山形から東京へ

一条真也です。
8日、ブログ「山形のお別れの会」で紹介した業界の大先輩の人生の卒業式に参列させていただいた後、バスで山形駅に向かいました。

f:id:shins2m:20210308152211j:plain
山形駅の前で

f:id:shins2m:20210308152503j:plain
山形駅にて

f:id:shins2m:20210308153926j:plain
これが山形ラーメンだ!

f:id:shins2m:20210308153955j:plain
シンプルな味で美味しかったです!

山形駅に到着すると、隣接した商業施設にラーメン店があるのを発見しました。山形県といえばラーメンの消費量が日本一で知られています。また、「山形ラーメンは博多ラーメンよりうまい!」という話を何人かの方から聞いたことがあるのですが、わたしは未体験でした。東京行きの新幹線の出発時間まで30分ちょっとあるのを確認したわたしは迷わず、ラーメン店へ入りました。そして、お店の方のおススメの醤油味の山形ラーメンを注文。肉厚の地鶏が2枚入っていましたが、味そのものはシンプルで美味しかったです。北陸の「8番ラーメン」をもっと旨くしたような感じですね。会席料理をいただいた直後なのに、ちょっと食べ過ぎだとは思いましたが、今度いつ山形に来れるかわからないのと、東京駅に到着するのが19時過ぎなので、東京での食事に困ると思って山形ラーメンをいただきました。

f:id:shins2m:20210308155439j:plain
新幹線つばさ146号を背に

f:id:shins2m:20210308155610j:plain
セレモニーの志賀社長と

山形駅から16時07分発の新幹線つばさ146号に乗りました。同じ「お別れの会」で御一緒だった業界の仲間たちで車両を占領していました。先日、プロデュースされた映画「ハチとパルマの物語」の完成記者会見を開かれたセレモニーの志賀社長も一緒でした。映画界の大物でもある志賀社長には、来年、拙著を原作としたグリーフケア映画を製作していただく予定です。

f:id:shins2m:20210308161220j:plain
車内のようす

f:id:shins2m:20210308171646j:plain
車内では読書をしました

三島由紀夫 悲劇への欲動 (岩波新書)

三島由紀夫 悲劇への欲動 (岩波新書)

  • 作者:佐藤 秀明
  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: 新書
 

 

わたしは、満員の車内で、駅のホームで買ったアイスコーヒーを飲みながら、『三島由紀夫 悲劇への欲動』佐藤秀明著(岩波新書)という本を読みました。没後50年で、出版界はちょっとした三島本ブームですが、最も注目されている本です。「悲劇的なもの」への憧憬と渇仰は三島由紀夫にとって存在の深部から湧出する抑えがたい欲動であったという内容です。自己を衝き動かす「前意味論的欲動」は、彼の文学を研ぎ澄ませ昇華させると同時に、彼自身を血と死へ接近させてゆきました。衝撃的な自決から半世紀を迎え、身を挺して生涯を完結させた作家の精神と作品の深奥に分け入る評伝です。

f:id:shins2m:20210308161136j:plain
車窓より

f:id:shins2m:20210308162527j:plain
車窓より

f:id:shins2m:20210308171509j:plain
福島駅を通過しました

f:id:shins2m:20210308191127j:plain
上野駅も通過しました

f:id:shins2m:20210308191647j:plain
東京駅に到着しました

f:id:shins2m:20210308192213j:plain
夜の東京駅の前で

 

読書に疲れると、車窓から外の風景を眺めました。福島駅を通過し、上野駅を通過して、19時16分に東京駅に到着しました。駅の飲食店はすべて閉まっていますし、駅弁も売り切れでした。やはり出発前に山形でラーメンを食べておいて良かったです。やはり、緊急事態宣言中の東京は不便ですね。明日は、再び東京駅を訪れて、北陸新幹線はくたか24号で金沢に向かいます。

 

