サンレー杯「囲碁祭り」

一条真也です。
22日の日曜日、JR小倉駅前にある西日本総合展示場で、恒例の「サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」が盛大に開催。社長のわたしも、来賓として参加いたしました。

サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」のポスター

大会パンフレットの表紙(左)と裏表紙(右)

大会パンフレットを開くと・・・

会場の西日本総合展示場の前で

大会会場の入口で

検温・消毒をしました

 

サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、わが社が長年企画を温めていたビッグイベントです。念願かなって、ついに2020年から初めて開催されました。1チーム5名の団体戦、4回戦、ハンディ戦、各自持時間40分で行われます。参加人員は41チーム、205名(20級以上の方で19路盤で碁が打てる方)によって勝敗が競われます。一昨年が28チーム、140名でしたので、大変な躍進です。しかも、参加希望チームが多過ぎて4チーム20名の方々が涙を飲んだそうです。これまで北九州の囲碁イベントはゼンリンやTOTOといった企業が冠イベントを開催してきた歴史がありますが、紆余曲折を経て、わが サンレー囲碁大会の顔になることができ、感無量です。

控室で、木谷三段&武宮六段と

プロ棋士囲碁談義をしました

 

会場の控室では、2名のプロ棋士武宮陽光六段、木谷好美三段)と囲碁談義に花が咲きました。わたしは、もともと囲碁は高齢者に向いたグランドカルチャー(老福文化)であると思っているのですが、以前そのことをお話しすると、SUNRAYを意味する陽光という名前の武宮六段は、「まさに、そうだと思います。将棋に比べて、囲碁は負けたときの敗北感が少ないと言われています。その点、将棋の方が勝負論が強いのかもしれませんね」と言われました。将棋は勝敗が一目瞭然ですが、囲碁は(黒白の石を打ちながら)白黒をはっきりとつけません。ストレスの少ない、優しい競技だとうのです。素敵ですね!

囲碁祭り」の会場のようす

さあ、これから開会式です!

来賓として紹介されました

実行委員会の田端委員長が開会宣言

 

会場に入ると、200名以上の棋士が集結して壮観! 
「熱気ムンムン」という言葉がふさわしいです。10時からの開会式では、わたしは来賓として紹介されました。その後、大会実行委員会の田畑委員長の「主催者挨拶」に続いて、わたしが「来賓挨拶」を行いました。

登壇と同時にマスクを外しました

 

わたしは、登壇と同時にマスクを外し、「みなさん、おはようございます! 本日は、『サンレー杯 囲碁祭り団体戦』にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。昨年に引き続き、無事開催することができ、これもひとえに、皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます」と言ってから、「囲碁と並ぶ日本の伝統的遊戯が将棋ですが、今月25日から北九州市竜王戦が開催されます。藤井竜王の勝負飯にも注目が集まっていますが、わが社の松柏園のビーフシチューもメニューの中に入っています」と言うと、大きな歓声が上がりました。


「将棋に負けずに、囲碁も盛り上げましょう!」

 

わたしは、「藤井八冠の大活躍で将棋に熱い視線が注がれていますが、囲碁も負けずに盛り上げていきましょう! よく考えたら、囲碁ほど凄いゲームはありません。囲碁は、何もないとこから石を打っていくゲームであり、宇宙創造を模しているとされています。いわば、宇宙の遊びです。スケールが大きく、心ゆたかな文化です。医学的にも右脳を刺激し判断力を高め、ストレス解消や、ボケ防止などの効果があると注目されています」と述べました。

囲碁について語りました

 

また、わたしは「囲碁は、仏教の伝来と共に日本に伝わり、長きにわたり親しまれている日本の伝統文化であるとともに、長年の経験を積むことによる『老成』や『老熟』が何より物をいう文化とも言われています。私は、こういった文化を総称して『グランドカルチャー』とよび、八幡西区のサンレーグランドホールという施設を高齢者複合施設として位置づけカルチャー教室などを通して実践しています」と言いました。

人生100年時代を迎えて

 

さらに、わたしは「今、日本は人生100年時代を迎えています。重厚なグランドカルチャーの世界に触れて、これからの長い人生を豊かに過ごしていただくことが、老いるに幸福と書いて、『老福』という、充実した人生を過ごす一つの手段になると思っています。ちなみに、本日参加の最年長の方は94歳だそうです。本当に、素晴らしいことでございます。また、本大会にご参加いただいた若き皆様方におかれましても、老福、充実した人生を送られている年長者の方々から、ぜひ貴重な経験を吸収していただきたいと思います」と述べました。

碁縁」という御縁が生まれますように!

