宮崎祝賀式典

一条真也です。
19日、大分から宮崎に入りました。
20日、わが社の結婚式場である マリエールオークパイン延岡において、サンレー宮崎の新年祝賀式典を万全のコロナ対応スタイルで行いました。

f:id:shins2m:20210120115350j:plainマリエールオークパイン延岡の前で

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入場のようす

f:id:shins2m:20210120124045j:plain勇壮な「ふれ太鼓」

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最初は、もちろん一同礼!

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社歌を小声で斉唱♪

f:id:shins2m:20210120110741j:plainS2M宣言」を小声で唱和

 

司会は総務課の松本さんが務めました。まず、管理課経理の今津リーダーによる「ふれ太鼓」で幕を明け、「開会の辞」に続いて全員で社歌をマスク越しに小声で斉唱し、それから日向営業所 飯田所長によって「経営理念」および「S2M宣言」が読み上げられ、全員でマスク越しに小声で唱和。

f:id:shins2m:20210120111112j:plainみなさんと新年の挨拶をしました

f:id:shins2m:20210120111022j:plain鬼滅マスクで社長訓示

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは「令和3年、2021年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います」と述べました。それから、鬼滅マスクを外して社長訓示を行いました。

f:id:shins2m:20210120111211j:plain鬼滅マスクを外しました

 

それから、以下のような話をしました。昨年は、とにかく、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の出来事に尽きる年でした。ニューノーマルの時代となっても、わたしたちは、人間の「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、冠婚葬祭を守っていかなければなりません。

f:id:shins2m:20210120111945j:plain礼業は社会に必要!

 

コロナ禍の中で、わたしは冠婚葬祭業という礼業が社会に必要な仕事であり、時代がどんなに変化しようとも不滅の仕事であることを確信しました。感染症に関する書物を読むと、世界史を変えたパンデミックでは、遺体の扱われ方も凄惨でした。その反動で、感染が収まると葬儀というものが重要視されていきます。人々の後悔や悲しみ、罪悪感が高まっていったのだと推測されます。コロナ禍が収まれば、もう一度心ゆたかに儀式を行う時代が必ず来ます。

f:id:shins2m:20210120135045j:plain鬼滅の刃』について語りました

 

とにかく、昨年は新型コロナウイルスの猛威に振り回された1年でしたが、そんな中で社会現象と呼べる大ブームを巻き起こしたのが『鬼滅の刃』です。漫画も、アニメも、映画も、史上最大のヒットを記録するという信じられないような現象を巻き起こしています。「なぜ、『鬼滅の刃』はコロナ禍の中で大ヒットしたのか」という謎を解くために、わたしは『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)という本を書きました。ちょうど今、見本が金沢に届いたばかりです。

f:id:shins2m:20210120111429j:plain令和2年の夏は異常だった!

 

令和2年、改元の翌年にわたしたちが迎えた夏は極めて異常なものでした。新型コロナウイルスによってあらゆる行動が制限を受け、ビフォー・コロナどおりにはとれた行動をそのまま継続できた例はほとんどなく、さまざまなことが「密」を避けるために変化を求められました。これは夏に行われる祭事、すなわち夏祭りや盆踊りも例外ではありませんでした。全国の花火大会もコロナ禍を要因に中止されました。このような状況は、夏祭り・盆踊りにしても花火大会にしても、年が明けたからといって、来年から従来通りの姿を取り戻せる保障があるわけではありません。

f:id:shins2m:20210120113007j:plain熱心に聴く人びと

 

民俗学者の畑中章宏氏は、「日本の人々がこれまで続けてきた祭りのほとんどは、祖霊を供養するためと、疫病除去の祈願のためだったといっても言い過ぎではない」と指摘しています。確かに、日本の祭礼の目的は(稲の豊作祈願を含めた)祖霊祭祀と病疫除去にあったと考えて間違いありません。そして、その中でもいわゆる夏祭りは、病疫退散が主たる目的といえるものが少なくありません。これは夏という季節が、暑さによる人間の生命力低下とともに、病魔が広がりやすくなる季節であることが理由として挙げられます。

f:id:shins2m:20210120112803j:plain「先祖祭祀のありかた」を見直す 

 

コロナ禍における祭礼のあり方は、日本人の「こころ」を安定させるためにも今後早急に検討されなければなりません。しかし、現在の状況の中で一縷の望みがあるとすれば、それは「まつりのあるべき姿」や「先祖祭祀のありかた」を見直す声が出ていることでしょう。日本人の「こころ」は神道儒教・仏教の三本柱によって支えられています。そして、それらの三本柱には「先祖崇拝」という共通項があり、それが「かたち」として表されるのが儀式です。

f:id:shins2m:20210120112357j:plain儀式なくして人生なし!