2021年3月8日 一条真也

山形のお別れの会

一条真也です。
山形駅に着いたわたしたちは、迎えのバスに乗ってジョイングループの結婚式場「パレスグランデール」に向かいました。業界の総会などで何度か訪れたことがありますが、東北を代表する素晴らしい施設です。ここで、ジョイングループ相談役の故武田義弘様の「お別れの会」が開催されました。

f:id:shins2m:20210308123325j:plain
「お別れの会」の入口

f:id:shins2m:20210308123344j:plain
通路には多くの花が・・・

f:id:shins2m:20210308123358j:plain
わたしたちの名前を見つけました

f:id:shins2m:20210308123500j:plain
花の間には故人の名言が・・・

f:id:shins2m:20210308123531j:plain
「お別れの会」の会場へ!

 

「お別れの会」の会場に至るまで、全国各地から寄せられた多くの花々が飾られていました。父、わたし、弟が贈った花も飾られていましたが、その花の多さに故人の人望、人徳が偲ばれました。また、通路には個人が生前に遺した名言の数々も展示されていました。故人は『論語』も愛読しておられ、わたしが孔子文化省を受賞させていただいたときには過分なお言葉を頂戴したことも懐かしく思い出しました。

f:id:shins2m:20210308123545j:plain
「お別れの会」会場のようす

f:id:shins2m:20210308124020j:plain
素晴らしい祭壇でした 

f:id:shins2m:20210308124442j:plain
「お別れの会」の会場にて

f:id:shins2m:20210308132150j:plain
「お別れの言葉」を述べる全互協・山下会長

13時から武田義弘様の「お別れの会」が開始されましたが、素晴らしい人生の卒業式でした。冠婚葬祭互助会業界や地元・山形への貢献が熱く語られ、故人の口癖であった「右手にロマン、左手にソロバン、背中にガマン」の言葉が何度も繰り返されました。

f:id:shins2m:20210308133848j:plain
「荒城の月」が献奏されました♪

f:id:shins2m:20210308134326j:plainまるで音楽葬でした ♪

 

また、「献奏」として、オペラ歌手の方が「荒城の月」や「わが母の教え給えし歌」を熱唱し、山形交響楽団が故人のカラオケ愛唱歌だった「夜霧よ今夜もありがとう」を演奏しました。まるで音楽葬のような雰囲気でした。こういう「お別れの会」は、わたしも初めてです。お孫さんによる「感謝の言葉」も感動的でした。

f:id:shins2m:20210308135931j:plain
喪主として謝辞を述べる武田代表 

f:id:shins2m:20210308135848j:plain
聴いているうちに胸が熱くなりました

f:id:shins2m:20210308140437j:plain
メモリアル・ビデオが上映されました

f:id:shins2m:20210308141301j:plain
最後は白いカーネーションを献花

 

そして、喪主であるジョイングループの武田良和代表が謝辞を述べられました。全互協の儀式継創委員会やグリーフケアPTでも仲間として一緒に頑張っている武田代表ですが、とても素晴らしい謝辞でした。わたしは、今日に至るまでの武田代表の人生にも想いを馳せ、胸が熱くなりました。わたしにも2人の娘がいますが、こんな立派なお婿さんを持つことができた故人は本当に幸せな経営者であったと思いました。その後、故人の人生を振り返るメモリアル・ビデオが上映され、最後は、白いカーネーションで献花をしました。業界の大先輩である武田義弘様の御冥福を心よりお祈りいたします。

f:id:shins2m:20210308142215j:plain
膳の上に桜の小枝が・・・

f:id:shins2m:20210308142830j:plain
箱を開けると春の香りが・・・

f:id:shins2m:20210308143324j:plain
お造りと冷酒

f:id:shins2m:20210308144649j:plain
山形牛と山形ワイン

 

