最高の平和

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一条真也です。
わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は「最高の平和」という言葉を取り上げることにします。拙著『ハートフル・カンパニー』(三五館)で初めて示した言葉です。

ハートフル・カンパニー』(三五館)

 

結婚は最高の平和である。これは、わが持論であり、サンレーグループのスローガンです。わたしは、いつもこの言葉を結婚する若い二人に贈っています。実際、結婚ほど平和な出来事はありません。「戦争」という言葉の反対語は「平和」ではなく、「結婚」ではないでしょうか。

 

 

戦争と平和(全6巻) (岩波文庫)

戦争と平和(全6巻) (岩波文庫)

 

トルストイの名作『戦争と平和』の影響で、「戦争」と「平和」がそれぞれ反対語であると思っている人がほとんどでしょう。でも、「平和」という語を『広辞苑』などの辞書で引くと、意味は「戦争がなくて世が安穏であること」となっています。平和とは、戦争がない状態、つまり非戦状態のことなのです。しかし、戦争というのは状態である前に、何よりもインパクトのある出来事です。単なる非戦状態である「平和」を「戦争」ほど強烈な出来事の反対概念に持ってくるのは、どうも弱い感じがします。

 

また、「結婚」の反対は「離婚」と思われていますが、これも離婚というのは単に法的な夫婦関係が解消されただけのことです。「結婚」は戦争同様、非常にインパクトのある出来事です。戦争も結婚も共通しているのは、別にしなければしなくてもよいのに、好き好んでわざわざ行なう点です。だから、戦争も結婚も「出来事」であり、「事件」なわけです。

 

もともと、結婚は男女の結びつきだけではありません。太陽と月の結婚、火と水の結婚、東と西の結婚など、神秘主義における大きなモチーフとなっています。結婚には、異なるものと結びつく途方もなく巨大な力が働いているのです。それは、陰と陽を司る「宇宙の力」と呼ぶべきものです。同様に、戦争が起こるときにも、異なるものを破壊しようとする宇宙の力が働いています。つまり、「結婚」とは友好の王であり、「戦争」とは敵対の王なのです。

 

人と人とがいがみ合う、それが発展すれば喧嘩になり、それぞれ仲間を集めて抗争となり、さらには9・11同時多発テロのような悲劇を引き起こし、最終的には戦争へと至ってしまいます。逆に、まったくの赤の他人同士であるのもかかわらず、人と人とが認め合い、愛し合い、ともに人生を歩んでいくことを誓い合う結婚とは究極の平和であると言えないでしょうか。結婚は最高に平和な「出来事」であり、「戦争」に対して唯一の反対概念になるのです。サンレーグループでは、日々お世話させていただくすべての結婚式が「世界平和」という崇高な理念を実現する営みであるととらえ、サービスに努めています。

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2020年12月14日 一条真也