さよなら、キラー・カーン!

一条真也です。
元プロレスラーのキラー・カーンこと小沢正志さんが12月29日午後10時4分に動脈破裂で死去したことが分かりました。76歳でした。関係者によると東京・西新宿で経営する「カンちゃんの人情酒場」の営業中にカウンターで意識を失い、救急搬送されたそうです。

ヤフーニュースより

 

小沢正志さんは、1947年3月6日、新潟・西蒲原郡吉田町(現燕市)に生まれました。大相撲を経て71年に日本プロレス入門。73年に新日本プロレスに移籍。メキシコ遠征で悪役のテムジン・モンゴルに変身し、米国でキラー・カーンに変身しました。アンドレ・ザ・ジャイアントの足を折ったことでトップヒールになりました。ハルク・ホーガンとの抗争を最後に1987年に引退し帰国。その後はスナック、ちゃんこ居酒屋、カラオケ居酒屋などを経営。現役時代は195センチ、140キロ。家族は米国人の妻子がいますが、帰国後は長期別居中だそうです。

 

小沢さんは、コロナ禍の2021年に「居酒屋カンちゃん」を閉店。自転車事故で“ひき逃げ”と報道されるトラブル(不起訴)やS状結腸がんで入院するなど、不幸が重なり、公式Youtubeチャンネル「キラーカーンTV」も閉鎖。今年3月6日の76歳の誕生日に西新宿で「カンちゃんの人情酒場」をオープンし、歌手として2020年にリリースした曲名を店名にして再出発しました。



わたしが思うに、キラー・カーンのプロレスラーとしての絶頂期は、1983年に開催された「第1回IWGP」決勝リーグ戦にアントニオ猪木と2人で日本代表として出場したときだと思います。そのとき、ヨーロッパ代表として参加していたのが前田日明でしたが、彼は「小沢さんは本当に強かった」と語っています。関係者によると葬儀は親族だけ営む意向で、お別れの会などは未定だそうです。 ブログ「木戸修、死す!」で紹介した木戸修さんに続いて、また昭和の名レスラーがこの世を去りました。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。

 

2023年12月29日  一条真也