「お別れ会」の終了後は、日本庭園の中にある料亭で、昼食会が開かれました。自席の左右にアクリル板が設置されたコロナ完全対応の会食でした。わたしは、117の山下社長(全互協会長)、日本セレモニーの神田社長の間の席を用意していただきました。山形ではまだ咲いていない桜の小枝が置かれた会席料理はどれも美しく、また美味しかったです。お造りと一緒にいただいた十四代播州山田錦「大極人生」はフルーティで、山形牛のステーキと一緒にいただいた山形ワインの赤も絶品でした。緊急事態宣言のために最近は外食もしていないので、久々に大変美味しいものを頂戴しました。昼食会が終わると、バスで山形駅へ向かいました。

 

2021年3月8日 一条真也

東京から山形へ!

一条真也です。
7日の夜、東京に入りました。
8日の朝は気温が7度くらいで寒かったです。宿泊しているホテルのレストランが閉鎖していて朝食が取れないので、セブンイレブンで買った野菜ジュースと昆布おにぎりと特茶で朝食を済ませました。食事を終えたわたしは、そのまま東京駅の日本橋口へ向かいました。

f:id:shins2m:20210308074836j:plain
東京駅日本橋口の前で

f:id:shins2m:20210308075707j:plain
東北新幹線の乗り場へ!

f:id:shins2m:20210308081156j:plain
つばさ127号を背景に

f:id:shins2m:20210308081033j:plain
さあ、山形へ!

 

日本橋口はコロナでいろんな通路が封鎖されていて少し迷いましたが、なんとか東北新幹線のホームに辿り着きました。8時16分発の新幹線つばさ127号に乗車しましたが、同じ車両にはベルコの齋藤社長、名古屋冠婚葬祭互助会の圡田社長といった互助会業界の大物で、日頃から親しくさせていただいている方々が乗っておられました。みなさん、ジョイングループの武田義弘相談役の「お別れの会」に参列されるのです。

f:id:shins2m:20210308081741j:plain
車内のようす

f:id:shins2m:20210308101446j:plain
『人新世の「資本論」』を再読して、書評を書きました

人新世の「資本論」 (集英社新書)

人新世の「資本論」 (集英社新書)

 

 

車内では、昨日読了した『人新世の「資本論」』をざっと読み返し、ブログ用の書評を書きました。「2021年新書大賞」を受賞したベストセラーですが、マルクスの思想を掘り下げて「脱成長」の道を探った新時代のコミュニズムの本です。コミュニズムはわたしの思想とは反するものですが、同書は「相互扶助」をキーワードに書かれており、ブログ『相互扶助論』で紹介したクロポトキンの名著を連想させました。この経済学界に出現した超新星の本を読み込めば、ポストコロナにおける互助会の理論武装ができるような気がします。

f:id:shins2m:20210308100047j:plain
車窓から

f:id:shins2m:20210308102031j:plain
車窓から

f:id:shins2m:20210308102551j:plain
福島駅を通過しました

f:id:shins2m:20210308105824j:plain
米沢の雪景色

f:id:shins2m:20210308105923j:plain
雪に埋もれた墓

f:id:shins2m:20210308110035j:plain
美しい米沢の自然

f:id:shins2m:20210308113806j:plain山形に近づくと、雪はなし!

 

書評の執筆に疲れると、車窓から見える風景を楽しみました。途中で福島駅も通過し、「あと3日で、東日本大震災発生10年か」と思いました。米沢では雪がかなり積もっていました。雪に埋もれた墓を見つけたときは、たまらなくセンチメンタルな気分になりました。山形が近づくと、雪の姿はすっかり消えていました。わたしは、「同じ山形県で、こんなに違うのか!」と驚きましたが、米沢が盆地であることが原因のようです。でも、車窓から見える米沢の自然はとても美しかったです。

f:id:shins2m:20210308114239j:plain
山形駅に到着しました!(撮影:齋藤斎) 

 

