一条真也です。
4月29日は「昭和の日」です。昭和天皇の誕生日ですが、1989年1月7日に昭和天皇が崩御されてから、もう35年も経ったことに驚いてしまいます。
35年前に昭和が終わったとき、わたしは25歳でした。「ああ、昭和が終わってしまった・・・」と呆然としたことを記憶しています。その後、平成天皇(現在の上皇陛下)が御即位されて「平成」が始まり、2020年5月1日には現在の天皇陛下が御即位になられて「平成」から「令和」へと改元されました。皇位継承は順調に続いてきたわけですが、この先はどうなるか。多くの日本国民は不安を抱いているようです。
ヤフーニュースより
そんな中、共同通信社は、天皇陛下の即位5年を前に皇室に関する全国郵送世論調査の結果をまとめました。皇位継承の安定性について「危機感を感じる」が「ある程度」を含め72%に上りました。女性天皇を認めることは計90%が賛同。2021年に政府が継承制度の検討を先送りした判断に対し「支持する」は52%、「支持しない」は46%で賛否が拮抗しました。天皇陛下より若い世代の皇位継承資格者は秋篠宮家の長男悠仁さま(17)だけとなっています。継承策の議論をどうするのが望ましいか聞いたところ、「現時点から早急に検討するべきだ」が35%で最多でした。ただ「将来にわたり慎重に検討するべきだ」が26%、「悠仁さまの状況を見ながら検討するべきだ」が19%となり、国民の間で考え方が割れている状況が明らかになったのです。女性天皇に賛成の理由は「天皇の役割に男女は関係ない」が最も多く50%。反対理由は「男性が皇位を継承するのが日本の文化にかなっている」が45%で最多でした。
「男性が皇位を継承するのが日本の文化にかなっている」などの反対意見は笑止千万ですね。これまでに多くの女性天皇が存在したことを知らないのでしょうか。評論家・近現代史研究者の辻田真佐憲氏は、「女子天皇が認められなくなったのは明治の皇室典範以降で、それ以前には例があります。そのため、一般的にも受け入れられやすいのでしょう」と述べています。また、名古屋大学大学院准教授の河西秀哉氏は「多くの国民が女性天皇を望んでいる結果が出ています。国会はこうした意見を踏まえて議論を進めることこそ、代議制のあり方ではないでしょうか。『象徴』としての天皇の地位は『国民の総意に基づく』と憲法に書かれています」と述べます。まったく、その通りです!
記事のコメント欄には「2019年のNHKの世論調査では女性天皇容認は8割だったので増加していますね。多くの国民が思っているのは血統や正当性よりも天皇としてふさわしい人柄に重きを置いてほしいということでしょう天皇は国民の象徴なので次期天皇は一部の有識者や政治家が決めるのではなく最後に決めるのは国民であるべきです」という意見もありました。これも、まったく同感ですね。ちなみに、わたしは愛子さまが天皇になられるべきであると思います。国際社会の中でも、日本は女性の社会進出が著しく遅れていますが、女性天皇の誕生で流れは一気に変わるでしょう。「昭和の日」にそんなことを考えました。
2024年4月29日 一条真也拝