BOOK

『映画夜話』

一条真也です。『映画夜話』蓮實重彦著(リトルモア)を読みました。ロバート・アルドリッチ、ドン・シーゲル、ジョン・フォード、ダグラス・サーク、吉田喜重、加藤泰、フィルム・ノワール、B級映画・・・・・・東京は渋谷の名画座で約20年にわたり登壇…

『教養として知っておきたい映画の世界』

一条真也です。『教養として知っておきたい映画の世界』コトブキツカサ著(日本実業出版社)を読みました。著者は映画パーソナリティ・エンタメ評論家。1973年11月16日生まれ。静岡県富士宮市出身。1993年、和光大学・芸術学科に進学するため上…

『「俳優」の肩ごしに』

一条真也です。『「俳優」の肩ごしに』山﨑努著(文春文庫)を読みました。わたしの好きな俳優である著者は、1936年千葉県生まれ。俳優座養成所を経て文学座に入団。60年三島由紀夫の戯曲『熱帯樹』でデビュー。63年映画『天国と地獄』(黒澤明監督…

『独断と偏見』

一条真也です。『独断と偏見』二宮和也著(集英社新書)を読みました。著者は言うまでもなく国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーであり、俳優としても大活躍してます。このたび、ブログ『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』で紹介した本…

『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』

一条真也です。『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』早見和真著(新潮社)を読みました。著者の早見和真氏は、1977年神奈川県生れ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞(長…

『死者とともに生きる』

一条真也です。文月晦日の7月31日、東京から北九州へ戻ります。123冊目の一条本となる『死者とともに生きる』(産経新聞出版)の見本が出ました。「慰霊・鎮魂・供養」のサブタイトルがついており、戦後80年記念出版です。 『死者とともに生きる』(…

『中山美穂「C」からの物語』 

一条真也です。『中山美穂「C」からの物語』山中則男著(青志社)を読みました。昨年12月6日に逝去した歌手で女優の中山美穂さんの所属事務所の創業社長が書いた本です。 本書の帯 カバー表紙には浅黒く日焼けした15歳当時の中山美穂の写真が使われて…

『スピリチュアルケア』

一条真也です。『スピリチュアルケア』日本臨床宗教師会編著(作品社)を読みました。「臨床宗教師によるインターフェイス実践の試み」というサブタイトルがついています。京都大学名誉教授で宗教哲学者の鎌田東二先生から献本された本です。鎌田先生は5月…

『日本人の死生観 Ⅱ 霊性の個人史』

一条真也です。この Ⅰ・Ⅱ 巻合計で70000字を超える、わが人生最大の書評を、謹んで著者の御霊に捧げさせていただきます。『日本人の死生観 Ⅱ 霊性の個人史』鎌田東二著(作品社)を読みました。ステージ4のがん患者として如何に死と向か合うか。古今の…

『日本人の死生観 Ⅰ 霊性の思想史』

一条真也です。この Ⅰ・Ⅱ 巻合計で70000字を超える、わが人生最大の書評を、謹んで著者の御霊に捧げさせていただきます。『日本人の死生観 Ⅰ 霊性の思想史』鎌田東二著(作品社)を読みました。日本人の「いのち」は死後どこへ行くのか。汎神論と習合思…

『ぼくだったのかもしれない』

一条真也です。東京に来ています。『ぼくだったのかもしれない』藤原ひろのぶ作・ほう絵(発行:三五館シンシャ、発売:フォレスト出版)を読みました。わずか64ページの上製本です。基本的に絵本なのですが、写真と文章も掲載されています。最高にハート…

『高山善廣評伝 ノーフィアー』

一条真也です。『髙山善廣評伝 ノーフィアー』鈴木健.txt著(ワニブックス)を読みました。髙山善廣は、1966年9月19日、東京都墨田区生まれ。湘南で学生時代を過ごしました。20歳で第1次UWFの入門テストに合格するも、肩のケガで続かず。ラ…

『船木誠勝が語るプロレス・格闘技の強者たち』

一条真也です。『船木誠勝が語るプロレス・格闘技の強者たち』船木誠勝著(竹書房)を読みました。デビューから40年、船木誠勝がこれまでにリングで対峙した強者たちの実像を語り尽くすファン注目の一冊です。興味深く読みました。 本書の帯 カバー表紙に…

『猪木のためなら死ねる!2』

一条真也です。『猪木のためなら死ねる!2』藤原喜明・前田日明・鈴木みのる著(宝島社)を読みました。「『闘魂イズム』受け継ぎし者への鎮魂歌」というサブタイトルがついています。メイン著者の藤原喜明は1949年、岩手県生まれ。72年に新日本プロ…

『兄 私だけが知るアントニオ猪木』

一条真也です。『兄 私だけが知るアントニオ猪木』猪木啓介著(講談社)を読みました。2022年10月、79歳で死去したプロレスラーのアントニオ猪木。闘病生活を支え、その最期を看取ったのが実弟の猪木啓介氏(77)でした。本書は、これまで沈黙を貫…