つばさ127号は11時39分に山形駅に到着しました。同じ車両に乗っていたベルコの齋藤社長(全互協前会長、冠婚葬祭互助会政治連盟会長)が「写真、撮りましょう!」と言って下さって、ブログ用に新幹線の車両先頭を背景に写真を撮影していただきました。齋藤社長はカメラが御趣味で、撮影テクニックはプロ級なので、ラッキーでした。斎さん、ありがとうございます!
改札口を出ると、ジョインの案内の方がおられ、わたしたちは迎えのバスに乗って、「お別れの会」会場である結婚式「パレスグランデール」へと向かいました。

 

2021年1月8日 一条真也

緊急事態宣言再延長の東京へ!

一条真也です。
7日の午後、ブログ「是則名誉宮司お別れの会」で紹介したセレモニーに参列した後、福岡空港へ!

f:id:shins2m:20210307142849j:plain
福岡空港の前で

f:id:shins2m:20210307142948j:plain
福岡空港のようす

 

翌8日(月)に行われるジョイングループの武田義弘相談役の「お別れの会」に参列します。連日の「お別れの会」参加ですが、今日中に山形には入れないため、とりあえず東京入りして、明日の早朝、東京駅から山形に向かいます。福岡空港には、あまり人がいませんでした。

f:id:shins2m:20210307143029j:plain福岡空港にて

f:id:shins2m:20210307145141j:plain
JALのラウンジに入りました

f:id:shins2m:20210307145313j:plain
日曜日なので、ビールをいただきました

f:id:shins2m:20210307145508j:plain
ラウンジで読書をしました

人新世の「資本論」 (集英社新書)

人新世の「資本論」 (集英社新書)

 

 

ラウンジでは、生ビールを飲みました。いつもは青汁しか飲みませんが、今日は日曜日なので良いでしょう。高菜おにぎりをツマミにしました。また、ビールを飲みながら読書をしました。『人新世の「資本論」』斎藤幸平著(集英社新書)という本で、「新書大賞2021」受賞作です。坂本龍一松岡正剛佐藤優ヤマザキエリといった人々が絶賛しているのは凄いですね。

f:id:shins2m:20210307155557j:plain
JAL機内のようす

f:id:shins2m:20210307164411j:plain
コーヒーを飲みながら、読書の続きを・・・

 

JAL320便に搭乗しましたが、機内は空いていました。JALも大規模な顧客情報データの流出があったようで、大変ですね。全日空もですが・・・。機内では薄味のコーヒーを飲みながら、再び、『人新世の「資本論」』を読みました。「人新世」とは、人類の経済活動が地球を破壊する時代=環境危機の時代のことです。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥ります。それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければなりません。しかし、多くの人々が、資本主義を捨てた文明に繁栄などありえないと考えています。「危機の解決策はある」という著者は、晩期マルクスの思想の中にヒントを発見します。豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだした内容で、機内で読了しました。

f:id:shins2m:20210307172244j:plain
羽田空港に到着しました

f:id:shins2m:20210307172351j:plain
羽田空港にて

f:id:shins2m:20210307173631j:plain
行きつけのラーメン店が営業中!

f:id:shins2m:20210307174455j:plain
今夜の夕食です


羽田空港に到着したのは17時35分でした。緊急事態宣言が延長されたので、飲食店が20時までしか営業しておらず、とても不便です。それでも、行きつけの北海道ラーメン店が営業中だったので、入りました。こがし味噌ラーメン、アスパラ・ベーコン巻(メニューの写真の4分の1くらいの太さ)、それにレモンチューハイを注文し、1人でボソボソと食べました。ちょうど夕食タイムだというのに、わたしの他には女性1人がラーメンを啜っているだけでした。大丈夫か、羽田空港

f:id:shins2m:20210307175155j:plain
羽田空港のようす

f:id:shins2m:20210307181106j:plain
帰りに国会議事堂の前を通りました

f:id:shins2m:20210307182847j:plain
赤坂見附に人も車もいない!

