北陸総合朝礼  

一条真也です。
金沢に来ています。
12日は気温30度ありますが、北陸総合朝礼に参加します。前回は、サプライズの還暦祝いをしていただきました。それから、ちょうど1カ月後の総合朝礼です。


今朝の金沢駅前のようす


カツ入りの金沢カレーで勝つ!!

 

それで今朝はガツンと食べてガッツを注入しようと思い、金沢カレーのミニを食べました。ご存知のように、金沢カレーにはキャベツとともにカツが入っています。朝からカツを食べて、負けてもカツ!!


入場のようす


さあ、これから本番です!


最初は、もちろん一同礼!

 

11時から金沢紫雲閣で、サンレー北陸の総合朝礼を行いました。5月8日から新型コロナウイルスは5類に移行しましたが、わが社の社員は高齢者の方々と接する機会が多いので、念には念を入れて、総合朝礼はソーシャルディスタンスに配慮して人数を制限し、マスク着用です。先月は、東専務と岸事業部長(当時)から「ぜひ、みんなのハートに火をつけて下さい!」と言われ、赤のボルサリーノとジャケットで参加しました。今日は、通常に戻ってダークスーツのクールビズです。


マスク姿で社歌を斉唱♬

「経営理念」および「S2M宣言」の唱和

 

まず、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌をマスク越しに斉唱しました。それから金沢営業所の和多所長代理によって「経営理念」および「S2M宣言」を唱和しました。コロナ前は応援団のような大きな声で唱和していたものですが、これは仕方ないですね。何よりも感染防止が第一です!

マスク姿で登壇しました

マスクを外しました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。
まず、わたしは「みなさん、1カ月のご無沙汰です。先月は、サプライズで還暦を祝っていただき、本当にありがとうございました。あれから1カ月で北陸本部は大きく変わりました。久々の大規模な人事異動があったのです。新たに郡事業部長、小谷部長が赴任しました。2人とも北九州で葬祭部門、営業部門のエースだった大幹部です。営業部のホープの小松ブロック長も北九州から参戦です。きっと、この3人はサンレー北陸の業績を大いに上げてくれるものと信じています。みなさんも、彼らをよろしくお願いします!」と言いました。

新任の3人をよろしくお願いします!

 

それから、わたしは先月に続いて「死生観」の話をしました。「朝日新聞」6月14日夕刊に京都大学名誉教授の鎌田東二先生のインタビュー記事が掲載されました。記者は、心の痛みを対話などで癒やすスピリチュアルケアの専門家で、宗教学者の鎌田先生がステージ4のがんが見つかり、治療を続けていることから、京都の自宅を訪ねて話を聴いたと書いています。鎌田先生のご病気のことはわたしもご本人から知らされていました。酒も煙草もやらず、比叡山への登頂を繰り返す先生の生き方を知っていましたので非常に驚きました。鎌田先生から最初にステージ4のがんの報告を受けたとき、わたしはショックを受けましたが、3月に先生と松柏園ホテルで再会したとき、そのお元気な様子に驚きました。その後も、日本全国を飛び回る精力的な活動を続けておられ、勇気を与えられています。

鎌田先生の死生観について

 

鎌田先生は、宗教や死生観を研究し続け、普段から死を意識してこられたそうです。そんな先生と、わたしは対談本『古事記儀礼神道と日本人』(仮題、現代書林)を今秋に上梓する予定です。朝日の記事の中で、鎌田先生は「生きていれば必ず逆境が訪れます。逆境は暗く長いトンネルです。しかし、トンネルは必ず抜けられます。抜けたら、大きな光が与えられ、その人の人間性に強い力が加わります。ただ、信仰心のある人のほうが逆境に強いことは間違いありません」と述べておられます。「どうしてですか?」という記者の質問に対して、先生は「信仰は心の平安に作用するからです。天国に行って神のもとで暮らす、極楽で先祖に会える、何でもいいんです」と答えます。

人生会議と死生観カフェを!

