9月度総合朝礼

一条真也です。
9月になりましたね。1日の午前8時45分から、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールにおいて、サンレー本社の総合朝礼を行いました。先月から、新たに総務部長に就任した石田取締役が司会を務めています。

9月度総合朝礼前のようす

最初は、もちろん一同礼!

社歌斉唱のようす

マスク姿で登壇しました

 

もちろん、この日もクールビズです。一応、コロナ感染への警戒を緩めずに、全員マスク姿で社歌の斉唱は黙唱で行いました。社長訓示の時間となり、わたしがコバルトブルーの不織布マスク姿で登壇しました。まず、わたしは「9月になりました。この夏は毎日、とにかく殺人的に暑かった。統計を開始した1898年(明治31年)以降の125年間で最も暑い夏だったそうです。全国の平均気温が平年より1.91度という2度近く高かったというのですから、まさに異常。でも、来年以降もっと暑くなるそうです。それが地球温暖化ということです。くれぐれも熱中症には気をつけて下さい」と言いました。

マスクを外しました

 

それから、8月21日には、ANAインターコンチネンタルホテル東京で一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の創立50周年記念式典、22日には、ホテルベルクラシック東京で、全互協の創立50周年記念行事が行われたことを報告。理事会の後、「互助会業界将来ビジョン報告会」が開催。互助会業界の若手経営者たちが苦心して作成した将来ビジョンは多くの示唆に富んでいました。

互助会の将来ビジョンとは?

 

将来ビジョンの結論は、「即ち、『将来に向けて業界が目指すべき姿』は『生まれてから亡くなるまでの一人ひとりの暮らしがよりウェルビーイングなものになるように『健康』『交流』『助け合い』を軸として、個々の会員としての関係を深め、会員同士のつながりを広げることで『心ゆたかな社会=ハートフル・ソサエティ』を実現していくことにある』といえる」とありました。

ハートフル・ソサエティの実現にあり!

熱心に聴く人びと

 

さらに、「まさに将来ビジョンとして、業界が掲げるべきは『冠婚葬祭産業からウェルビーング推進産業への昇華』であり、その事業活動を通じて、『感動』や『感謝』、『思いやり』に溢れる社会『ハートフル・ソサエティ』の実現に貢献していくことが求められていると考えている。」として、【一人ひとりにウェルビーイングな暮らしを届ける】」とまとめられていました。これを聴いて、わたしは非常に感動しました。互助会業界全体のビジョンに「心ゆたかな社会」「ハートフル・ソサエティ」「ウェルビーイング」が入ったことは画期的です。これは、サンレー思想そのものだからです。わたしには『ハートフル・ソサエティ』『心ゆたかな社会』『ウェルビーイング?』というタイトルの著書もあります。

言葉の矢を放つ

 

わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。それを「矢を放つ」と表現しています。新しい言葉(思想)とは一本の矢であり、それが放たれることによって、人々の心に刺さっていきます。そして、世の中は確実に変わり始めます。言葉には力があるのです。「ハートフル」も、「ロマンティック・デス」も、「グランドカルチャー」も、「結婚は最高の平和である」も、「死は最大の平等である」も、「有縁社会」も、「修活」も、「悲縁」も、「礼欲」も、すべてわたしが放った心の矢です。このたび、「リメンバー・フェス」という矢を放ちました。これは「お盆」をアップデートした言葉なのですが、ブログ「リメンバー・ミー」で紹介したディズニー&ピクサーの2017年のアニメ映画から発想したネーミングです。

「リメンバー・フェス」とは何か



リメンバー・ミーは第90回アカデミー賞において、「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」の2冠に輝きました。過去の出来事が原因で、家族ともども音楽を禁止されている少年ミゲル。ある日、先祖が家族に会いにくるという「死者の日」に開催される音楽コンテストに出ることを決めます。伝説的ミュージシャンの霊廟に飾られたギターを手にして出場しますが、それを弾いた瞬間にミゲルは死者の国に迷い込んでしまいます。カラフルな「死者の国」も魅力的でしたし、「死」や「死後」というテーマを極上のエンターテインメントに仕上げた大傑作です。

死者は二度死ぬ

 

わたしたちは、死者を忘れてはなりません。9月1日からクラインクインする映画「君の忘れ方」の原案である拙著愛する人を亡くした人へ(現代書林)で紹介しましたが、アフリカのある部族では、死者を二通りに分ける風習があるそうです。人が死んでも、生前について知る人が生きているうちは、死んだことにはなりません。生き残った者が心の中に呼び起こすことができるからです。しかし、記憶する人が死に絶えてしまったとき、死者は本当の死者になってしまうというのです。誰からも忘れ去られたとき、死者はもう一度死ぬのです。

「死者を忘れないこと」が大事!

熱心に聴く人びと

 

映画「リメンバー・ミー」の中でも、同じメッセージが訴えらえました。死者の国では死んでもその人のことを忘れない限り、その人は死者の国で生き続けられますが、誰からも忘れられてしまって繋がりを失ってしまうと、その人は本当の意味で存在することができなくなってしまうというのです。「死者を忘れないこと」は、死者へのコンパッションのためだけではなく、わたしたち生者のウェルビーイングのためでもあります。もともとお盆に関連した盆踊り、祇園太鼓、花火といったものは死者への「もてなし」でした。でも、生者も楽しむことができます。

「お盆」をアップデートせよ!

 

お盆は故人を供養することの大切さを再確認する大切な年中行事ですが、小さなお葬式、家族葬直葬、0葬といったように葬儀や供養に重きを置かずに薄葬化の流れが加速している日本にあって、お盆が今後もずっと続いていくかどうかは不安を感じることもあります。特に、Z世代など若い人々がどのように理解しているかもわかりません。そこで、「お盆」をアップデートする必要があります。

最後に道歌を披露しました

 

リメンバー・フェス」は、なつかしい亡き家族と再会できる祝祭ですが、都会に住んでいる人が故郷に帰省して亡き祖父母や両親と会い、久しぶりに実家の家族と語り合う祝祭でもあります。そう、それは、あの世とこの世の誰もが参加できる祭りなのです。日本には「お盆」、海外には「死者の日」あるいは「ハロウィン」など先祖や亡き人を想い、供養する習慣がありますが、国や人種や宗教や老若男女といった何にもとらわれない共通の言葉として、わたしは「「リメンバー・フェス」という言葉を提案することを宣言してから、以下の道歌を披露しました。

 

亡き人を忘れぬ祭り残すべし
       これより盆は
              リメンバー・フェス  庸軒

 

「今月の目標」を唱和

最後は、もちろん一同礼!

 

その後は「今月の目標」を全員で唱和し、最後はもちろん「一同礼」で総合朝礼を終えました。この後は、恒例の北九州本部会議を行います。丸3年間、コロナ禍にもかかわらず、黒字の確保はもちろん、ベストを尽くして走ってきました。コロナ4年目となる今年は、1月から歴代最高記録ラッシュで、ロケットスタートに成功しました。今年も、全社員が全集中の呼吸で全員の力を合わせて、最後まで前向きに走り抜きたいです!

今年も、最後まで走り抜こう!

 

2023年9月1日 一条真也拝