パリ五輪の閉会式に思う

一条真也です。
パリ五輪が閉幕しましたね。日本は今大会、レスリングやフェンシングの活躍もあり、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の合計45個のメダルを獲得。金メダル数と合計数は、海外で行われたオリンピックでは過去最多となりました。そのパリ五輪の閉会式が11日(日本時間12日)、陸上などが行われたフランス最大級のスタジアム「スタッド・ド・フランス」で始まりました。

 

閉会式が始まると、でフランス競技場に各国の旗手が入場。日本は女子やり投げでトラック・フィールド種目で日本初の金メダルを獲得した北口榛花選手と、ブレイキン男子で4位入賞を果たした半井重幸選手が旗手を務めました。その後、各国の選手たちが続々と入場。選手たちはカメラに向かってピースや投げキス、無課金おじさんポーズなど思い思いのポーズをしていました。開会式は選手団が船でセーヌ川を行進しましたが、閉会式では競技場での行進でした。やはり、このスタイルの方が「世界は1つ」という感じでGOODですね!!

ヤフーニュースより

 

各国の選手たちの手には国旗、スマホのほかに扇子を持っている人も多く、ネットでは「扇子ブーム」「各国に扇子配られてるんかな」「いろんな国の人が扇子もってる!なんでみんな持ってるんだろう?」「どこの国も扇子持ってるのは、日本人としてなんか嬉しいね」「扇子持ったらジュリアナ振りするのは伝統なのか?w」「ジュリアナwww」「扇子を持つと、ジュリアナっぽく振ってしまう」「ほんのり感じるジュリアナ東京」「扇子は大会側からのプレゼント?」「扇子めちゃくちゃかっこいいじゃん笑」「扇子おしゃれ」といった声が上がっていました。日本の選手が持っていた扇子にはイタリア語で「甘い生活」という言葉を意味する「La Dolce Vita」と書かれていました。

ヤフーニュースより

 

その後、各国の選手たちが続々と入場し、セレモニーが開始されました。その中で突如ピアノが上空へと上がっていき、その状態で演奏する演出がありました。この演出にネットでは「ピアノ怖すぎ」「ピアノもピアニストも大変だな」「吊るされたピアノで演奏!?」「フランスはピアノの使い方凄いな笑」「吊るされたピアノ弾いてんのヤバすぎ」「どうやって演奏してるんだ」「どんなピアノの弾き方だよ」「縦のまま弾くの?????マジかw」「燃やされたり吊されたり、、パリ五輪のピアノは過酷やな」「こわすぎる」「ええーその状態でピアノ演奏するんか…」「どどどどどうやって????吊るされたピアノで弾いて????」といった驚きの声が上がっていました。

讀賣新聞オンラインより

 

各国・地域の選手たちの入場が終わると、幻想的な雰囲気の中、アーティスティックなショーが繰り広げられました。スタンドに無数の光が交錯し、今大会を振り返る映像も流されました。そして、フランスを代表するバンド「フェニックス」を中心としたライブショーの後、オリンピック賛歌の演奏が行われ、オリンピック旗が掲揚台から降ろされました。アンヌ・イダルゴ パリ市長に旗が手渡され、国際オリンピック委員会・バッハ会長を経由して次回の開催地アメリカ・ロサンゼルスのカレン・バス市長に渡された。ここからアメリカのショーが始まる。俳優のトム・クルーズ(62)がスタジアムの屋根の上に登場し、ワイヤーを使ってグラウンドに降り立つと、選手たちも大興奮でトムを迎えました。

「TBS NEWS DIG」より

 

トム・クルーズはバス市長から旗を受け取り、バイクに乗って姿を消す。ここで映像に切り替わり映画「ミッション:インポッシブル」さながら、トムがアメリカに旗を届ける様子が流された。まさにスーパースター、トム・クルーズの面目躍如といったところでした。そしてスタジアムには、今大会競泳で4冠に輝いたレオン・マルシャン(22)が、小さなランタンに入った聖火を持って入ってくる。バッハ会長や選手たちとともに、フッと息を吹きかけると、聖火は消えた。花の都・パリで100年ぶりに開催された五輪はこうして幕を閉じた。 ブログ「パリ五輪の開会式に思う」に詳しく書いたように、開会式はセレモニーとしてもショーとしても最低でしたが、閉会式はセレモニーとしてショーとしても良かったと思います。

 

素晴らしいセレモニーにアクセントを付けたのが、ご存じ、国際オリンピック員会(IOC)のトーマス・バッハ会長です。閉会式でスピーチしたバッハ会長は、”親父ギャグ”を飛ばす場面がありました。ドイツ出身のバッハ会長はパリ五輪を「より若く、よりアーバン、より包摂的でより持続可能な大会を初めて体現し、男女同数参加を実現した初の大会でした」と回顧。「開会から閉会までセンセーショナルなオリンピック。いえ、あえて言えば”セーヌ・セーショナル”なオリンピックでした」と開会式の舞台となったセーヌ川を引っかけ、ダジャレをブチかましました。(笑)選手たちからは一瞬間を置いてから拍手が起こり、言い終わったバッハ会長もややドヤ顔気味に会場を見渡しました。先の東京五輪の閉会式に続いてスピーチの時間も長く、今回は8分21秒でした。オリンピックの運営にも世界平和にも課題は多いですが、なんとなくバッハ会長がぶっ込んだ親父ギャクに世界中の人々が苦笑じゃなくて癒されたように思います。



2024年8月12日  一条真也