熱心に聴く人びと

 

死を前にした人の苦しみに対する回答は思い浮かばないとしながらも、鎌田先生は「病で死と直面した人に、他人がどんな言葉をかけても、なぐさめになりません。それほど絶望は深いんです。その状況で生きるかてを得るには、人と人の関係性しかないと思います。家族や友人の支えです」と述べておられます。家族や友人も不安を抱えています。その事実に対しては、鎌田先生は「だからこそ、普段から家族や友人と『人生会議』を持つことです。『死生観カフェ』でもいいですね。死をどう捉えたらいいか、死に向かうときにどう過ごしていくか、死生観を語り合うことです。そういう人間関係をいかに築いておくか。恥ずかしがらず、堂々と死を語り合いましょう」と述べています。

若者には古典を読んでほしい!

 

さらに、鎌田先生は「若者には古典を読んでほしいと思います。古事記日本書紀プラトンソクラテス論語、仏典、何だって構いません。この世には解決できないこと、答えの出ないことが存在していることを教えてくれます。深く考え、問い続けることで死生観の形成につながります」と述べます。「死の恐怖は克服できますか」という記者の質問に対しては、「病が進行し、体が機能しなくなっても、心のなかで起こることは最後まで生き続けます。その一つが、自分のなかに深く刺さった愛する人の言葉であり、自分の核として残っている言葉です。そういう言葉によって、自分の命を納得させられます」と述べます。

死を受け入れることは「お任せすること」

熱心に聴く人びと

 

そして、死を受け入れることは、「お任せすること」でもあるという鎌田先生は、「私たちは、あらゆることを対象化し、分類します。あの人はだれ、これは何と認識することも分類です。ただ、命は分類できません。丸ごと、そのままの流れにお任せするしかない。何にお任せするか。神でも仏でも自然でも大いなる何かでもいい。重要なのは、苦しみにあっても、心を開いていく道があると考えられることです。それは命を手放すこと、と言えます。命をまっとうできることに感謝し、最後には手放していく。私も第二幕があるかわかりませんが、ありがとうと言って旅立っていきたいと思います」と述べるのでした。

道歌を披露しました

 

今回の鎌田先生のインタビュー記事は、死を乗り越えるための最高の叡智です。記事の中にある『古事記』も『論語』も仏典も、ソクラテスプラトンも「人類の叡智」ですが、鎌田先生の死生観も叡智であると思います。「人生会議」や「死生観カフェ」も素晴らしいアイデアで、ぜひ、わが社のような互助会が取り組むべきプロジェクトですね。何よりも、最後の「ありがとうといって旅立っていきたい」という言葉が心に強く残りました。わたしは、「わたしたちも精一杯生きて、「ありがとう」と言って人生を卒業していきたいものですね!」と言ってから以下の道歌を披露しました。

 

いつの日か 命手放すとき来れど

   お任せしつつ心開かん  庸軒

 

最後に、わたしは「ついに発売されたWC本は、『北國新聞』に書籍広告が出たこともあって、大きな話題になっています。わが社がウェルビーイング経営を実現し、コンパッション企業となるためには、何よりもみなさんの力が必要です。どうか、よろしくお願いいたします!」と述べて、降壇しました。

東専務の話を聴きました

郡事業部長の話を聴きました

小谷部長の話を聴きました

小松ブロック長の話を聴きました

 

それから、北陸本部長である東専務の挨拶がありました。東専務は「変革」の重要性を訴えました。続いて、7月から北陸事業部長となった郡事業部長の挨拶がありました。その情熱的なメッセージから、郡事業部長のやる気を強く感じました。その後は、やはり7月から赴任した営業推進部の小谷部長、それから冠婚事業部の山岸支配人が挨拶しました。どれも熱のこもったメッセージでした。

これが「和のこえwithコロナ」だ!

ガンバロー✖3回


最後は、もちろん一同礼!

退場のようす

 

それから、「和のこえ」を行いました。コロナ前は全員で手をつないでの「和のこえ」のはずでしたが、手を腰に当てて「ガンバロー!」と3回唱和するウイズ・コロナ・スタイルとしました。営業推進部第三ブロックの梅田ブロック長の音頭で、全員の心が1つになりました。この後は、富山に向かいます。ブログ「青木新門氏お別れの会」で紹介した富山が生んだ偉大な作家のお墓参りをする予定です。墓前には故人に捧げた『葬式不滅』(オリーブの木)と故人との思い出を記した『供養には意味がある』(産経新聞出版)を持参します。では、行ってきます!

 

2023年7月12日 一条真也