旅縁

 

一条真也です。
無縁社会」などと呼ばれ、血縁と地縁の希薄化が目立つ昨今です。人間は1人では生きていけません。「無縁社会」を超えて「有縁社会」を再生させるためには、血縁や地縁以外のさまざまな縁を見つけ、育てていく必要があります。そこで注目されるのが趣味に基づく「好縁」です。そして、この中には、同じ日に一緒に同じ場所へ出かける「旅縁」というものがあります。


たまには夫婦で旅行を!

 

旅行というものは、本当に楽しいものです。そして、人間関係を良くするためにも役に立ちます。たとえば、学生時代の卒業旅行、恋人とのランデブー、ハネムーンに家族旅行、会社の仲間で行く社員旅行、業界の仲間と行く海外視察旅行など。旅行で非日常の時間を共有することで、人の心の結びつきはさらに強固になります。出発前には、行き先や交通手段、そこで楽しみたいグルメや回る観光地などを一緒に行く人と話し合うことでしょう。自分の希望を伝え、相手の希望を聞く、これだけでもその人との絆はますます強くなります。


業界の海外視察は縁を深める

 

出発後も、その人とは数日間、寝食を共にすることになります。そして、寝食を共にするということは、さまざまな縁に繋がります。ブログ「茶縁」で紹介した観光地でティータイムを共に過ごすこと、ブログ「酒縁」で紹介した共に酒を酌み交わすこと、その他にも、ブログ「湯縁」で紹介した同じ湯に浸かることなど。そう、「旅縁」の中には多くの縁が入っている最大級の「好縁」なのです。


台北孔子廟の前で

 

コロナ前までは、北九州本部の本社関係の社員、北陸本部の社員と毎年社員旅行に行っていました。 サンレーの40周年記念の際は、全国の社員を3班に分けて総勢600名の上海旅行を、50周年記念の際は、台湾旅行を行いました。現在はコロナ禍でとても不可能ですが、当時でも「今時、こんな大人数の社員旅行は珍しい」と言われました。そして、21世紀に入って、社員旅行どころか、歓送迎会や忘年会なども日本の会社から減ってきています。


社員旅行は宴会も楽しみ!

 

わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」です。冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そのためにはまず、わが社の中の人間関係を良くする必要があります。その方法の一つに「社員旅行」で「旅縁」をつくることがあるのです。今年5月にはコロナも5類に移行し、コロナ禍が終息に向かうことが予想されます。今までは遠出がしにくい風潮がありましたが、これを機に友人や家族、恋人などと旅行をしてみるのも良いかもしれません。普段会う時よりも長い時間を過ごす旅では、それぞれがそれぞれをより知ることができます。多くの縁が入っている最大級の「好縁」である「旅縁」をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

2023年4月26日 一条真也