「悲とアニマ~いのちの帰趨〜」

一条真也です。
京都に到着したわたしは、京都駅に隣接するホテルに荷物を預けました。それから、ブログ「悲とアニマ展」で紹介した2015年開催の展覧会の第二弾「悲とアニマ~いのちの帰趨〜」展の第1会場である両足院に向かいました。京都最古の禅寺である建仁寺の境内にあります。

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「悲とアニマ〜いのちの帰趨〜」展のチラシ

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建仁寺の前で

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建仁寺の由来書

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建仁寺にて

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両足院にて

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最初の展示作品

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展示作品を見る

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鎌田東二氏の写真作品「合一」

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展示作品

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展示作品(金魚の映像)

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展示作品

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小清水漸作「雪のひま」

f:id:shins2m:20211122145213j:plain美学者の秋丸知貴氏と

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池坊由紀氏の作品

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池坊由紀氏の作品の前で

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展示作品(生きた金魚入り)の前で

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展示作品の前で

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関根伸夫作「位相 大地」を解説される

 

2015年 3月に北野天満宮で開催した現代京都藝苑 2015「悲とアニマ」展は、伝統的な日本的感受性とは何かを理論と実践の両面から考察する日本学術振興会科学研究費助成事業「モノ学・感覚価値研究会」の活動の一環でした。当時、2011年 3 月 11日に発生した東日本大震災の記憶が徐々に薄れつつある中で、改めてそれがもたらした衝撃と向き合い、そこから名もない全ての生の悲しみに心を寄せつつ、社会の安寧と賦活の方向性を模索する現代美術の展覧会でありました。

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両足院の庭園

f:id:shins2m:20211122143856j:plain 両足院の庭園

f:id:shins2m:20211122144326j:plain建仁寺塔頭・両足院の庭園

f:id:shins2m:20211122143919j:plain両足院の庭園で

f:id:shins2m:20211122150003j:plain 両足院の庭園を背に、秋丸氏と

 

2020年、わたしたちは新型コロナウィルス禍に見舞われました。これまで盤石と思われていた近代文明が想像以上に脆弱であり、誰もが底知れぬ不安に包まれる中で、今改めて本当に大切なものとは一体何かが問われています。古今東西の叡智が教えるように、生の充実は死と向き合う中にあり、そこにこそ伝統的な日本的感受性も自ずから現代的なかたちで立ち現れるのではないか。この観点から、東日本大震災から10年目の2021年、現代美術の展覧会「悲とアニマ〜いのちの帰趨〜」は開催されます。

f:id:shins2m:20211122154634j:plain The Terminal KYOTOの前で

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看板の前で

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最初の展示作品

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展示作品の前で

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鎌田東二氏の写真作品「気仙沼のオーソレミーヨ」

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展示作品

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展示作品

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展示作品

f:id:shins2m:20211122155408j:plain展示作品を見る

f:id:shins2m:20211122155123j:plain The Terminal KYOTOの坪庭

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池坊由紀氏の作品

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池坊由紀氏の作品の前で

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地下の防空壕

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防空壕も作品でした!

f:id:shins2m:20211122160406j:plain秋丸氏と打合せ

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シンポジウムの趣旨を聞く

 

第1会場である 建仁寺塔頭・両足院では「彼岸」を、第 2会場である The Terminal KYOTOでは「此岸」を象徴する展示を行います。サンレーはこの画期的なイベントを協賛しています。そのため、出演するイベントの前日に京都入りして両会場を視察しました。当イベントを立案された「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生の写真作品も両会場に展示されています。 両足院の写真は「合一」というタイトルで、「天割れて 地もまた割れて 橋掛かり 永遠(とわ)に忘れじ 霊(たま)の音信(おとづれ)」という歌が添えられています。また、 The Terminal KYOTOの写真は「気仙沼のオーソレミーヨ」というタイトルで、「いのち立つ おのれ知りたる 山神の 巌(いわ)に書きたる 愛の碑文(いしぶみ)」という歌が添えられています。さらには、「悲とアニマ~いのちの帰趨〜」展全体のシンボル句として、「悲のみやこ おきてやぶりの 雷光と宇宙(そら)を翔けゆけ アニマの鳥と」が詠まれています。いずれも、魂の奥の琴線に触れるような素晴らしい歌だと思います。

