広島原爆の日

一条真也です。金沢に来ています。
8月5日に福岡空港から小松空港に飛び、わが社の結婚式場である「マリエールオークパイン金沢」において、サンレー北陸の本部会議を行いました。明けて6日は「広島原爆の日」です。世界で初めての核兵器が使用されてから、75年目を迎えました。レバノンの首都ベイルートで4日に発生した爆発の犠牲者の数は100人以上とのこと。世界に衝撃が走っています。広島の原爆では、14万人もの方々が即死しました。その事実に改めて心が凍りつく思いです。わたしは、犠牲者の方々に対して黙祷を捧げました。

f:id:shins2m:20190806090729j:plain昨年の8月6日各紙朝刊

 

広島原爆といえば、ブログ「この世界の片隅に」で紹介したアニメ映画を思い出します。テレビドラマ化もされましたが、わたしは2016年の11月にこのアニメ映画を観ました。もう、泣きっぱなしでした。主人公すずが船に乗って中島本町に海苔を届けに行く冒頭のシーンから泣けました。優しくて、なつかしくて、とにかく泣きたい気分になります。日本人としての心の琴線に何かが触れたのかもしれません。

 

「この世界の片隅で」の舞台は広島と呉ですが、わたしの妻の実家が広島です。映画に登場する広島の人々の方言が亡くなった妻の父親の口調と同じで、わたしは義父のことをしみじみと思い出しました。この映画は本当に人間の「悲しみ」というものを見事に表現していました。玉音放送を聴いた後、すずが取り乱し、地面に突っ伏して泣くシーンがあるのですが、その悲しみの熱量の大きさに圧倒されました。

f:id:shins2m:20130814155016j:plainお広島平和記念資料館の前で

 

ブログ「広島平和記念資料館」に書いたように、わたしは7年前の8月15日に広島平和記念資料館を訪れました。多くの来場者の間を縫い、わたしは館内をくまなく見学しました。見学しながら、わたしは人類の「業」について考えました。

 

人類はどこから来たのか。人類とは何なのか。人類はどこに行くのか。そんなことを考えました。アメリカが原爆を日本に投下した時点で、人類は1回終わったのではないのか。そんなことも考えました。館内には英語で話している白人もたくさんいました。彼らは、ここで何を感じたのでしょうか。出来るものなら、彼らの本音を聞いてみたかったです。


原爆ドームを訪れました

 

また、ブログ「原爆ドーム」に書いたように、7年前の猛暑の広島で放心状態になりながら、わたしは原爆ドームをじっと眺めました。もちろん人類史を代表する愚行の象徴なのですが、このような建物が当時の状態のままで保存されていることは、本当に凄いと思います。なんだか神々しく思えてきました。もはや神殿の雰囲気さえ醸し出しています。


そう、ブログ「伊勢神宮」に書いた日本最高の神社にも似て、人間の愚かさとサムシング・グレートの実在を感じさせてくれるのです。戦後、どれほど多くの人々が原爆ドームを訪れ、写真を撮影し、スケッチをし、眺め、何かを考えたことでしょう。その想念の巨大さを思うだけで、眩暈してしまいます。



この世界の片隅に」には、「死」と「死別」がリアルに描かれています。
ちょうど3年前、わたしは『般若心経 自由訳』(現代書林)を上梓しました。自ら自由訳してみて、わたしは日本で最も有名なお経である『般若心経』がグリーフケアの書であることを発見しました。このお経は、死の「おそれ」も死別の「かなしみ」も軽くする大いなる言霊を秘めています。葬儀後の「愛する人を亡くした」方々をはじめ、1人でも多くの方々に同書をお読みいただき、「永遠」の秘密を知っていただきたいと願っています。最後に、広島の原爆で亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈りいたします。合掌

 

般若心経 自由訳

般若心経 自由訳

 

 
2020年8月6日 一条真也

猛暑の中、北陸へ!