 

冠婚葬祭、年中行事、そして祭礼は広く「儀式文化」としてとらえられます。それらは「かたち」の文化ですが、何のために存在するのかというと、人間の「こころ」を安定させるためです。コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されました。しかしながら、儀式は人間が人間であるためにあるものです。儀式なくして人生はありません。まさに、新型コロナウイルスは「儀式を葬るウイルス」と言えるでしょう。そして、それはそのまま「人生を葬るウイルス」です。

f:id:shins2m:20210120112524j:plain「かたち」は「こころ」を安定させる 

 

人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも、ころころ動いて不安定です。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要です。多くの儀式の中でも、人間にとって最も重要なものは「人生の卒業式」である葬儀でしょう。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方の葬儀が行うことができない状況が続きました。芸能界でも志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになられましたが、ご遺族はご遺体に一切会えず、荼毘に付されました。新型コロナウイルスによる死者は葬儀もできないのです。ご遺族は、二重の悲しみを味わうことになります。

f:id:shins2m:20210120133520j:plain熱心に聴く人びと(手前はゴルゴ13?)

 

コロナ禍の現状、ことごとく祭礼が中止されました。その中で生じる最大の問題は、夏祭りや盆踊りが担っていた祖霊祭祀と病疫除去という役割を、誰が担うのかというものです。その答えの1つが、「鬼滅の刃」という作品だったと思います。夏祭りは先祖供養であると同時に、疫病退散の祈りでした。それが中止になったことにより、日本人の無意識が自力ではいかんともしがたい存在である病の克服を願い、疫病すなわち鬼を討ち滅ぼす物語であり、さまざまな喪失を癒す物語でもある「鬼滅の刃」に向かった側面があるのではないか? わたしは、そう考えます。

f:id:shins2m:20210120112910j:plain鬼滅の刃」はコロナ禍の「祭り」だった!

 

鬼滅の刃」現象とは、コロナ禍の中の「祭り」であり、「祈り」だったのです。『鬼滅の刃』という物語は、わたしたちの仕事である冠婚葬祭業とも深い関わりがある、いわば「天下布礼」の物語であると言えます。そして、死者を供養し、先祖を祀るという「礼欲」という本能があるかぎり、冠婚葬祭や年中行事は不滅です。すなわち、わたしたちの礼業は永遠に不滅ということです。

f:id:shins2m:20210120113107j:plain道歌を披露しました

 

社会現象にまでなった『鬼滅の刃』という物語が、日本人における「礼」の精神の重要性と普遍性を説くものであったと知り、わたしは大変心強い思いがしました。最後は、「今年も力を合わせて、世のため人のために頑張りましょう!」と言ってから、「亡き人をしのび病を追い払ふ これぞ日の本 鬼滅の祭り」という道歌を披露しました。

f:id:shins2m:20210120133545j:plain令和2年度年間表彰を行いました

f:id:shins2m:20210120113648j:plain表彰者との記念撮影


その後、「令和2年度年間表彰」として、年間優秀募集賞の第1位の牧野さん(延岡テレホン営業所)、第2位の菊池さん(延岡南営業所)、第3位の津端さん(日向営業所)、年間優秀情報賞の第1位の佐々木さん(日向営業所)、第2位の下田さん(日向営業所)、第3位の畝原さん(日向営業所)を表彰させていただきました。

f:id:shins2m:20210120113838j:plainサンレーおもてなし賞」の受賞者を表彰

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表彰者との記念撮影

それから、「サンレーおもてなし賞」として、マリエールオークパイン延岡の村田さんに金一封を添えて表彰状をお渡ししました。サービス業は人が宝ですが、この賞を受賞される方は、本当にわが社の宝です!

f:id:shins2m:20210120114504j:plain決意表明のようす(手前はゴルゴ13?)

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尾崎事業部長の熱い決意!

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想いをしっかり受け止めました

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人は心が原動力だから!