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この日は、久々に再会した「京都の美学者」こと秋丸知貴さんの案内で、現代アートの最前線を堪能しました。明日は、ブログ「『日本人と死生観』シンポジウムのご案内」で紹介した京都大学稲盛財団記念館でのイベントが開催され、わたしも出演しますが、秋丸さんが司会を務められます。鎌田先生をはじめ、物語研究の第一人者・やまだようこ先生(京都大学名誉教授)、定常型社会研究の第一人者・広井良典先生(京都大学こころの未来研究センター教授)など、日本を代表する学者の方々との全体討議も予定されており、とても楽しみです! あした天気になあれ

 

2021年11月22日 一条真也

小倉から京都へ

一条真也です。
いい夫婦の日」となる22日の朝は雨でした。わたしは、迎えの車に乗ってJR小倉駅へ。そこから京都へ向かいました。ブログ「『日本人と死生観』シンポジウムのご案内」で紹介したイベントに出演するためです。

f:id:shins2m:20211122094506j:plainJR小倉駅の前で

f:id:shins2m:20211122095049j:plain小倉駅のホームで

 

京都では、「現代京都藝苑2021」として、「悲」をテーマとした画期的なイベント「悲とアニマⅡ~いのちの帰趨」が11月19日から28日まで開催されています。「現代京都藝苑2015」で大好評であった「悲とアニマ展」の第二弾で、展示会とシンポジウムの二部構成になっています。23日(火・祝)に京都大学稲盛財団記念館で開かれる「日本人と死生観」をめぐるシンポジウムには、わたしも出演します!

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のぞみ18号の車内で

 

小倉駅では、9時55分発の新幹線のぞみ18号に乗りました。新型コロナウイルスの新規感染者はずいぶん減ってきましたが、油断大敵! 新幹線内でもパープルの不織布マスクを着けて、感染予防に努めました。京都は紅葉シーズンとあって、観光客が多いことが予想されます。

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車内では読書しました

 

車内では、いつものように車内販売のコーヒーを飲みながら、読書をしました。この日に読んだのは、石原慎太郎氏と曽野綾子氏の対談本である『死という最後の未来』(幻冬舎)です。キリストの信仰を生きる曽野綾子法華経を哲学とする石原慎太郎。対極の死生観をもつふたりが「老い」や「死」について赤裸々に語った本です。歳はひとつ違い、家も近所で、昔からの友人。だが会う機会は多くはなかったという石原氏と曽野氏。そんな2人が「人は死んだらどうなるのか」「目に見えない何か、はある」「コロナは単なる惨禍か警告か」「悲しみは人生を深くしてくれる」・・・・・・老いや死、人生について語り合います。シンポジウムのテーマである「日本人と死生観」を考える上でも大いに参考になる内容でした。

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JR京都駅に着きました

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京都駅にて

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かなり並んで入店しました

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ニシンそば&鰊のしぐれ煮ごはん

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相変わらず旨いなあ!

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食後はホテルでブログをUP!

JR京都駅には、12時22分に到着しました。まずは駅構内の蕎麦屋で「ニシンそば&しぐれ御飯」の昼食を取りました。ニシンそばはわたしの大好物で、京都に限らず、関西に来たときは必ず食べるようにしています。昼食後は、駅に隣接したホテルに荷物を預けて、「悲とアニマ~いのちの帰趨~」展示会の第1会場の両足院へ!

 

2021年11月22日 一条真也

ムーンサルトレター200信達成!

一条真也です。
11月22日は「いい夫婦」の日ですね。
毎月、満月の夜ごとに、「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生と交わしているWEB文通の「ShinとTonyのムーンサルトレター」が、ついに200信になりました。200ヵ月ですから、16年半かかっての200信達成です。われながら、これは凄い!

f:id:shins2m:20211122083001j:plain「ムーンサルトレター」第200信

 

Tonyさんは返信で「ムーンサルトレター、200信達成、何という快挙でしょう! 17年近くもこのレターを毎月満月の夜に交換してきたとは!」と喜んで下さいました。満月の夜に手紙を交わすから、「ムーンサルトレター」です。最初、鎌田先生は占星術研究家の鏡リュウジさんと満月の文通をされていました。「カマタトウジ」と「カガミリュウジ」、なんとなく2人の名前は似ています。さらに2人の顔も似ているということから、「ムーンサルトレター」を始められたそうですそのうち、鏡さんは「時の人」となって超多忙になりました。なかなかレターを書く時間が取れなくなり、鎌田先生は「Tonyのムーンサルト独りレター」というのを書いておられましたでも、やはり1人では寂しかったのでしょうか。次なる文通相手として白羽の矢を立てられたのは、わたしでした。

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法螺貝を奏上するTonyさん

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Tonyさんからの200信目のレター

 