一条真也です。
新型コロナウイルスの猛威が増す中、全国で猛暑日が記録されています。5日、わたしは北陸に向かいました。サンレー北陸の本部会議に出席するためです。

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福岡空港の前で

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福岡空港にて

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ANAのラウンジに入りました

 

いつもは空港に入っている「はなまるうどん」で早めの昼食を取るのですが、この日はお腹が空いていなかったのでパスしました。昨日、猛暑の中を地鎮祭や初盆法要に参加して軽い熱中症になったような感じで、どうも食欲がないのです。わたしは、ANAのラウンジに入りました。ここへ来たのは、ブログ「福岡から金沢へ」に書いた4月21日は無人に近く、ブログ「金沢へ!」に書いた6月11日は10人ぐらいでしたが、今日は20人ぐらいの人がいました。

f:id:shins2m:20200805115454j:plain青汁を飲みながら、読書をしました

 わたしは、いつも愛飲しているキューサイの青汁を飲みました。そして、持参していた『コロナ後の世界を生きる』村上陽一郎編(岩波書店)を読みました。「この災厄は人類に何をもたらすのか」を各界の識者が考える本です。最近、コロナ後の世界を考察した本が続々と出版されたので、片っ端から読んでいます。

 

 

昨日も、福岡と北九州を往復する車中で『コロナ・ショックは世界をどう変えるか』イワン・クラステフ著(中央公論新社)と『コロナ後の世界』ジャレド・ダイアモンドほか著(文春新書)を読みました。前者はブルガリアの哲学者の著書で、後者は世界を代表する賢者のポストコロナ論を集めた本です。『コロナ後の世界』は国際版ですが、『コロナ後の世界を生きる』は日本版と言えます。この他にも、『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』西田亮介著(朝日新聞出版社)を今回の出張には持参しました。今夜にでも、ホテルの部屋で読むつもりです。

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いつもの小さな飛行機に乗り込む

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機内のようす

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機内でも読書しました

f:id:shins2m:20200805132657j:plain読書の合間に雲海を眺めました

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北陸が見えてきました

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小松の上空に来ました

f:id:shins2m:20200805135718j:plain搭乗したANA3186便

 

搭乗したのはANA3186便という小さな飛行機でした。4月21日の乗客はわたしを入れて5人でしたが、6月11日は10人で、今日は20人でした。わたしは小さな飛行機が苦手です。機内ではサービスの緑茶を飲みながら、『コロナ後の世界を生きる』の残りを読み、着陸の直前に読み終えました。ちょっと安部政権批判の色が強すぎる内容でしたが、それでも知らなかったことがたくさん書かれていました。

f:id:shins2m:20200805140206j:plain小松空港にて

 

小松空港にはちょうど14時に到着しました。空港にはサンレー北陸の東専務と伊藤支配人が迎えに来てくれました。そのまま車に乗って、新しい施設の候補地を見て回りました。金沢は気温が35度もあって、猛暑でした。その後、金沢駅前の定宿にチェックインしましたが、相変わらずホテルは閑散としています。チェックイン時は無人で、フロント係の人が姿を見せるまでにしばらく時間がかかりました。こんなことは初めてですが、検温を受けてから部屋に入りました。

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この日の金沢駅前のようす

 

4月に来たときは石川県が日本で最も感染率が高かった時期でしたが、現在は感染者は少ないです。でも、人出はそのときとあまり変わらない気がしました。客室から見た金沢駅前にもほとんど人の姿がありませんでしたね。車はけっこう走っていましたけど。これから、コロナ禍の中にあっても健闘しているわが社の結婚式場「マリエールオークパイン金沢」に向かい、サンレー北陸の本部会議を行います。会議終了後は、ウィズコロナ時代の宴会料理の試食をします。

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宴会料理の試食をしました


2020年8月5日 一条真也

どうする? 親と自分の墓支度

一条真也です。
4日の午後、福岡市から北九州市に戻りました。
小倉のサンレー本社の社長室に行くと、机の上に書籍小包がありました。開けると、日経WOMAN別冊『おひとりさまの親と私の「終活」完全ガイド』という本が入っていました。わたしがインタビュー取材された本です。

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シングルでも、結婚していて子どもがいても、女性は人生の終盤に「おひとりさま」になる可能性が高いのが事実。「人生後半の危機」に備えて今からできることと、いざというときに必要な知識をたっぷり盛り込んだ1冊です。本書は、1「おひとりさまの人生後半の生き方&終活」、2「親と私の介護・墓・住まい対策」、3「人生後半の『危機』の乗り切り方」、4「親が亡くなった後にやるべきこと」の4つのPARTに分かれていますが、わたしは、PART2の「どうする? 親と自分の墓支度」「『家』の墓から『個人』の墓へ」を語りました。お墓を継ぐ人が減り、実家や自分の墓をどうしたらいいのか迷う人が増えています。一方で、墓石のない埋葬方法も増え、お墓の在り方も変わってきました。これからの「お墓」問題と向き合う方法を考えてみました。

