご愛読、ありがとうございました。
2021年1月15日 一条真也拝