こうして、2005年10月18日の満月の夜、わたしが第1信を書きはじめました。鎌田先生が20日に返信を書かれて、ついに「ShinとTonyのムーンサルトレター」がスタートしたのです。レター・ネームの「Shin」というのは鎌田先生がつけて下さいました。もちろん「一条真也」の「真」から取っているのですが、メソポタミア神話の最古の神である月神シンの意味もあるそうです。「Tony」というのは、鎌田先生の前世の名前だそうです。なんでも、先生がパリのセーヌ河のほとりを歩いていたとき、自分がかつてフランス人であったことを思い出されたとか。そのときの名前が「トニー・パリ・カマターニュ」(笑)というのだそうです。

f:id:shins2m:20211121190727j:plain日本経済新聞」2013年10月18日朝刊

 

記念すべき第1信の冒頭で、わたしは「敬愛する鎌田先生の満月レターのお相手に指名していただき、正直おどろいています」と書き出しました。そして、前任者の鏡さんがその第1信に「満月のごとに書簡を往復させようなんて、なんて素敵なアイデアなのでしょうか。こんなロマンティックな企画の相手に僕を指名してくださったこと、とても光栄に思います」と書かれてていたことに触れ、今の自分もまったく同じ気持ちであることをお伝えしました。


レターの前任者である鏡リュウジさんと

 

あれから早いもので、もう200信です。鏡さんが全部で41信でしたが、わたしはとてもそこまでは続けられないだろうと思っていました。じつは途中でフェードアウトすることも想定していたのですが、いまや16年半を超え、17年目になろうとしています。よく、ここまで続いたものです! 一度、鏡リュウジさんが小倉の松柏園ホテルに来てくれてお会いしました。鎌田先生抜きで新旧二人の文通者がコーヒーを飲んでいるのは、まるで夫抜きで前妻と後妻が直接会っているような不思議な感覚でした。(笑)

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「明るい世直し」をめざす2人

 

16年半の間、いろいろな話を鎌田先生としましたお互いの著書のこと、プロジェクトのこと、考えていること。話題も政治や経済から、宗教、哲学、文学、美術、映画、音楽、教育、倫理、さらには広い意味での「世直し」までまあ、わたしがある話題に終始すれば、鎌田先生はまったく違う話題に終始するといった形であまり噛み合っていないことも多いですが(笑)、これからもお互いが言いたいことをつれづれなるままに書き、たまにはスウィングしながら、少しでも「楽しい世直し」につながっていけばいいなと思っています。わたしが商売人の身であるにもかかわらず、さまざまな文化人や学者の方々とお話しても何とかついて行けるのは、鎌田先生との文通で展開している議論のおかげかもしれません。わたしには、「自分は日本を代表する宗教哲学者と文通を続けているのだ」という自負と、「だから誰と対話することになっても怖くない」という自信があります。

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満月シリーズ5冊

 

わたしたちの「ムーンサルトレター」は、本にもなりました。第1信~第30信が『満月交感 ムーンサルトレター(上)』(水曜社)、第31信~第60信が『満月交感 ムーンサルトレター(下)』(同)、第61信~第90信が『満月交遊 ムーンサルトレター(上)』(同)、第91信~第120信が『満月交遊 ムーンサルトレター(下)』(同)、そして第121信~180信が『満月交心 ムーンサルトレター』(現代書林)として単行本化されました。満月シリーズ5冊目となる『満月交心 ムーンサルトレター』ですが、今回は上下2巻に分けずに1巻としたので、すごく分厚いです!

f:id:shins2m:20211121191023j:plain満月交心 ムーンサルトレター』の分厚さを見よ!

 

21世紀になってから、むごい事件、災害が頻発し、人々は気の休まる暇もありません。アメリカの同時多発テロ、世界各国に起きた大規模地震、とりわけ東日本大震災、世界中で起こっている水害、大規模火災。そして、今回の新型コロナウイルスパンデミックは世界中を疲弊させ、大きな不安と深い悲しみをもたらした。今ほど、不安定な「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、悲しみに対処するグリーフケアが求められる時代はありません。ウィズコロナ、アフターコロナ、ポストコロナ、そしてビヨンドコロナを生き抜くヒントを本書から読み取っていただければ幸いです。満月の夜に「こころ」を交わすわたしたちは、ともに「明るい世直し」を目指しています!