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本書には、以下のように書かれています。
「童話『青い鳥』でチルチルとミチルが訪れた“思い出の国”。そこで兄妹は亡くなった祖父母に出会いますが、その思い出の国を形にしているのが『お墓』だと思います」。墓や葬儀に詳しい一条真也さんはそう語る。「残された人が亡くなった人をしのぶ場所としての『墓』があることで、気持ちを切り替えられ、心のバランスが取れるのでは」と、一条さんは考えている。だから「墓は要らない」という風潮は憂えるが、墓の在り方を今の時代に合うよう変える必要性も感じている。

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一口に「墓」といっても、今やその選択肢は広い。「自分のお墓をどうしようと考えるようになったのは、そんなに古いことではありません。以前は先祖代々の墓があり、そこに自分も入れば、死後も供養され続けるというのが大きな安心感となってきたからです」。しかし、地域や家意識が希薄になったこと、自分らしい墓や埋葬方法など「個」を重んじるようになったことに合わせて、選択肢が増えてきた。墓の承継者がいなかったり、墓が普段の生活圏とかけ離れたところにあるため、先祖代々の墓に参りたくてもできなかったりという事情も絡む。

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墓や埋葬方法の形態の違いは費用にも跳ね返る。一条さんは「お金をかけるかどうかより、気持ちが大切。ただ、墓や納骨堂のような拝む対象がない場合は、何をお参りしたらいいのかという心のよりどころが曖昧になりやすい」と注意を喚起する。これからの埋葬の在り方として、一条さんは「月面葬」を挙げる。「月に遺骨を置くことが可能になり、世界中どこからでも夜空の月に手を合わせれば理想の供養になる」からだ。

人生の修め方』(日本経済新聞出版社

 

親と自分の墓を考えるとき、「残された人に迷惑をかけたくない」と思う人も多いが、「残される側の気持ちもあるので、最初は意見が食い違っても話し合うしかない」と一条さん。まず自分がどんな墓が欲しいかを考えると、親にも話を聞きやすくなる。「墓について考えることは面倒で無駄に見えて、自分のルーツに思いをはせるきっかけにもなります」。なお、本書にも紹介されていますが、ここで語ったことは拙著『人生の修め方』(日本経済新聞出版社)の内容に基づいています。本書と併せて、ぜひご一読下さい!

 

おひとりさまの親と私の「終活」完全ガイド
 

 

2020年8月5日 一条真也

初盆でグッド・ラック!

一条真也です。
4日の福岡市は気温が35度以上もあって、初猛暑日を迎えました。まことに暑かったですが、わたしは、早良区にある西日本典礼さんの「原斎場」を訪れました。ブログ「柴山文夫氏お別れ会」で紹介した全互協の元会長で、(株)ラックの代表取締役社長であった故・柴山文夫氏の初盆法要に参加するためです。

f:id:shins2m:20200804124739j:plain西日本典礼原斎場」の前で

 

故人は、冠婚葬祭互助会業界の大先輩でした。長い間、一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の九州ブロック長を務められ、その後をわたしが引き継ぎました。本と映画と旅が大好きな方で、わたしもよく読書談義をさせていただきました。

f:id:shins2m:20200804125300j:plain初盆法要会場のようす

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故人を偲びながら・・・

故人は学究肌の経営者として知られ、(株)冠婚葬祭総合研究所の社長も務められました。互助会保証主宰の「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」を研究所が継承し、韓国、台湾、ベトナムミャンマー、インド、中国への海外視察を行いました。そのすべてに参加したのは、故人とわたしの2人だけです。海外視察では大きな刺激を受け、大変勉強になりました。帰国後のレポート作成に苦労したのも、なつかしい思い出です。視察先では、夜遅くまで故人と現地のウィスキーを飲みながら儀式文化について語り明かしました。今ではなつかしく、良き思い出です。

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素晴らしい祭壇でした!

 

故人は数年前に最愛のお嬢様を亡くされ、それを機にグリーフケアの重要性を唱えておられました。ブログ「全互協総会in仙台」で紹介した昨年8月22日の業界の会合では、「歴代会長と正副会長の懇談会」に出席され、「互助会こそグリーフケアに取り組むべき」「グリーフケアによって、葬祭スタッフは仕事に誇りを持てる」「早急にグリーフケアの資格認定制度の立ち上げを!」と強く訴えられました。

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生前の愛用品の数々

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必ず、故人の遺志を継ぎます!