その後、各責任者が部門別決意表明行いました。営業推進部の本田課長、紫雲閣事業部の谷上取締役、冠婚事業部の谷口支配人、管理課の今津リーダーの順番で決意が読み上げられ、最後は宮崎事業部の尾崎取締役事業部長の決意表明を受け取りました。尾崎事業部長から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎のセリフに『俺はやれる! 絶対にやれる! 俺はやれる男だ!』『がんばれ! 人は心が原動力だから』というものがありますが、これをみなさんに贈りたい。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。

f:id:shins2m:20210120115240j:plain和のこえwithコロナ」のようす(ゴルゴ13?)

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ガンバロー!✖️3

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最後は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20210120133628j:plain退場のようす

 

最後は、「和のこえ withコロナ」を行いました。音頭を取ったのは、昔は秀吉に似ていて、今はゴルゴ13に似ている営業推進部の本田課長です。それから、国旗・社旗拝礼、閉式の辞、社長退場・・・・・・コロナ禍の中の祝賀式典はめでたく終了。全員の心が1つになりました。

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今山大師を参拝しました

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日本一の弘法大師像にベストセラーを祈願

 

式典終了後、ブログ「日本一の弘法大師像」で紹介した今山大師を訪れ、参拝。わたしはコロナの終息と社業の繁栄を祈りましたが、『「鬼滅の刃」に学ぶ』のベストセラー祈願もしました。参拝後、そのまま延岡駅に向かい、「にちりん16号」で大分へ。大分駅からは「ソニック46号」で小倉に戻りました。今年の各事業部回りも無事に終了し、安心しました。

 

2021年1月20日 一条真也

『「鬼滅の刃」に学ぶ』がクエスト小倉本店で先行販売!

一条真也です。
宮崎県の延岡市に来ています。これからサンレー宮崎の新年祝賀式典に参加し、社長訓示などを行います。ブログ「『「鬼滅の刃」に学ぶ』が紀伊國屋書店新宿本店で先行販売!」で紹介したように、先週から今月28日発売予定の『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)が、日本一の書店として知られる「紀伊國屋書店新宿本店」で先行販売され、好評のようです。さらに昨日からは西日本最大級の書店「クエスト小倉本店」でも先行販売が始まりました。

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昨日から「クエスト小倉本店」で先行販売!

 

先行販売の場所は、2階の人文書新刊コーナーです。「クエスト小倉本店」さんといえば、多くの一条本を売っていただいているお店で、普段から大変お世話になっています。今回、「紀伊國屋書店新宿本店」と「クエスト小倉本店」の両書店さんで『「鬼滅の刃」に学ぶ』を先行販売いていただけることに心から感謝しています。東京周辺、また北九州周辺にお住まいの方は、どうか1冊お買い求めいただけると幸甚です。
それにしても、わたしが初めてアニメ「鬼滅の刃」を観たのが昨年11月20日でしたので、知識ゼロの状態から1ヵ月以内に本を書き、2ヵ月以内に書店に本が並んだことになります。自分でも信じられません!

f:id:shins2m:20210120101443j:plain2階の人文書新刊コーナーです! 

 

現在、東京都および福岡県には緊急事態宣言が発令されていますが、本を買いに行くのは精神的健康に必要な営みであり、不要不急の行為などではありません。書店は「こころの病院」であり、「こころの薬局」とも言えます。どうか、書店では拙著以外の本も買われて下さい。緊急事態宣言を「読書宣言」と陽にとらえて、大いに本を読みましょう!

 

 

2021年1月20日 一条真也

大分から延岡へ!

一条真也です。
19日、ブログ「大分祝賀式典」で紹介した会社行事の後は、中津から車で大分駅に向かいました。恒例の新年祝賀会が今年は新型コロナの感染防止対策で中止のため、昼食は、車中で弁当を食べました。

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JR大分駅前で

 

大分駅では、かわいいJKたちが「見て、あの鬼滅のマフラー、あれ欲しい!」「どこで売っとんやろか?」などと話している声が聞こえました。(恥)
小倉の魚町では、小学生たちに「鬼滅のおいさんが歩いとるぞ!」と囲まれた経験があります。(苦笑)
あまり目立ち過ぎるのも困るので、このスタイルをするときはTPOに気をつけます!

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にちりん15号で延岡へ!