『怒髪天を衝く!』

一条真也です。『怒髪天を衝く!』前田日明著(青林堂)を読みました。著者は日本を代表する格闘技プロモーターであり、「新格闘王」と呼ばれた元プロレスラーですが、読書家・日本刀収集家・刀剣鑑定家・骨董愛好家としても知られ、その幅広い知識と教養は…

『前田日明vs.山口敏太郎 最強タッグ!』

一条真也です。『前田日明vs.山口敏太郎 最強タッグ!』前田日明・山口敏太郎著(明窓出版)を再読しました。昨年3月の発売時にすでに読んでいましたが、来月5日に前田氏と対談することになったので復習しました。前田氏は1959年、大阪府大阪市生ま…

『未来が視えない!』

一条真也です。『未来が視えない!』鎌田東二・江原啓之著(ホーム社)という対談本を読みました。「どうしてこんなに通じ合わないんだろう?」というサブタイトルがついています。共著者の1人である鎌田先生から献本された本ですが、ブログ『宗教の言い分…

『宗教の言い分』

一条真也です。122冊目の一条本となる『宗教の言い分』(弘文堂)の見本が届きました。東京大学名誉教授で宗教学者の島薗進先生との対談本で、「現代日本人の死生観を語る」というサブタイトルがついています。 『宗教の言い分』(弘文堂) 島薗先生は、…

『NEXUS 情報の人類史』下巻

一条真也です。『NEXUS 情報の人類史㊦AI革命』ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳(河出書房新社)を読みました。「ネクサス」(NEXUS)とは、「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などを意味する言葉です。本書は、ブログ『サピ…

『NEXUS 情報の人類史』上巻

一条真也です。『NEXUS 情報の人類史㊤人間のネットワーク』ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳(河出書房新社)を読みました。「ネクサス」(NEXUS)とは、「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などを意味する言葉です。本書は、ブ…

『遊郭と日本人』

一条真也です。『遊郭と日本人』田中優子著(講談社現代新書)を読みました。著者は1952年神奈川県横浜市生まれ。法政大学社会学部教授、社会学部長等を経て法政大学総長(2021年に退任)。専門は日本近世文学、江戸文化、アジア比較文化。2005…

「けものがいる」 

一条真也です。8日は、午後から福岡市周辺の紫雲閣を回りました。夜は久々にKBCシネマを訪れ、カナダ・フランスのSF映画「けものがいる」を観ました。上映時間146分でしたが、わかりにくくて退屈でした。テーマは興味深いので、もう少しわかりやす…

『現代の怪異あるいは怪異の現代』

一条真也です。『現代の怪異あるいは怪異の現代』及川祥平編著(アーツアンドクラフツ)を読みました。「現代怪異研究小論集」というサブタイトルがついています。編著者は1983年、北海道生まれ。成城大学文芸学部准教授。博士(文学)。専門は民俗学。…

『ネット怪談の民俗学』

一条真也です。『ネット怪談の民俗学』廣田龍平著(ハヤカワ新書)を読みました。著者は、1983年生まれ。法政大学ほか非常勤講師。専攻は文化人類学、民俗学。ブログ『妖怪の誕生』で紹介した著書があります。 本書の帯 本書の帯には、「この恐怖は蔓延…

『AI時代の都市伝説』

一条真也です。『AI時代の都市伝説』宇佐和通著(笠間書院)を読みました。「世界をザワつかせる最新ネットロア50」というサブタイトルがついています。著者は1962年、東京都生まれ。東京国際大学卒業後、南オレゴン大学にてビジネスコース修了。商…

『昭和の「都市伝説」』

一条真也です。『本当に怖かった! 昭和の「都市伝説」』「噂の真相」を究明する会(宝島SUGOI文庫)を読みました。ユリ・ゲラー、矢追純一、ノストラダムス、オリバーくんに心霊写真など、昭和のオカルトは昭和カルチャーの中でも異彩を放っています本…

『UFC帝国戦記1993ー2023』

一条真也です。『UFC帝国戦記993-2023』マイケル・トムセン著(亜紀書房)を読みました。〝人間闘鶏〟が世界最高峰の興行ビジネスに上り詰めた理由が書かれた本です。1990年代から21世紀初頭に至るアメリカ文化・経済の劇的な変容ぶりを見…

『格闘技が紅白に勝った日』

一条真也です。『格闘技が紅白に勝った日』細田昌志著(講談社)を読みました。「2003年大晦日興行戦争の記録」というサブタイトルがついています。著者は、1971年岡山市生まれ、鳥取市育ち。鳥取城北高校卒業後、中華料理店勤務、代行業、代筆業、…

『『プロレススーパースター列伝』秘録』

一条真也です。『『プロレススーパースター列伝』秘録』原田久仁信著(文藝春秋)を読みました。梶原一騎原作の人気プロレス漫画の作画を担当した漫画家による回想の書です。なつかしき昭和プロレスの香りがプンプン匂ってきます! 本書の帯 カバー表紙には…