 

その後、全互協内にグリーフケアPTが発足し、わたしが座長になりました。2021年秋スタートを目指して、資格認定制度も動き始めました。昨年11月25日に行われた互助会保証の取締役会の終了後、そのことを互助会保証の会長に就任されたばかりの柴山氏にお伝えすると、当時かなり衰弱した様子だった氏はニッコリと笑って「それは良かったですね。頑張って下さい!」と言って下さいました。それが、わたしとの最後の会話になりました。その約3週間後に柴山文夫氏は人生を卒業されたのです。

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初盆の団扇を持って


わたしは、故人の遺志を継ぎ、必ずや互助会業界にグリーフケアを浸透させることを誓いました。そのグリーフケア資格認定制度は来年6月にスタートする運びとなりました。今日は、新生ラックの柴山三鈴会長、松井社長、牧野専務にもご挨拶させていただき、親しくお話しさせていただきました。故人の奥様である柴山三鈴会長からは父との思い出話をお聴きしました。また、牧野専務はわたしのブログの格闘技記事を愛読されているそうで、「今度、福岡で格闘技の興行があったら一緒に行きましょう!」と約束しました。

f:id:shins2m:20200804125809j:plain柴山さん、グッド・ラック! 

 

通夜、告別式、お別れ会、そして初盆法要に参列させていただきましたが、本当にラックさんは素晴らしい会社だと思います。すべてのセレモニーに、亡き社長への想いが込められていました。わたしには、まだ故人が亡くなった実感がありません。そのへんの椅子に座って、読書に耽っているような気がするのです。本当に思い出は尽きず、大変お世話になりました。最後に、わたしは巨大な遺影に向かって「柴山さん、そちらの世界はいかがですか? どうか高い所から見守って下さい。また、あちらでお会いしましょうね」とつぶやき、最後に故人と同じように右手の人差し指を前に出しながら「グッド・ラック!」と言って、会場を後にしました。

 

柴山文夫 ラックグループ冠婚葬祭物語

柴山文夫 ラックグループ冠婚葬祭物語

  • 発売日: 2017/11/09
  • メディア: 単行本
 

 

2020年8月4日 一条真也拝 

福岡浦田紫雲閣起工式

一条真也です。
4日、福岡市初となる紫雲閣の起工式が行われました。
「福岡浦田紫雲閣(仮称)」の新築工事安全祈願祭です。
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起工式会場のテントの前で

f:id:shins2m:20200804145639j:plainさあ、儀式の場へ!

 

福岡浦田紫雲閣の場所は、福岡県福岡市博多区浦田1丁目13-30であります。一等地です。設計管理は森崎建築設計事務所さん、施工は株式会社松尾組さんです。
この日の福岡市の気温は35・2度まで上昇して、初猛暑日となりました。わたしは、ユニクロのエアリズムのマスクを着けて儀式に参加しました。それでも暑かったですが、松尾組さんの計らいで、蚊帳のようなメッシュのテントを設置、さらには冷風機も用意されて、快適でした。

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本日の神饌

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本日の式次第

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起工式のようす

f:id:shins2m:20200804151023j:plainメッシュのテントは快適でした

 

北九州の小倉で誕生し、各地で展開してきた紫雲閣ですが、ついに九州最大の都市である福岡市に建設する運びとなりました。サンレーグループとしては、福岡浦田紫雲閣は福岡県内で43番目、全国で85番目(いずれも完成分)のセレモニーホール(コミュニティホール)となります。何はともあれ、念願の福岡市への初出店です!

