一条真也です。
今年も、映画の私的ベストテンを発表いたします。
「一条賞(映画篇)」の選考対象となるのは、製作年やジャンルに関わらず、今年(2023年)観たすべての映画です。ただし、DVD、ブルーレイ、サブスクでの鑑賞などは除外し(サブスク作品のみ別枠選考)、あくまでも映画館で鑑賞した作品に限ります。今年は、頑張って165本の映画を劇場で観ました。作品数が多いので、今年は日本映画と外国映画に分けて発表したいと思います。では、日本映画篇の次に、外国映画篇の第10位から発表です!
●第10位
「サンクスギビング」
●第9位
●第8位
「パリタクシー」
●第7位
「TAR/ター」
●第6位
●第5位
「丘の上の本屋さん」
●第4位
「枯れ葉」
●第3位
「バビロン」
●第2位
●第1位(大賞)
「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」
ということで、今年の「一条賞(外国映画篇)」大賞は「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」でした。当初はこの作品を観るつもりはありませんでした。鑑賞したことには、2つの理由があります。1つは、主演のトム・クルーズが61歳で超絶アクションに挑んでいると知って興味を持ったこと。もう1つは、わたしの映画ナビゲーターとして絶大な信頼を置いている映画コラムニストの堀田明子(アキ)さんが「過去作観ていなくても楽しめますから、ぜひ観て下さい!」とススメてくれたからです。実際に鑑賞すると最高にコーフンして、163分の上映時間も一瞬のように感じました。「これぞ映画の中の映画!トム・クルーズは映画の神!」と心の中で叫びました。昨年の大賞作品がブログ「トップガン マーヴェリック」で紹介した映画でしたので、2年連続でトム・クルーズの主演作品が「今年の1本」に選ばれました。
「ハリウッド・リポーター」より
ちなみに、アキさんは、「ハリウッド・リポーター」の「年200本鑑賞したエディターが選ぶ、2023年の映画ベスト10」という記事を書かれています。名門誌を代表してベストテンを選ぶのは素晴らしいですし、「枯れ葉」といった渋い作品を入れているのも嬉しいですね。なお、「一条賞(映画篇)」の大賞はアカデミー賞でいえば「作品賞」ですので、他の各賞も以下のように発表いたします。昨年から一条賞オリジナルということで、SF映画賞、ホラー映画賞を発表。今年からは、ミステリー映画賞、アクション映画賞、グリーフケア映画賞、配信作品賞、レジェンド映画に贈る特別作品賞も新設しました。
●監督賞
マーティン・スコセッシ
(「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」)
●音楽賞
「マエストロ:その音楽と愛と」
●演出賞
「M3GAN/ミーガン」
●撮影賞
「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」
●ある視点賞
「ロスト・フライト」
●ミステリー映画賞
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」
●SF映画賞
「ザ・クリエイター/創造者」
●ホラー映画賞
「TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー」
●アクション映画賞
「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」
●グリーフケア映画賞
「すべて、うまくいきますように」
●長編ドキュメンタリー賞
「ヒッチコックの映画術」
●長編アニメーション賞
「マイ・エレメント」
●主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ
(「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」)
●主演女優賞
ケイト・ブランシェット(「TAR/ター」)
●助演男優賞
ロバート・デニーロ
(「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」)
●助演女優賞
マーゴット・ロビー(「バビロン」)
●新人賞
ゾーエ・イオリオ
(「ぼくは君たちを憎まないことにした」)
●配信作品賞
「バレリーナ」
●特別作品賞
「ローマの休日 製作70周年記念 4Kレストア版」
こうして、今年もすべての一条賞が決定いたしました。
もちろん、ここで発表した10作品+1作品以外にも素晴らしい映画はたくさんありました。そのすべてが、わたしの「こころ」に強い影響を与えてくれました。本とともに、映画は「こころの食べ物」です。みなさまも、ぜひ、たくさん良い映画を観て、こころを太らせて下さい!
2023年12月31日 一条真也拝