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にちりん15号の車内で

 

大分駅からは「にちりん15号」に乗車して、延岡に向かいました。車内では、切符を確認にきた車掌さんが、鬼滅マフラー&マスクというわたしの姿を見て、明らかにギョッとしていました。「鬼滅の刃」のことを知らない人からすれば、わたしは宇宙人か怪人みたいに見えるのかもしれません。

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車内で自著を読み耽る! 

 

また、ペットボトルのアイスコーヒーを飲みながら、見本が出たばかりの『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)を読みました。増刷になった場合に備えて誤植のチェックを兼ねていたのですが、自分で書いた本ながら面白くて一気に読了しました。わたしの新しい代表作になるような予感がします。

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今日からクエスト小倉本店でも先行販売!

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北九州の方、ぜひ、お買い求め下さい!


おかげさまで、先行販売をしている紀伊國屋書店新宿本店での売れ行きも良いようです。と思っていたら、読者の方からLINEが入り、今日から西日本最大級の書店であるクエスト小倉本店でも先行販売されるそうです。北九州の方は、ぜひ、お買い求め下さい!

f:id:shins2m:20210119143100j:plain車窓からの眺め

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車窓からの眺め



読書の後は、車窓から外の景色を眺めました。なんということもない光景ですが、山や海や川や雲などを見ているとリラックスできます。iPhoneでYouTubeの「Winter Jazz」をイヤホンで聴きながら、九州の真冬の自然を楽しみました。

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JR延岡駅のホームで

 

JR延岡駅には16時07分に到着しました。駅にはサンレー宮崎の尾崎取締役が迎えに来てくれました。車内が眩しかったのでサングラスをしていたのですが、ホテルでチェックインするときにフロント係の人からギョッとされました。なんでも宮崎県独自の緊急事態宣言によって、19時までしか飲食店でお酒が飲めないそうで、急いで食事会場に向かいました。明日は、サンレー宮崎の新年祝賀式典に参加します。

 

2021年1月19日 一条真也

大分祝賀式典

一条真也です。
福岡県は緊急事態宣言下にありますが、今朝、小倉駅からソニック7号に乗って中津駅へ向かいました。サンレー大分の新年祝賀式典に参加するためです。

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ソニック7号で中津へ!

f:id:shins2m:20210119173226j:plainJR中津駅の構内で

f:id:shins2m:20210119095612j:plainヴィラルーチェの新看板の下で

f:id:shins2m:20210119095722j:plainヴィラルーチェの前で

 

10時20分から、わが社の結婚式場「ヴィラルーチェ」において、サンレー大分の新年祝賀式典が万全のコロナ対応スタイルで行われました。

f:id:shins2m:20210119134250j:plain入場のようす

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勇壮なふれ太鼓

f:id:shins2m:20210119102456j:plain最初は、もちろん一同礼!

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社歌を小声で斉唱♪ 

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S2M宣言」を小声で唱和

 

司会は管理部の清水さんが務めました。まず、日田紫雲閣の多田副支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、「開会の辞」に続いて全員で社歌をマスク越しに小声で斉唱し、それから別府営業所の澤谷ブロック長によって「経営理念」および「S2M宣言」が読み上げられ、全員でマスク越しに小声で唱和しました。

f:id:shins2m:20210119103219j:plainみなさんと新年の挨拶をしました

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鬼滅マスクを外しました

登壇したわたしは、みなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、「令和3年、2021年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います」と述べました。それから、鬼滅マスクを外して社長訓示を行いました。

f:id:shins2m:20210119103518j:plain「こころ」を安定させる「かたち」を守れ! 

 

それから、以下のような話をしました。昨年は、とにかく、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の出来事に尽きる年でした。ニューノーマルの時代となっても、わたしたちは、人間の「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、冠婚葬祭を守っていかなければなりません。

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熱心に聴く人びと

 

コロナ禍の中で、わたしは冠婚葬祭業という礼業が社会に必要な仕事であり、時代がどんなに変化しようとも不滅の仕事であることを確信しました。感染症に関する書物を読むと、世界史を変えたパンデミックでは、遺体の扱われ方も凄惨でした。その反動で、感染が収まると葬儀というものが重要視されていきます。人々の後悔や悲しみ、罪悪感が高まっていったのだと推測されます。コロナ禍が収まれば、もう一度心ゆたかに儀式を行う時代が必ず来ます。

f:id:shins2m:20210119104840j:plain鬼滅の刃』について語りました

 