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一同礼

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祝詞奏上のようす

 

神事は、氏神様をおまつりする宇美八幡宮権禰宜である毛利正英様にお願いしました。まずは地鎮祭を行いましたが、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬は、大榊に御幣・木綿を付けた物。これに神を呼ぶのです。

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清祓之儀のようす

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刈初之儀のようす

f:id:shins2m:20200804111848j:plain鍬入之儀のようす

f:id:shins2m:20200804111934j:plain杭打之儀のようす

 

さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。祭主が祝詞を奏上し、「刈初之儀」を行います。そして、「鍬入之儀」と「杭打之儀」が行われます。今日はわたしが「刈初之儀」を、森崎建築設計事務所の森崎浩社長が「鍬入之儀」を、松尾組の今瀬豊二社長が「杭打之儀」を行いました。

f:id:shins2m:20200804112154j:plain玉串奉奠は二礼二拍手一礼で

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柏手を打ちました

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柏手を打つ玉中常務とサンレー

 

玉串奉奠では、毛利権禰宜に続いて、わたしが二礼二拍手一礼しました。その後、サンレーの玉中常務、松尾組の松尾茂行社長が玉串奉奠しました。それから、撤饌、昇神之儀が行われて閉式となり、毛利権禰宜の「弥栄(いやさか)」の発声で神酒を拝戴しました。

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「弥栄!」と言いました

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神酒を拝戴しました

いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」としてのハイブリッド・セレモニーなのです。
しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。

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施主挨拶をしました

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最初はマスク姿で挨拶しました

みんなで御神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。エアリズムのマスクを着けたままのわたしは、「現在わが社には、福岡県内で42、全国では84のセレモニーホールがございますが、新たに福岡浦田紫雲閣が加わります。長年の念願であった福岡での出店です。この地区は環境の良い素晴らしい土地柄で、何よりも弊社の会員様が多くいらっしゃる地域です。このような素晴らしい場所に新しい施設を作れることを心より嬉しく思います」と述べました。

f:id:shins2m:20200804113121j:plainエアリズムのマスクを外しました

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マスクを外して挨拶しました

 

また、わたしは「コロナ禍の中にあっても、わが社の施設はオープンし続けました。この仕事は社会的必要性のある仕事なのです。わたしは、セレモニーホールというのは魂の港であると思っています。新しい魂の港から故人を素晴らしい世界へお送りさせていただきたいです。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています」と述べました。

f:id:shins2m:20200804113153j:plainコミュニティホールを目指します!

f:id:shins2m:20200804150753j:plain工事は安全第一でお願いします!

 

そして、わたしは「それだけではなく、わが社では、セレモニーホールの進化論というものを構想しています。すなわち、コミュニティホールへの進化です。『葬儀をする施設』から『葬儀もできる施設』へ。お元気な高齢者の方々が普段から集い、人生を豊かにするお手伝いをさせていただきたいと願っております。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします!」と言いました。神事の終了後、記念の集合写真を撮影しました。

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記念の集合写真を撮影しました

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激戦区での必勝を誓う男三匹!

やはり、儀式というのは良いものですね。人は、儀式によって魂を活性化させ、生きる活力を得るのでしょう。なお、福岡浦田紫雲閣の完成は令和2年12月20日を予定しています。すぐ近くには、北九州に本社を置くハローデイさんの志免店があります。同じ北九州出身の企業として頑張ります。この日のランチは、やはり北九州出身の「資さんうどん原店」で、激戦区での必勝を期してカツ丼セットを食べました。次は今月後半、福岡市東区多々良に「福岡多々良紫雲閣(仮称)」の起工式を行う予定となっています。
コロナ禍にあっても、いや、コロナ禍だからこそ、わが社は「天下布礼」を進めます!

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「福岡浦田紫雲閣」のイメージパース

f:id:shins2m:20200804104500j:plainハローデイ志免店のすぐ近くです!

 

2020年8月4日 一条真也

『礼節と誠実は最強のリーダーシップです。』

礼節と誠実は最強のリーダーシップです。

 

一条真也です。
『礼節と誠実は最強のリーダーシップです。』園山征夫著(クロスメディア・パブリッシング)を読みました。2014年5月に刊行された本で、「仕事と人間関係の参考書」というサブタイトルがついています。著者は1967年慶応義塾大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。73年国際ロータリー財団奨学生として米国ニューメキシコ大学経営大学院に留学。84年CSKに入社。CSK創業者、故大川功会長より経営危機のベルシステム24の立て直しを託され、86年専務、87年43歳で同社社長に就任。94年店頭公開。99年には東証1部上場を果たし、テレマーケティング業界No.1の企業に成長させたそうです。

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本書の帯 

 

 

本書の帯には「リーダーは勤務時間の13%を部下の無礼な行動の後始末に費やしている。」と大書され、「43歳で社長に就任。倒産寸前、売上19億円の会社を、1,000億円を超える一部上場企業にしたプロ経営者が語る、ビジネスで大切なこと。」と書かれています。またカバー前そでには、「カリスマ性やテクニック的なものは長続きしない。」と書かれています。