 

食事を終えたわたしは、とりあえず赤坂見附のホテルに向かうことにしました。最近は日比谷のホテルにずっと宿泊していたのですが、この日は久々に赤坂見附のホテルを予約したのです。もっとも、ホテル内のレストランもラウンジも営業していませんが・・・・・・。タクシーで赤坂見付に向かう途中、永田町の国会議事堂の前を通りました。ライトアップされた議事堂を見上げながら、わたしは「早く東京五輪の中止を発表してくれないかな?」と思いました。赤坂見付に着くと、人も車もまったくいないので驚きました。いくら日曜日とはいえ、まだ18時過ぎです。大丈夫か、東京?

f:id:shins2m:20210307182810j:plain
タリーズが18時で閉店してる!

f:id:shins2m:20210307183024j:plain
セブンのコーヒーを買いました

 

JAL機内で出されたコーヒーが非常に薄かったので、濃いコーヒーが飲みたくなったわたしがタリーズに入ろうとしたら、なんと18時で閉店していました。平日は20時までの営業ですが、土日は18時まで、しかもラストオーダーは17時半なのだとか。とほほ。仕方ないので、セブンイレブンでコーヒーを買って、ホテルの客室で飲みました。緊急事態宣言中の東京は不便なだけで、あまり行きたくありませんが、仕方ありませんね。明日の朝がすごく早いので、今夜は早めに寝ます。

 

2021年3月7日 一条真也

是則名誉宮司お別れの会

一条真也です。
7日の日曜日、わたしは、昨年12月28日に帰幽された戸上神社の是則宗興名誉宮司の「お別れの会」に参列しました。会場は門司にある神社に隣接した戸上神社会館で、「お別れの会」は12時から開始されました。

f:id:shins2m:20210307131030j:plain
「お別れの会」の入口で

f:id:shins2m:20210307131236j:plain
祭壇の前で柏手を打ちました

f:id:shins2m:20210307131242j:plain
遺影に向かって拝礼しました

f:id:shins2m:20210307131309j:plain
神の道に仕えられた生涯でした

 

是則名誉宮司は、わたしの父である佐久間進の國學院大學の同級生で、学生時代はともに柔道部で頑張った御縁がありました。わたしも幼い頃から家族同然のように親しくさせていただき、わたしの人生に関するさまざまな儀式でもお世話になりました。人間性の優れた素晴らしい宮司さんでした。「お別れの会」では、地元を代表する政界や財界の方々にもお会いしました。人生の卒業式は、さまざまな縁のある方々とお会いする場でもあることを再確認しました。帰幽された故人の御霊が安らかならんことをお祈りいたします。

f:id:shins2m:20210307131026j:plain
故人の御霊が安らかならんことを ・・・

 

「お別れ会」に参加した後は、福岡空港に向かいました。翌8日(月)に行われるジョイングループの武田義弘相談役の「お別れの会」に参列します。連日の「お別れの会」参加ですが、今日中に山形には入れないため、とりあえず東京入りして、明日の早朝、東京駅から山形に向かいます。

 

2021年3月7日 一条真也

神は太陽 月は仏

f:id:shins2m:20210102123537j:plain

 

一条真也です。
わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「神は太陽 月は仏」という言葉を取り上げることにします。

f:id:shins2m:20210305172053j:plain
月旅行応募の完了画面 

 

わたしは、月をこよなく愛しています。ブログ「月旅行に応募しました!」で紹介したように、「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生と一緒に「月周回旅行」同乗者8名に1人として応募しました。月を愛する大先達である鎌田先生とは、もう16年以上も満月の夜ごとに文通しています。

f:id:shins2m:20201002195906j:plain
別府湾に浮かぶ満月(撮影:一条真也

 

