「悲とアニマ展」

一条真也です。
京都に来ています。京都では、ブログ「現代京都藝苑2015」で紹介したアート・イベントが盛大に開催されています。「現代京都藝苑2015」とは、3月7日(土)から4月12日(日)にかけて京都市内の5つの会場を使って開催する現代美術の4つの展覧会(「素材と知覚」「悲とアニマ」「連続の縺れ」「記憶の焼結」)の総合名称です。


北野天満宮の第1会場前で

現代京都藝苑2015」の看板

「悲とアニマ展」を鑑賞しました



京都の伝統文化遺産と現代芸術文化の国際的な情報発信に貢献することを目指して、「日本的感受性」の今日的意味を問う展覧会の他、様々なパフォーマンスやシンポジウム等を行います。
じつは、この「現代京都藝苑2015」の一環として開催される「悲とアニマ〜モノ学・感覚価値研究会展」にサンレー が協賛しています。それで、東日本大震災4周年の日となる3月11日に会場の北野天満宮を訪れました。
なお、「アニマ」というのは古代ギリシャ語で「魂」とか「生命」という意味です。


iPadから『超訳 古事記』の朗読が・・・・・・



会場は2つに分けられており、第1会場は北野天満宮梅風講社でした。中に入ると、玄関にiPadが置かれてあり、その中には鎌田東二著『超訳 古事記』(ミシマ社)のデータが入っていました。文字を指でなぞると鎌田先生の声による朗読が流れてきました。


日本列島の形をしたテーブル

作家さんに説明していただきました



また、日本列島の形をしたテーブルが置かれていました。
わたしはテーブルではなく、最初は椅子かと思いました。
作家である上林壮一郎さん自ら、作品について説明して下さいました。


第1会場内のようす

第1会場内のようす

スサノオ」(三宅一男)

「杉木立男神」(三宅一男)



会場には他にもいろいろと興味深いアート作品が展示されていましたが、現代美術や現代工芸にあまり馴染みのないわたしにも面白く感じました。特に、三宅一男さんという方の「スサノオ」と「杉木立男神」という作品が気に入りました。


第2会場内のようす

「TSUNAMI」(大西宏志)を観る



それから第2会場に移動しましたが、大西宏志による「TSUNAMI」という作品が印象的でした。床に置かれたモニターの中に金魚が1匹泳いでいるのですが、突然の津波で押し流されてしまいます。しかし、その後また金魚は戻ってくるのでした。「再生」がテーマのようです。


鎌田東二撮影の写真作品

鎌田東二撮影の写真作品

鎌田東二撮影の写真作品



その他には、鎌田東二先生が比叡山などで撮影した写真が3点展示されていました。鎌田先生がHPに書かれている「東山修験道」で見たことのある写真でしたが、どれも霊気が漂っているというか、ただならぬ雰囲気の作品ばかりです。わたしは、鎌田先生のことを音楽のみならず写真までをもマスターしたマルチ・クリエイターであると思いました。
そう、鎌田先生はまるで「現代の空海」みたいな人ですね。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年3月12日 一条真也