 

ムーンサルトレター」のテーマソングは桑田佳祐の「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」だと自分で勝手に思っています。まあ、わたしたちは「聖者」ではなく「変人」かもしれませんが(笑)。しかし、16年以上もの間、満月の夜の文通を続けている鎌田先生との御縁に心から感謝しています。こうなったら、もう死ぬまで、いや死んだ後も文通を続けたいものです。23日、京都大学稲盛財団記念館で開催される「日本人と死生観」シンポジウムで共演した夜、わたしたちは京都市内の中華料理店でささやかな「200信達成祝い」を行う予定です。

f:id:shins2m:20211124093502j:plainムーンサルトレター」200信達成の祝杯をあげました

 

2021年11月22日 一条真也

「タビ好キファン感謝祭」放送

一条真也です。
21日の日曜日の10時55分から放送された「前川清の笑顔まんてん タビ好キ」(テレビ朝日系)で、ブログ「サンレー タビ好キファン感謝祭」で紹介したわが社の創立55周年記念イベントの模様が流れました。

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11月21日に放送!

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感染症対策も万全!

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トークショーのようす

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途中、観客と記念撮影

10月4日にリバーウォーク北九州にある北九州芸術劇場の大ホールで開催され、コロナ禍にもかかわらず1200名以上の方々が参加したイベントの興奮が甦りました。軽妙なトークに、国民的歌手である前川清さんの歌声にすべての観客が酔いしれました。歌謡ショーの前には、わが社の55年の歩みが紹介されました。

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わが社の歩みが紹介されました

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わが社の歩みが紹介されました

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わが社の歩みが紹介されました

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前川清歌謡ショー

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大喜びのお客様

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感動のフィナーレ!

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コロナを超えて、未来へ!

 

歌謡ショーが終わると、わたしがステージに上がって、前川清さんへタビ好キ10周年を記念して花束を贈呈させていただきました。わたしが「素晴らしいショーでした。素晴らしかったです。感動しました。タビ好き10周年、本当におめでとうございます!」と言って花束をお渡しすると、前川さんより、「社長、お客様に何か一言どうぞ!」と言われました。打ち合わせなしの無茶振りでしたが、わたしは会場に向かって「緊急事態宣言が明けたとはいえ、このような時期に多くのお客様にお越しいただき、心より感謝しております。サンレーはおかげさまで創立55周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のかげです。本当に、ありがとうございました。これからも、サンレーをよろしくお願いいたします!」と言って深々と礼をすると、大きな拍手が起こって感激しました。

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花束を交換しました

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ありがとうございました!

その後、サプライズで前川さんからサンレー55周年を記念して花束を贈られ、とても感激しました。見ると、花束の中にはとても綺麗な紫色の花がたくさん入っているではないですか! わたしは、「ああ、今日は、パープルのネクタイをしてきて良かった!」と思いました。感激のあまり、何かわたしも1曲歌おうかと思いましたが、あまり目立ってもいけないので控えました。(笑)最後にタビ好キファミリーから会場の皆様と視聴者に向けて一言メッセージを送り、フィナーレとなりました。この日の放送を観て、改めて感動を思い出しました。





それにしても、コロナ禍の中で無事に創立55周年を迎えることができて、本当に良かったです。日本一の歌手である前川清さんとの御縁をいただき、CMでわが社のテーマソングおよびサウンドロゴを歌っていただいたことは大きな誇りです。前川さんは歌唱力のみならず、人間性も超一流の人です。今後とも、さらなる御活躍をお祈りいたします。明日は、京都大学で開催される「日本人と死生観」のシンポジウムに出演するために京都へ向かいます。そう、「タビ好きファン感謝祭」の放送は終わりましたが、わが「天下布礼」のタビはまだまだ続きます!

f:id:shins2m:20211004193053j:plain天下布礼」のタビは続きます!

 

2021年11月21日 一条真也

 

一条真也です。
たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「真」です。

 

 

異色の哲学者であった中村天風は、哲学を研究し、考えて考え抜いたときに、やがてこの宇宙の造物主の心には「真」「善」「美」以外にはないと悟りました。そして「真」とは偽りのないまことであるといいます。真なるもの、真理を追究する人間の営みこそ哲学にほかなりませんが、戦後76年を経過した今の日本には哲学がないという欠陥が明らかになってきました。政治家も経営者も、多くの者に哲学がありません。政治には首尾一貫した思想、哲学が必要です。大衆に迎合して格好よさだけを求め、思想、哲学のない政治は必ず行き詰まり、そして国民に大きな禍を与えます。経営者にしても、大半の人は哲学を持っておらず、企業のスキャンダルは絶え間なく起こっています。

 

 

ところが、真理の追究をめざす経営者がまったくいないわけではありません。しかも「経営の神様」と呼ばれる人物が偉大な哲学者でもありました。松下幸之助翁は「昭和の経営の神様」と称され、稲盛和夫氏は「平成の経営の神様」と称されます。しかし、それ以上に2人には経営者としてのみならず、人間としての成功をもめざしているという共通性があります。2人の経営、人間、人生、自然、そして宇宙の真理に至るまでの深い洞察と見識には、まさに哲人経営者と呼ぶにふさわしいものがあるのです。