 

本書の「目次」は、以下の構成になっています。

「はじめに」

第1章 礼節

第2章 部下指導

第3章 リーダーシップ

第4章 ビジネス

第5章 マネジメント

「おわりに」

 

「はじめに」の冒頭を、著者は「ビジネスの善し悪しは、人と人との関係次第で決まります。ある調査報告では、企業のマネジャーや幹部は勤務時間の13%を、社員の人間関係の修復や無礼な行動の後始末に費やしていると述べています。それほど、生身の人間同士の関係は、マネジメントにとって重要な課題です」と書きだしています。

 

また、著者は「部下のやる気を引き出すリーダーシップを持つには、上司のあなた自身が主体的に周囲の人に『礼節』と『誠実さ』をもって接することが大切です」と述べます。魅力あるリーダーは、この礼節と誠実さをビジネスマンとして理にかなった形式で備えているのをたくさん見てきたとして、著者は「礼節と誠実さは、優れたビジネスマンとしての骨格の部分に相当します。これに基づいたマインドと行動は、上司や部下、周囲の同僚や取引先から信用・信頼という最も大切なものを得るのに不可欠です。結果として、良き人間関係を構築でき、リーダーシップの源泉となるものです」と述べるのでした。

 

さらに、リーダーのあるべき姿として、著者は「普段の行動の中で礼節と誠実さをもって人間関係をどう築いているかで、周囲の人たちの応援の姿勢がまったく違ってきます。そして、失敗から得た教訓と経験が、仕事への考え方、行動、姿勢、スタンスの変化につながり、周囲からの協力と応援を得て、リーダーとして職責を全うすることができるようになるのです」と訴えています。

 

第1章「礼節」の01「誰からも褒められるあなたの会社、あなたの部下」では、良い雰囲気の会社では、会社内の権力構造とは関係なく、自由闊達でオープンなコミュニケーションができると指摘します。著者は、「それでいてその会社の上司や取引先のあなたたちに礼儀を失する発言や行動もありません。社員一人ひとりが自主性をもって発言し、しかも個人の能力をうまく会議全体に反映させようとするチームワークもあります」と述べます。

 

「勝った」「負けた」に議論の力点を置くのでなく、良い企画に仕立てようとする参加者全員の意識がこの場の行動となって表れるといいます。つまり、礼儀、礼節ができているのです。著者は、「部下は上司であるあなた自身のモノの考え方と行動を、普段の仕事を通じて見ています。普段あなたが部下に指導するときの、礼節を通して生まれる良好な人間関係づくりが、あなたの部門全体の雰囲気づくりに影響しています」と述べるのでした。

 

08「非常識だからこそ礼節を」では、「非常識」なことをするためには、普段から組織の中で、ビジネスマンとしての「礼節を守る」人間でなければ周囲のサポートが得られず、チャンスをものにできないことが指摘されます。単なる「変人」のレッテルを貼られる憂き目にあうのです。「革新する人」として一気に上方へ直線を引く成長を実現するには、周囲のたくさんの応援が不可欠で、著者は「少なくとも、普段のあなたの行動の中で、ビジネスマンとしての礼節を重んじ、信頼を勝ちとる仕事をすることが最低限要求されます。チャンスが来たら一気に非常識な路線に勝負を賭けて実行に移せるからです」と述べています。

 

第4章「ビジネス」の46「ビジネスマンとしての成功とは何か」では、野望の変質の過程を経て、一番の成功をつかむ人もいるとして、「信頼される人」「誠実な人」になることが薦められます。著者は、「価値観の違いがあり、一概に、何が成功なのかと断定することはできません。しかし、ビジネスマンとして優れたリーダーシップを発揮している人で、周囲から『あの人は信頼できる』『誠実だ』と言われない人は少ないものです。稼いだ金銭の多寡など全く問題外です」と述べます。

 

最終形として、信頼できる誠実な人になるのが成功だとすると、普段から誠実さを行動で示し、肩ひじ張らず、嘘をつかないで普通に生きることに尽きるとして、著者は「逆説的ですが、『普通に生きていない』からどんどん成功から遠ざかっているかもしれません。リーダーのあなたが意識して、一人でじっくり考えてみてください。一人だからじっくり考えるとも言えますが、考えて、考えて何かに気づくと思います。こんな成功こそ、あなたの最大の礼節です」と述べるのでした。

f:id:shins2m:20200116124306j:plainサンレーの社内イベントのようす

 

