サンレーグループ入社式 

一条真也です。
4月になりました。小倉は春爛漫です。素晴らしい晴天となった1日、ブログ「4月度総合朝礼」で紹介した社内行事の終了後、11時から松柏園ホテルサンレーグループの合同入社式が5年ぶりに行われました。

松柏園ホテルの桜は七分咲き?🌸


満開の桜をイメージした大陶壁「万朶」の前で

最初の新入社員が入場してきました


役員一同、拍手で迎えました

最初は、もちろん一同礼!

社歌斉唱♪

S2M宣言の唱和のようす

 

ブログ「サンレーグループ入社式」などのように、ずっと各地のグループ企業すべての新入社員を一同に集めて合同入社式を行ってきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2019年から大幅に規模を縮小して本社新入社員のみを対象とした「辞令交付式」としました。今年は、じつに5年ぶりに通常スタイルに戻したのです。


辞令交付のようす

心を込めて辞令を読み上げました

心を込めて辞令を交付しました

沖縄新入社員の辞令交付のようす

司会は、サンレー人事課の眞子さんが務めました。「開式の辞」の後、社歌斉唱と経営理念およびS2M宣言の唱和がありました。マスク越しでも、新入社員からは気合の入った声が聞こえてきました。それから、辞令交付式がスタートし、社長であるわたしは新入社員に辞令を交付しました。わたしは1人ずつ名前を心を込めながら読み上げ、心を込めて交付しました。わたしの後は、沖縄の佐久間康弘社長が沖縄の新入社員に辞令を交付しました。

社長訓示を行いました

 

その後、わたしが登壇し、社長訓示を述べました。
わたしは、以下のようなメッセージを伝えました。
新入社員のみなさんを心より歓迎いたします。世の中の数多くある会社の中から、サンレーを選んで下さったことに感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひ、これから、一緒に新しい時代を創りましょう! わが社は冠婚葬祭をはじめ、介護施設温浴施設などを運営する会社ですが、ウェルビーイング経営を行うコンパッション企業を目指しています。「ウェルビーイング」とは「幸せ」、コンパッションとは「思いやり」のことです。そして、わが社は、サービス業からケア業への進化を図っています。


わが社は礼業の会社です!

 

ケア業とは、人間尊重思想としての「礼」を中心とする「礼業」でもあります。サンレーは「礼」の実践を生業とする礼業なのです。世の中には農業、林業、漁業、工業、商業といった産業がありますが、わが社の関わっている領域は礼業です。礼業とは「人間尊重業」のことです。サンレーでは「礼」をすべての基本とし、大ミッションには「人間尊重」を掲げています。もともと冠婚葬祭を業とする会社ですから当然といえば当然ですが、さらに創業者である佐久間進名誉会長が小笠原流礼法の伝統を受け継ぐ「実践礼道・小笠原流」の宗家であり、挨拶・お辞儀・電話の応対・お茶出し・お見送りにいたるまで、社員へのマナー教育は徹底に徹底を重ねています。

礼法とは最強の護身術である!


熱心に聴く新入社員たち

 

考えてみれば、人間のコミュニケーションの中で、礼儀正しさほど、人と交換しやすいものはありません。それを他人に差し出せば、必ず返ってくるのです。そして相手の気持ちを良くするのです。また、相手に自分は重要な人間なのだという気持ちを起こさせます。失礼に扱われることほど人間のプライドをひどく傷つけるものはなく、相手に接するとき礼を失すれば、相手の攻撃心と敵意を引き起こすことになります。逆に、礼儀正しく接すれば、攻撃心や敵意など生まれるはずもありません。挨拶は身を守る鎧であり、礼法は最強の護身術なのです。

天下布礼」をめざして・・・

 

1966年の創業以来、サンレーは「天下布礼」の幟を立てています。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」思想で世の中を良くしたいのです。これからの企業に求められるものは「M&A」です。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のことです。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことです。会社人として仕事をしていく上で「ミッション」が非常に大切です。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。


人々を幸せにするアンビションを!

 

そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。志とは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値します。「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。アンビションとは「大志」のことですが、わが社は「サンレーズ・アンビション」として、「天下布礼」を進めています。具体的には「社会貢献」「有縁社会再生」「老福社会実現」「グリーフケア」の4つのカテゴリーで数多くのプロジェクトを推進しています。

すべての方々に等しく冠婚葬祭を提供したい!

 

SDGsといえば環境問題が最初に思い浮かびますが、人権問題も貧困問題も児童虐待も、すべての問題は根が繋がっています。その意味で、入浴や食事がままならないお子さんを見て見ぬふりはできません。子どもたちに「日王の湯」の風呂に入ってもらった後、食堂でカレーライスをお腹いっぱい食べてもらうイベントを開催していますが、これこそ新しい互助会の在り方だと考えています。また、児童養護施設のお子さんたちに、七五三や成人式の晴れ着を無償レンタルするのも同様です。太陽は万物に平等に降り注ぐように、サンレーはすべての方々に等しく冠婚葬祭を提供したいと願っているのです。

コロナからココロへ


熱心に聴く新入社員たち

 

わたしは、現在の高度情報社会は、そのまま「心の社会」に移行すると考えています。それは「心ゆたかな社会」としてのハートフル・ソサエティです。人類は新型コロナウイルスによるパンデミックという想定外の事態に直面しましたが、コロナ禍の最中の2020年に上梓した拙著心ゆたかな社会(現代書林)の帯には「コロナからココロへ」と書かれています。そう、わたしはコロナ禍によってハートフル・ソサエティの到来は早まったと考えています。そして、そこでは「サービス」から「ケア」への大規模な転換が行われると予想されます。わが社、ケア業への進化を図っています。


コロナ後は「相互扶助」の時代だ!