月だけではなく、わたしは太陽にも心惹かれています。太陽と月ほど畏敬する対象はありません。わたしは、太陽をサムシング・グレートそのものであり、言い換えれば「神」と思っています。また、同じく月もサムシング・グレートそのものであり、言い換えれば「仏」と思っています。わが社の「サンレー」という社名には、「太陽の光」という意味があります。太陽は、あらゆる生きとし生けるものに生存のためのエネルギーを与えています太陽の重要性は、いくら語っても語り尽くせません。この天体の存在なしでは、当然のことながら、地球も存在しえませんでした。また、太陽が送り届けてくれる光エネルギーがなかったとしたら、地球は暗黒の凍った天体となってしまっており、生命を育む存在とはなりえませんでした。

f:id:shins2m:20210306144754j:plain
別府湾に浮かぶ朝日 (撮影:一条真也

 

旧約聖書』の「創世記」には、最初に神が「光あれ」と言います。わたしは、それは太陽光線のことだと思います。思いをめぐらせば、いま、わたしたちが使用している石油や石炭も太古の昔に地球が蓄えた太陽からの光エネルギーですし、最近では太陽エネルギーそのものが発電にも利用されています。太陽活動の指標である太陽黒点数の変動には約11年周期の循環性がありますが、これが地球上の気象環境やエコロジー、さらには経済・景気変動にまで影響しているとされています。


太陽とは神である!(撮影:一条真也

 

太陽は、古代に生きた人々の生活と信仰を支える大切な天球でした。生活においては、彼らの暮らしが狩猟や農耕に依存していたので、太陽がいかに大きな力を及ぼしているかについてはよく理解していたでしょう。そこから太陽に対する崇拝や信仰が生まれ、神そのものを感じました。太陽は月とともに、人類最古の信仰の対象だったのです。さまざまな人工照明により夜間を明るくする工夫がなされている現代では、真の闇がどんなものかを想像することは困難です。真っ暗闇の状態では、すぐ近く、手を伸ばせば届くようなところまで危険が迫っていてもわかりません。古代人は、このような恐怖に満ちた状況の中で生活を送っていました。そのためか、朝日が昇ってくるのを見たときは安堵の気持ちを抱いたことでしょう。あらためて太陽の恵みに深い感謝の心を抱いたに違いありません。



太陽が西の空の向こうに沈んだあと、二度と再び回帰してくることがなかったとしたら、人々は夜の恐怖にさらされるだけでなく、太陽のもたらす恵みも受けられなくなります。古代人たちが、沈みゆく太陽が再び東の空に昇ってくるようにと祈願するようになったのは当然の帰結でした。このようなことから、太陽がもたらす恵みに感謝する祭祀や、冬至夏至に当たる日に特別の祭りを行なうようになったのでしょう。太陽の光に対する感謝の念も、当然強くなりました。太陽に関する神話も地球上のあらゆる場所で誕生しました。



わが国にも、よく知られた神話として天照大神が隠れたという「天の岩戸」の物語があります。民俗学者折口信夫も推測したように、おそらく毎年訪れる冬至における祭りから生まれたのだと思われます。太陽を神をとして仰ぐ宗教こそ、日本の神道です。太陽神は天照大神アマテラスオオミカミ)として伊勢神宮に祀られています。2013年は、20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮、60年に一度の出雲大社の大遷宮が重なることもあって、空前の神社ブームが起こりましたね。



出雲大社といえば、10月には日本中の神々が集まってくる「神有月(かみありづき)」とされます。一方、出雲以外の土地は神々が不在となる「神無月(かんなづき)」とされます。2013年、その10月の出雲で、神秘的な現象が起こったと大きな話題になっています。結婚相談所を経営される佐野浩一氏が撮影された動画には、なんと2つの太陽の上に、さらに半円の弓が映っています。逆さの虹です。太陽の周囲の光輪は「内暈(うちがさ)」、左側の太陽は「幻日」、太陽の上の逆さ虹は「環天頂アーク」と言われるそうです。この奇跡のような映像は、NHK「特ダネ!投稿DO画・2013年間グランプリ」を受賞されました。太陽の神性を見事に映し出した動画ですね。