 

 

松下幸之助翁は言いました。宇宙に存在するすべてのものは、つねに生成し、たえず発展する。万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である。人間には、この宇宙の動きに順応しつつ万物を支配する力が、その本性として与えられている。人間は、たえず生成発展する宇宙に君臨し、宇宙にひそむ偉大なる力を開発し、万物に与えられたるそれぞれの本質を見出しながら、これを生かし、活用することによって、物心一如の真の繁栄を生み出すことができるのである、と。

 

 

稲盛和夫氏は言いました。魂を浄化、純化、進化するために、人類は有史以来大変な苦労をしてきた。人間としての最終目的が魂の浄化にあるために、一生涯をかけて修行している人が数多くいるわけだ。わたしたちは今こうして現世に生まれてきて、事業経営を行なっている。自分一人生きるのも大変なのに、一人でも二人でも従業員を雇い、その家族を養っていくことは並の苦労ではできない。そのことがすでに、利他行であり、魂の浄化への道なのだ、と。

 

 

真理を問うことは、志の高さにつながります。今後のマーケットは経営者の志を見て企業を評価するようになると言われています。ビジョンやミッションやアンビションはもちろん、フィロソフィーまで求められるのが新しい企業像ではないでしょうか。なお、「真」については、『龍馬とカエサル』(三五館)に詳しく書きました。

 

 

2021年11月21日 一条真也

『ハートフル♡マナー』

一条真也です。
わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきました。わたしのブックレットは一条真也ではなく、本名の佐久間庸和として出しています。いつの間にか44冊になっていました。それらの一覧は現在、一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の中にある「佐久間庸和著書」で見ることができます。整理の意味をかねて、これまでのブックレットを振り返っていきたいと思います。 


『ハートフル♡マナー』(2009年5月刊行)

 

今回は、『ハートフル♡マナー〜思いやりの作法』をご紹介します。2009年5月に刊行したブックレットです。西日本新聞系のフリーペーパーである「リビング北九州」連載コラムの2008年6月21日分〜2009年3月21日分をまとめたものです。このブックレットの目次構成は、以下の通りです。


「思いやり」をどう形にするか?

 

わたしは、ホテルや冠婚葬祭などのホスピタリティ・サービスの会社を経営しています。今やケア業へと進化しつつあるホスピタリティ・サービス業とは、何よりマナーが求められる仕事です。また、小倉発の世界に誇るマナー文化である「小笠原流礼法」を社員教育に取り入れており、お客様の心に響く作法や仕草といったものをいつも考えています。

f:id:shins2m:20211113203319j:plainイラストでわかる 美しい所作・振る舞い

 

マナーの基本は、何といっても他者に対する「思いやり」に尽きます。ブッダの「慈悲」も、孔子の 「仁」も、 老子の「慈」も、イエスの 「隣人愛」も、すべては「思いやり」ということです。「思いやり」こそは、偉大な聖人たちも説いてきた、人間にとって最も大切なものです。このブックレットには、「思いやり」をどう形にするか、どうやれば相手に心が伝わるか、それらの具体的方法を示したコラムが10本収録されています。


人間関係を良くする17の魔法』(致知出版社

 

2021年11月20日 一条真也

ほぼ皆既月食

一条真也です。
四国の高松に来ています。19日は満月でしたが、地球の影で欠けたように見える「部分月食」でした。



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高松から見た部分月食

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拡大してみると・・・

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東京から見た部分月食

 

国内で月食が観測できるのは、5月26日の皆既月食に続いて今年2度目ですが、今回は約98%が欠ける「ほぼ皆既」な月食となりました。その「ほぼ皆既月食」、高松からはよく見えました。小倉からはあまり見えなかったようです。東京では見えたようで、次女が写真をLINEで送ってくれました。

f:id:shins2m:20211121224227p:plain「ShinとTonyのムーンサルトレター」第200信

 

いつものように、「ShinとTonyのムーンサルトレター」を投稿しましたが、今回は記念すべき第200信です。Tonyさんからの返信が楽しみです。それにしても、わたしは満月を見ると魂が疼きます。世界中の古代人たちは、人間が自然の一部であり、かつ宇宙の一部であるという感覚とともに生きていました。そして、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。彼らは、月を死後の魂のおもむくところと考えました。月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。多くの民族の神話と儀礼において、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えます。

 

 

2021年11月20日 一条真也