 

コロナ後の社会を予見した多くの本を読みましたが、いずれも「人間性」というものを重視しています。そして、もうひとつキーワードがあります。それは、「相互扶助」です。ネアンデルタール人ホモ・サピエンスの遺跡からもわかるように、死者の埋葬と並んで、相互扶助は人類の本能であるとされています。わたしも、そう思います。人類が生き延びるには「相互扶助」という本能を呼び起こすことが必要なのです。互助会の「互助」とは、「相互扶助」の略。「相互扶助」が最重要となるコロナ後の社会で、互助会は大きな存在感を放つでしょう。


志のみ持参してほしい!

 

いま、SDGsが重要とされます。そんな今こそ、互助会の出番であると考えているわが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭で日本人を幸福にするという志があります。すなわち、「天下布礼」という大志です。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。新入社員のみなさんは、志のみ持参してくれればいい。その志を合わせて、一緒に天下布礼という大志を果たしましょう!


沖縄社長訓話のようす

 

その後、サンレーの佐久間康弘社長が登壇し、訓示を述べました。康弘社長は、「本日は、ご入社おめでとうございます。いま、アンビションの話がありましたが、何よりも志というものが大切です。AIがいくら進化しても、冠婚葬祭はなくならないと言われています。礼をかたちにするビジネスは強いのです。会社の在り方を料理に例えれば、素材がわからないスープよりも、ジャガイモやニンジンの姿が見えるシチューのような会社が理想ではないでしょうか。それぞれの個性を生かしながら、全体として力を発揮するということです。ぜひ、みんなで1つの味を作っていきましょう!」と述べました。

役員紹介のようす

新入社員紹介のようす

決意表明のようす

決意をしっかりと受け取りました

最後は、もちろん一同礼!

新入社員退場のようす

記念写真を撮影しました

 

そして、役員紹介と新入社員紹介がありました。続いて、決意表明も行われました。わたしは社長として、身の引き締まる思いで決意書を受け取りました。最後は、「閉会の辞」で辞令交付式は無事に終了しました。今日は、以前の入社式が復活し、新入社員が社会人としてのスタートを切るその日に、きちんと辞令を渡し、祝いの言葉を伝えることができて良かったです。また、社長としてのメッセージを伝えることもできて良かったです。入社式終了後、新入社員のみなさんと記念撮影をしました。

新入社員歓迎昼食会のようす

冒頭、挨拶しました


東専務による乾杯の挨拶


カンパ~イ!

 

その後は新入社員歓迎昼食会が開かれました。コロナ禍の間は感染防止のために昼食会を中止しましたが、昨年からは万全の感染対策のもと開催しました。冒頭、わたしが歓迎の挨拶をしました。わたしは「みなさん、本当にご入社おめでとうございます。本当に桜も綺麗で、本当にめでたいことです。今日、30年前の新入社員が役員になりました。みなさんも30年後が楽しみです。ずっと仕事を続けている人、退職している人もいるかもしれません。でも、どのような形であっても、みなさんに幸せな人生を送っていただきたいと心の底から思います。本日は、本当におめでとうございました!」と言いました。その後、東専務が乾杯の音頭を取って、歓迎昼食会がスタートしました。

本日の昼食の内容


いただきます!


美味しい昼食をいただきました


歓迎昼食会のようす

新入社員のメッセージ動画が流れました


どのメッセージ動画も感動的でした

 

それから、全員がマスクを外して無言で松柏園の美味しい松花堂弁当をいただきました。やはり、極度の緊張を伴う儀式の後には、「直会(なおらい)」としての会食が必要です。ストレスの後には、リラックスが必要です。途中、新入社員全員による動画が上映されました。テーマは「入社式を迎えて、今この瞬間を誰かに伝えよう!」「日ごろからお世話になっている方へ感謝や敬意を伝えよう。」でしたが、全員のメッセージがハートフルな内容でした。それにしても、みんなスピーチも上手だし、笑顔も自然なので驚きました。そのままYouTuberになれるレベルでした。さすがは、WEB面接世代ですね! 

 

動画終了後は、楽しい歓談タイムを過ごしました。最後は大分の祐徳常務の音頭で「末広がりの五本締め」を行いました。1本・2本・3本・4本・5本・・・・・・指の数が増えていくにしたがって音も大きくなり、全員の「こころ」が1つになりました。こうして、歓迎昼食会は中締めとなりました。今年も新入社員歓迎の「こころ」を「かたち」にできて本当に良かったです! 新入社員のみなさん、ご入社、本当におめでとうございます! これからの活躍に期待しています!


桜の木の下で(スタンプの実演!)🌸

 

2024年4月1日 一条真也