とにかく、昨年は新型コロナウイルスの猛威に振り回された1年でしたが、そんな中で社会現象と呼べる大ブームを巻き起こしたのが『鬼滅の刃』です。漫画も、アニメも、映画も、史上最大のヒットを記録するという信じられないような現象を巻き起こしています。「なぜ、『鬼滅の刃』はコロナ禍の中で大ヒットしたのか」という謎を解くために、わたしは『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)という本を書きました。ちょうど今、見本が金沢に届いたばかりです。

f:id:shins2m:20210119104136j:plain令和2年の夏は異常だった!

 

令和2年、改元の翌年にわたしたちが迎えた夏は極めて異常なものでした。新型コロナウイルスによってあらゆる行動が制限を受け、ビフォー・コロナどおりにはとれた行動をそのまま継続できた例はほとんどなく、さまざまなことが「密」を避けるために変化を求められました。これは夏に行われる祭事、すなわち夏祭りや盆踊りも例外ではありませんでした。全国の花火大会もコロナ禍を要因に中止されました。このような状況は、夏祭り・盆踊りにしても花火大会にしても、年が明けたからといって、来年から従来通りの姿を取り戻せる保障があるわけではありません。

f:id:shins2m:20210119131811j:plain熱心に聴く人びと
 

民俗学者の畑中章宏氏は、「日本の人々がこれまで続けてきた祭りのほとんどは、祖霊を供養するためと、疫病除去の祈願のためだったといっても言い過ぎではない」と指摘しています。確かに、日本の祭礼の目的は(稲の豊作祈願を含めた)祖霊祭祀と病疫除去にあったと考えて間違いありません。そして、その中でもいわゆる夏祭りは、病疫退散が主たる目的といえるものが少なくありません。これは夏という季節が、暑さによる人間の生命力低下とともに、病魔が広がりやすくなる季節であることが理由として挙げられます。

f:id:shins2m:20210119104548j:plain「先祖祭祀のありかた」を見直す 

 

コロナ禍における祭礼のあり方は、日本人の「こころ」を安定させるためにも今後早急に検討されなければなりません。しかし、現在の状況の中で一縷の望みがあるとすれば、それは「まつりのあるべき姿」や「先祖祭祀のありかた」を見直す声が出ていることでしょう。日本人の「こころ」は神道儒教・仏教の三本柱によって支えられています。そして、それらの三本柱には「先祖崇拝」という共通項があり、それが「かたち」として表されるのが儀式です。

f:id:shins2m:20210119105100j:plain儀式なくして人生なし!

 

冠婚葬祭、年中行事、そして祭礼は広く「儀式文化」としてとらえられます。それらは「かたち」の文化ですが、何のために存在するのかというと、人間の「こころ」を安定させるためです。コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されました。しかしながら、儀式は人間が人間であるためにあるものです。儀式なくして人生はありません。まさに、新型コロナウイルスは「儀式を葬るウイルス」と言えるでしょう。そして、それはそのまま「人生を葬るウイルス」です。

f:id:shins2m:20210119105046j:plain「かたち」は「こころ」を安定させる 

 

人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも、ころころ動いて不安定です。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要です。多くの儀式の中でも、人間にとって最も重要なものは「人生の卒業式」である葬儀でしょう。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方の葬儀が行うことができない状況が続きました。芸能界でも志村けんさん、岡江久美子さんがお亡くなりになられましたが、ご遺族はご遺体に一切会えず、荼毘に付されました。新型コロナウイルスによる死者は葬儀もできないのです。ご遺族は、二重の悲しみを味わうことになります。

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コロナと鬼滅の関係とは? 

 

コロナ禍の現状、ことごとく祭礼が中止されました。その中で生じる最大の問題は、夏祭りや盆踊りが担っていた祖霊祭祀と病疫除去という役割を、誰が担うのかというものです。その答えの1つが、「鬼滅の刃」という作品だったと思います。夏祭りは先祖供養であると同時に、疫病退散の祈りでした。それが中止になったことにより、日本人の無意識が自力ではいかんともしがたい存在である病の克服を願い、疫病すなわち鬼を討ち滅ぼす物語であり、さまざまな喪失を癒す物語でもある「鬼滅の刃」に向かった側面があるのではないか? わたしは、そう考えます。

f:id:shins2m:20210119105245j:plain鬼滅の刃」はコロナ禍の「祭り」だった!