月とは仏である!(撮影:鎌田東二

 

また、わが社では、「月の広場」とか「月あかりの会」とか「ムーンギャラリー」といった名称を使っています。さらには、「月への送魂」や「月面聖塔」や「ムーン・ハートピア・プロジェクト」などもあります。古代人たちは「魂のエコロジー」とともに生き、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。彼らは、月を死後の魂のおもむくところと考えました月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。

 

多くの民族の神話と儀礼のなかで、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えます。地球上から見るかぎり、月はつねに死に、そしてよみがえる星なのです。また、潮の満ち引きによって、月は人間の生死をコントロールしているという事実があります。さらには、月面に降りた宇宙飛行士の多くは、月面で神の実在を感じたと報告しています。月こそは天国や極楽、つまりそこは魂の理想郷「ムーン・ハートピア」なのです。



さて、葬式仏教といわれるほど、日本人の葬儀や墓、そして死と仏教との関わりは深く、今や切っても切り離せませんが、月と仏教との関係も非常に深いです。お釈迦さまことブッダは満月の夜に生まれ、満月の夜に悟りを開き、満月の夜に亡くなったそうです。ミャンマー仏教など南方仏教の伝承によると、ブッダの降誕、成道、入滅の3つの重要な出来事はすべて、インドの暦でヴァィシャーカの月の満月の夜に起こったといいます。太陽暦では4月か五月に相当しますが、このヴァィシャーカの月の満月の日に、東南アジアの仏教国では今でも祭りを盛んに行なっています。これは古くからあった僧俗共同の祭典の名残だそうです。また毎月2回、満月と新月の日に、出家修行者である比丘たちが集まって、反省の儀式も行なわれています。



ブッダは、月の光に影響を受けやすかったのでしょう。言い換えれば、月光の放つ気にとても敏感だったのです。わたしは、やわらかな月の光を見ていると、それがまるでヴィジュアライズされた「慈悲」ではないかと思うことがありますが、ブッダという「めざめた者」には月の重要性がよくわかっていたはずです。「悟り」や「解脱」や「死」とは、重力からの開放に他ならず、それは宇宙飛行士たちが「コズミック・センス」や「スピリチュアルワンネス」を感じた宇宙体験にも通じます。



満月の夜に祭りを開き、反省の儀式を行なう仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」だと言えるでしょう。太陽の申し子とされた日蓮でさえ、月が最高の法の正体であり、悟りの本当の心であり、無明(煩悩・穢土)を浄化するものであることを説きました。「本覚のうつつの心の月輪の光は無明の暗を照らし」「心性本覚の月輪」「月の如くなる妙法の心性の月輪」と述べ、『法華経』について「月こそ心よ、華こそ心よ、と申す法門なり」と記しています。かの日蓮も、月の正体をしっかり見つめていたのです。



というわけで、わたしは太陽とは神であり、月とは仏ではないかと思います。わたしは、歌人の庸軒として、「ただ直き心のみにて見上げれば 神は太陽 月は仏よ」という歌を詠んだことがあります。その神と仏が一致する神霊界の一大事件のごとき現象があります。太陽と月が一致する「皆既日食」や「金環日食」です。



この世界における最大の謎とは何でしょうか?
わたしは、地球から眺めた月と太陽が同じ大きさに見えることだと思います。人類は長いあいだ、このふたつの天体は同じ大きさだとずっと信じ続けてきました。しかし、月が太陽と同じ大きさに見えるのは、月がちょうどそのような位置にあるからです。月の直径は、3467キロメートル。太陽の直径は、138万3260キロメートル。つまり、月は太陽の400分の1の大きさです。次に距離を見てみると、地球から月までの距離は38万4000キロメートル。また、地球から太陽までの距離は1億5000万キロメートル。この距離も不思議なことに、400分の1なのです。こうした位置関係にあるので、太陽と月は同じ大きさに見えるわけです。それにしても、なんという偶然の一致!