第5章「マネジメント」の53「ユニークなイベントを仕組みに取り込み標準化する」では、人が賑わう場のイベントを仕組みとして標準化することを大事な役割であると指摘されます。なぜなら、イベントには、必ず人間が集まるからです。著者は、「運動会、社内バス旅行、感謝の会などいろいろなイベントがあり、部門の規模などによって多少態様が違うと思いますが、事の本質は変わりません。決まりきった儀式は、誰かがやるもの。例えば、入社式なら、どの会社でも標準化ができていると思います」と述べます。

f:id:shins2m:20200116130047j:plain
サンレーの社内イベントのようす

 

ところが、「こんな集まりがあったら、社員全員が元気になるのになあ」と誰かが思いつくことには、手を挙げてやる人がいるとは限らないとして、「どんなに良いものでも、これを仕組みとして標準化しない限り、継続するパワーにはなりにくいものです。そこで、儀式として標準化するあなたのエネルギーを投入する出番です」と述べています。この点、儀式そのものを商品とする「礼の社」であるわが社のイベント運営は他社にない独自性があると自負しています。

 

55「まず形から入る」では、「まずは内側の形を整える」として、著者は「形から入ることで、徹底して実行を重ねた結果、内面の内容がついてきます」と述べます。著者が経営を託されたとき、社是、経営理念など会社の経営の根幹になる部分をまとめ、毎朝の朝礼や人の集まるところで必ず唱和する習慣づけをしていたそうです。最初は、「何だ、小学生みたいに」と皆、反発しましたが、数年これを唱和し続けると、「内容がわかるようになりました。これで部下に指導しやすくなります」という反応が表れるようになったそうです。

f:id:shins2m:20140104103848j:plainS2M」宣言を唱和するサンレーの式典 

 

また、著者は「自分で会得した後は、部下指導にも熱が入ります。文字という形にした経営理念を唱和という形で唱えているうちに、自ずと部下の心に響くレベルへと理解度が増してくるのです」と述べています。わが社も、コロナ禍の前は毎朝の朝礼や総合朝礼や式典などで「経営理念」を唱和していました。わが社の大ミッションである「人間尊重」、小ミッションである「冠婚葬祭を通じて良い人間関係作りのお手伝いをする」に基づいて、「S2M」宣言というものを唱和します。まず、「私たち、サンレーグループ社員は、S2Mの精神をもって21世紀にチャレンジします」という前置きの後、以下のように続きます。

f:id:shins2m:20200721005916j:plainサンレーグループの「S2M宣言」

 

一.SUNRAY TO MEMBERS   
  会員様のお役に立てるサンレー 

一.SYSTEM TO MONEY       

  財務力を強化するシステムの確立

一.SPEED TO MARKET       

  市場への迅速な対応

一.SKILL TO MAJOR         

  一流になるための技術の向上

一.SERVICE TO MIND        

  お客様の心に響くサービス

一.SMILE TO MANKIND       

  すべての人に笑顔を

一.SUPPORT TO MORAL       

  倫理・道徳 実践の支援

一.STRAIGHT TO MISSION    

  社会的使命の追求

 

61「最後に凄味をもって臨む」では、著者は「生身の人間が悩みを抱きながら生きる。これが自然の姿だと思います。また、組織や体制などに逆らえない状況もわかります。『なんでこうなるの?』とやり方に憤慨しながらも、組織や体制、社員も全く無関係に変な方向にどんどん動いて、流されていく。礼儀を正し、礼節を重んじてビジネスをやってきた。しかし、自分を守ることすら大変な状態で、部下の成長に対して何とかしたくてもできない、というリーダーのあなたの心境もわかります」と述べます。しかし、どんな境遇になってもあきらめない覚悟があれば大丈夫で、「分限をわきまえ、信念をもって生きることです。裸の自分を信ずる力強ささえあれば、何があっても動ずることはありません」とも述べています。

 