 

鬼滅の刃」現象とは、コロナ禍の中の「祭り」であり、「祈り」だったのです。『鬼滅の刃』という物語は、わたしたちの仕事である冠婚葬祭業とも深い関わりがある、いわば「天下布礼」の物語であると言えます。そして、死者を供養し、先祖を祀るという「礼欲」という本能があるかぎり、冠婚葬祭や年中行事は不滅です。すなわち、わたしたちの礼業は永遠に不滅ということです。

f:id:shins2m:20210119105628j:plain道歌を披露しました

 

社会現象にまでなった『鬼滅の刃』という物語が、日本人における「礼」の精神の重要性と普遍性を説くものであったと知り、わたしは大変心強い思いがしました。最後は、「今年も力を合わせて、世のため人のために頑張りましょう!」と言ってから、「亡き人をしのび病を追い払ふ これぞ日の本 鬼滅の祭り」という道歌を披露しました。

f:id:shins2m:20210119105854j:plain年間情報売上表彰のようす

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表彰者との記念撮影

社長訓示の次は、年間情報売上表彰を行いました。営業の部で第1位の熊谷さん(中津営業所 )、内勤の部で第1位の筒丸さん(ヴィラルーチェ)の2人に金一封を添えて表彰状をお渡ししました。

f:id:shins2m:20210119110220j:plainサンレーおもてなし賞」の受賞者を表彰

f:id:shins2m:20210119110414j:plain表彰者との記念撮影

 

それから、「サンレーおもてなし賞」の表彰を行いました。今回は、ヴィラルーチェの川原さん、中津紫雲閣の田中さん、加入者相談室の末さんの3人に金一封を添えて表彰状をお渡ししました。

f:id:shins2m:20210119134917j:plain決意表明のようす

f:id:shins2m:20210119111239j:plain祐徳事業部長の熱い決意!

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想いをしっかり受け止めました

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人は心が原動力だから!


その後、各責任者が部門別決意表明行いました。営業推進部の堺部長代理、紫雲閣事業部の山形支配人、冠婚事業部の山下部長の順番で決意が読み上げられ、最後は大分事業部の祐徳事業部長の決意表明を受け取りました。祐徳事業部長から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎のセリフに『俺はやれる! 絶対にやれる! 俺はやれる男だ!』『がんばれ! 人は心が原動力だから』というものがありますが、これをみなさんに贈りたい。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。

f:id:shins2m:20210119111532j:plain和のこえwithコロナ」のようす

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ガンバロー!✖️3

f:id:shins2m:20210119111624j:plain最後は、もちろん一同礼!

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退場のようす

 

最後は、「和のこえ withコロナ」を営業推進部の堺部長代理が音頭を取り、国旗・社旗拝礼、閉式の辞、社長退場・・・・・・コロナ禍の中の祝賀式典はめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、社用車で中津から大分駅まで送ってもらい、そこから「にちりん15号」に乗って延岡へ向かいました。

 

2021年1月19日 一条真也

『路上の伝説』

路上の伝説

 

一条真也です。
『路上の伝説』朝倉未来著(KADOKAWA)を読みました。ブログ『強者の流儀』で紹介した本の続編です。著者は総合格闘家、YouTuber。階級はフェザー級。1992年愛知県豊橋市生まれ。喧嘩に明け暮れた中学・高校時代を送り、「路上の伝説」と呼ばれたとか。2013年にTHE OUTSIDERに参戦、史上初の二階級王者となる。2018年にRIZINデビュー。現在、8勝1敗。2019年5月にはYouTuberとして活動開始。2020年12月にはチャンネル登録者数160万人、投稿動画の総再生数が5億回を突破しました。実の弟に総合格闘家朝倉海がいます。

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本書の帯 

 

カバー表紙には、サンドバッグに右ストレートを叩き込んでいる著者のモノクロ写真が使われ、帯には「その一撃で、彼は伝説になった――朝倉未来 初の自伝!」と書かれています。

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本書の帯の裏

 