そして、最後に「競技としては勝敗も大事ですが、老若男女の皆様方に、本日の大会を通じて囲碁仲間やご友人を作っていただき、人生をこれまで以上に豊かにしていただけましたら何よりでございます。そう、『碁縁』という御縁が生まれれば良いですね。参加者の皆様が普段の実力を大いに発揮し、健闘されることを祈念致しまして、開催のご挨拶とさせていただきます!」と挨拶しました。終わると、盛大な拍手が起こって感激しました。


挨拶する武宮六段


挨拶する木谷三段

うーむ、俺も囲碁やろうかな?

 

わたしが降壇すると、次の登壇した武宮六段が「まずは、大会の開催に大変なご尽力をいただきました株式会社サンレー様に感謝申し上げます」と言われました。武宮六段いわく、「ちょうどコロナの真っ最中の2020年にサンレー様が支援をお決め下さいました。あのとき、日本中の囲碁大会が中止になったのですが、日本でも唯一、この大会だけが一度も途切れずに存続することができました。まさに、奇跡の大会です! 本当に心より感謝しております」と言われました。わたしの胸は感激でいっぱいになりました。その後、木谷三段が登壇されて、「北九州に来るのは2回目ですが、お酒が強い方が多いですね。囲碁も強いことを期待します!」との挨拶がありました。その後で行われた「ルール説明」を聴きながら、わたしは「囲碁って面白そうだな。俺も囲碁やろうかな?」と思いました。

対局がスタート!

熱戦が繰り広げられました!


外国の青年vs少年棋士

少女棋士も参戦!

 

10時20分から競技が開始されました。広い会場内の各所で熱戦が繰り広げられました。プロ棋士の方々も参戦されましたが、その対局には人だかりが出来ていました。チビッ子たちも多かったですが、わたしはブログ「ファヒム パリが見た夢」で紹介した実在のチェスの天才少年を描いたフランス映画を思い出しました。

「お楽しみ抽選会」のようす

おめでとうございます!

武宮六段による「総評」

木谷三段による「総評」

 

すべての対戦が終了後、「お楽しみ抽選会」が行われました。わが社の林マネージャーがプレゼンテーターとなって抽選し、番号を発表するたびに大歓声が上がりました。豪華景品を渡すときは、みなさん嬉しそうでした。「お楽しみ抽選会」なら、わが社のお家芸です! 閉会式は16時50分からでした。プロ棋士からの「総評」と「成績発表」の後、「表彰式」が行われました。わが社の山下格取締役が上位5チーム(各5名)を表彰し、表彰状と記念品が贈呈されました。優勝は、「九州大学囲碁チームA」でした。おめでとうございます! 

ブービー・メーカー賞

子ども棋士には参加賞が・・・

優勝チームの表彰

優勝したチーム「九州大学囲碁チームA」


挨拶するサンレーの山下取締役

 

こうして、この日の「サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、大盛況のうちに幕を閉じました。わが社は、今後とも囲碁という素晴らしい日本の伝統文化を少しでも広められるように、また、みなさまが心ゆたかな生活を送ることができるよう微力ながらお手伝いを続けたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 

 

サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、参加者のみなさまの碁縁を育み、ウェルビーイングにも確実に寄与していると信じます。詳しくは、拙著ウェルビーイング?オリーブの木)をお読み下さい。最後に、ご参加の皆様、プロ棋士の先生方をはじめ、関係各位の皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました!

ウェルビーイング?』(オリーブの木

 

2023年10月22日 一条真也