「おわりに」では、著者はこう述べるのでした。
「残念ながら、現在、礼節や誠実さをもとにした人間関係が少し軽んじられていることを、私は危惧しています。合理性と効率を前面に出した経営手法に追いやられすぎて、組織内外の人間の関係性も乾ききってしまい、かえって経営全体の効率を下げていると思います。ある因縁で一緒に仕事をすることになった部下の幸せのために、礼節をもって誠実に一生懸命経営していかなければならない、というこだわりを私は持っています。上司たるリーダーが少しでも周囲の人に礼節と誠実さの模範を示すことが、人材の育成と成長に役立ち、会社に付加価値をもたらしてくれるものと考えています」

 

正直言って、「この本には当たり前のことしか書かれていないな」と思いました。しかし、それが大切なのです。なぜなら、世の中には「当たり前」のことがわかっていない経営者やリーダーが多いからです。メディアなどで持ち上げられるポット出の起業家には、傲慢で性格が悪いばかりか、礼儀正しくない人間が多いです。「この世には聖人君子などいない」ということを逆手にとって何でも欲望のままに行動する輩も多いです。しかし、そういう勘違いした連中は長続きしません。まさに、カリスマ性やテクニックでは長続きしないのであり、礼節と誠実こそが最強のリーダーシップなのです。

 

礼節と誠実は最強のリーダーシップです。

礼節と誠実は最強のリーダーシップです。

 

 

2020年8月3日 一条真也

なぜ人間は死者を想うのか

一条真也です。
8月3日、産経新聞社の WEB「ソナエ」に連載している「一条真也の供養論」の第25回目がアップされます。タイトルは「なぜ人間は死者を想うのか」です。

f:id:shins2m:20200731091210j:plain「なぜ人間は死者を想うのか」

 

夏になっても新型コロナウイルスの猛威は衰えを見せませんが、そんなコロナ禍の中で、先月19日に「産経新聞」から「コロナ『自粛』で祈り、供養の機会『増えた』 日本香堂調査『大切な故人、心の拠りどころに』」というネット記事が配信されました。

 

記事には、「新型コロナウイルスの感染拡大防止で続いた自粛期間中、親族など身近な故人への祈り、願いごとをする人が増えていることが『日本香堂』の調査で明らかになった。同社は『〈社会的距離〉を埋め合わすかのように、〈心の距離〉が緊密化しているのではないか』とみている」と書かれています。わたしの最新刊『心ゆたかな社会』(現代書林)では、「コロナからココロへ」として、「新型コロナが終息した社会は、人と人が温もりを感じる世界」であると訴えましたが、すでにコロナ禍の中で「ココロへ」が進行しているというのです!

 

調査は自粛による意識や行動の変化を問うもので、6月23、24日に実施。全国の成人男女1036人に回答を得たそうですが、「3密」や「ステイホーム」などに関する質問への回答の他、「コロナ前」と比べて、祈り、供養の習慣に変化があったかについて質問しています。その回答は「前と変わらない」が7割強を占めましたが、24・3%が「ゆかりの深い故人への祈りや願いなど心の中で語りかける機会が増えた」と回答しました。約15%が仏壇、位牌、遺影に手を合わせたり、花や線香を供えたりする機会が「増えた」とし、いずれも「減った」を大きく上回ったといいます。

 

最後に、記事は「祈りや供養の機会が増えたと答えた人の約8割は『今後も維持・継続したい』としており、コロナ禍で先祖との『絆』を求める指向が高まっていることも明らかになった。日本香堂は『未曽有の経験に揺れ動いた心の拠りどころとして、大切な故人に見守られているような、安らぎのひとときという実感を強めているのではないか』と分析している」と結んでいます。

 

拙著『唯葬論』(サンガ文庫)で、わたしは、「なぜ人間は死者を想うのか」という問いを立て、人間に「礼欲」という本能がある可能性を指摘しました。わたしは、祈りや供養や儀式を行うことは人類の本能だと考えています。この本能がなければ、人類は膨大なストレスを抱えて「こころ」を壊し、自死の連鎖によって、とうの昔に滅亡していたのではないでしょうか。それにしても、こんな時期に意義のある調査を実施された日本香堂さんに敬意を表します。

 

心ゆたかな社会 「ハートフル・ソサエティ」とは何か
 
唯葬論 なぜ人間は死者を想うのか (サンガ文庫)

唯葬論 なぜ人間は死者を想うのか (サンガ文庫)

  • 作者:一条真也
  • 発売日: 2017/12/25
  • メディア: 文庫
 

 

2020年8月3日 一条真也