日食とは、太陽と月が重なるために起こることは言うまでもありません。月の視直径が太陽より大きく、太陽の全体が隠される場合を「皆既日食(total eclipse) 」といいます、逆の場合は月の外側に太陽がはみ出して細い光輪状に見え、これを「金環日食」または「金環食(annular eclipse)」といいます。いずれにせよ、 この「あまりにもよくできすぎている偶然の一致」を説明する天文学的理由はどこにもありません。まさに、太陽と月は「サムシング・グレート」そのものなのですね。これからも、わが社は神仏に仕える企業として、つねに太陽と月を視野に入れながら、「人間尊重」のミッションに努めていきたいです。太陽と月は万人に対して平等に光を降り注ぎますが、わが社は、そのような企業でありたいと願っています。

 

2021年3月7日 一条真也

死を乗り越える和辻哲郎の言葉

f:id:shins2m:20210102124658j:plain

 

運命を愛せよ。
与えられたものを呪うな。
生は開展の努力である。
生の全てを愛せよ、
そして全てを最も良く生かせよ。
和辻哲郎

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、大正・昭和時代の哲学者、倫理学者、文化史家である和辻哲郎(1889年~1960年)の言葉です。兵庫県(現・姫路市)生まれで、『古寺巡礼』『風土』などの名著の著者として知られます。

 

古寺巡礼 (岩波文庫)

古寺巡礼 (岩波文庫)

  • 作者:和辻 哲郎
  • 発売日: 1979/03/16
  • メディア: 文庫
 
風土―人間学的考察 (岩波文庫)

風土―人間学的考察 (岩波文庫)

  • 作者:和辻 哲郎
  • 発売日: 1979/05/16
  • メディア: 文庫
 

 

日本を代表する哲学者の1人であり、倫理学者でもあった和辻哲郎。彼の仕事は日本的な思想と西洋哲学の融合とでもいうべき境地を目指した稀有な哲学者と評価されています。入学した東京大学では文芸雑誌の第二次「新思潮」に参加、谷崎潤一郎らと交際し、文学活動を続けますが、やがて『ニイチェ研究』を著すなど、西欧の実存哲学の研究者として出発します。その後、彼は東洋思想に関心を深め、日本人としての立場から人間と文化への考察を進めて独創的な倫理学を完成しました。

 

人間の学としての倫理学 (岩波文庫)

人間の学としての倫理学 (岩波文庫)

  • 作者:和辻 哲郎
  • 発売日: 2007/06/15
  • メディア: 文庫
 

 

とくに、わたしは彼の『孔子』(岩波文庫)に大きな影響をうけました。和辻は、同書で「孔子以前の時代には宗教も道徳も政治もすべて敬天を中心として行なわれた。天は宇宙の主宰神として人間に禍福賞罰を下す。だから天を敬い天命に従うことがすべての行ないの中心なのである。しかるに孔子は人を中心とする立場を興した。孔子における道は人の道である。道徳である。天を敬うのもまた道徳の立場においてである。天を敬いさえすれば福を得る、というのではなく、道に協いさえすれば天に嘉される、というのである。ここに思想上の革新がある。孔子もまた革新家である」と述べています。

 

孔子 (岩波文庫)

孔子 (岩波文庫)

 

 

わたし自身、決して運命論者ではありませんが、和辻の言葉には共感します。たとえ不運なことであっても、それを呪うなら、それを運命として受け入れるほうが、はるかに人生を豊かなものにしてくれます。「試練や不幸な出来事は、自分を成長してくれる糧にしろ」と、勇気づけられます。なお、この言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。

 

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

死を乗り越える名言ガイド 言葉は人生を変えうる力をもっている

  • 作者:一条 真也
  • 発売日: 2020/05/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2021年3月6日 一条真也