帯の裏には、「RIZINを7連勝」「総動画視聴回数5億回突破」「チャンネル登録者160万オーバー」「いまやMMA(総合格闘技)のみならず、日本の格闘技界を牽引するようになった男・朝倉未来。YouTuberとしても圧倒的なカリスマを発揮し、格闘家YouTuberブームの先駆けとなった。他者とは異なった視点・発想から齎される分析力は、格闘技における強さのみならず、人々を楽しませるエンターテナーとしても超一流であることを実証した。今や誰もが認める“成功者”となった朝倉未来。しかし、そんな彼が生まれたのは、愛知・豊橋の平凡な家庭。人よりも身体能力に優れていたが、大きな体躯の子供を恐がる、一人の気弱な少年に過ぎなかった。少年は、いかにして“路上の伝説”と呼ばれるようになり、そして“アウトサイダーの英雄”に成り上がったのか?」と書かれています。

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本書の「目次」は、以下の構成になっています。
第一章  子供時代
第二章  路上の伝説
第三章  少年院と格闘技
第四章  アウトサイダーの英雄
第五章  終わり、そして始まり

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本書のページを開くと、8ページにわたって著者の不良時代から、アウトサイダー時代のヤンチャ感満点のカラー写真が13点掲載されています。その後、巻頭に以下のように書かれています。
「ある日、先輩から連絡が来た。――抗争になる、お前の力が必要だ。隣街の暴走族との総力戦。中間地帯に集められ、俺たちは対峙した。全員で激突したら、どちらが勝っても共倒れになってしまう。総長同士で話し合ったその結果、一番強い奴同士だけで決闘させて、それで勝敗を決することになった。行くのはお前だと、指名されたのが俺だった。俺はまだ無名の喧嘩自慢。暴走族にも入ったばかりけれどそんなこと関係なかった。強い奴とやれるなら、相手は誰でもよかった。顔も名前も知らない、敵の族の代表と対峙する。始まるや否や、飛びかかってくる相手の顎に、俺は左フックを打ち込んだ。そのたった一撃で相手は失神し、二つの族の全面抗争は一瞬で終結した。――その日から、俺は“路上の伝説”と呼ばれるようになった」



この巻頭の一文を見てもわかるように、本書には著者のヤンチャ時代のエピソードが満載なのですが、正直あまり興味が持てませんでした。著者が入った鑑別所や少年院の内情は少し興味深く感じましたが、喧嘩無敗のエピソードとかアウトサイダーでの活躍ぶりなども今ひとつ心に響いてきません。そのあたりのエピソード披露は、テレビの「しくじり先生」ですでに知られています。正直、前作の『勝者の流儀』の方がずっと面白かったです。



著者の若き日の武勇伝に乗れない理由は、ひとつは、昨年11月21日、RIZIN.25のRIZIN初代フェザー級王座決定戦で斎藤裕と対戦し、0-3の判定負けしたことも影響していると思います。王座獲得に失敗しただけでなく、YouTubeで言い訳をしたのは著者の株を大いに下げました。また、昨年12月31日のRIZIN.26では、弥益ドミネーター聡志を1ラウンド4分20秒、KO(左ハイキック→パウンド)しましたが、相手があまりにも格下の選手だったので汚名挽回とまではいきませんでした。



RIZIN.26では、大晦日のメインイベントとして、現RIZINバンタム級王者の朝倉海と、初代同級王者の堀口恭司による、2019年8月18日以来の再戦が「バンタム級タイトルマッチ」として行われました。前戦では、朝倉海が1ラウンド1分08秒、KOで堀口に勝利。元UFCトップファイターの堀口は海戦後、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷により手術を行い、RIZINバンタム級王座とBellator世界バンタム級王座を返上。1年4カ月ぶりの再起戦となった朝倉海戦では、1ラウンド2分48秒TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ)で見事に雪辱を果たしました。



この朝倉海vs堀口恭司戦。今どきの格闘技ファンの間では、それなりに盛り上がったようですが、わたしは満足できませんでした。なぜなら、大晦日の格闘技大会のメインイベントがバンタム級の試合というのに違和感があったからです。さらに言えば、ヘビー級の選手でないと物足りないと思ったからです。かつてのヒョードルノゲイラ、ミルコといった最強ヘビー級戦士たちが懐かしくて仕方ありません。じつは、著者は「路上の喧嘩で最強なのは総合格闘技のヘビー級選手だと確信している。その見解は恐らく、今後も変わらないだろう」と本書で述べています。



著者は小学2年生で空手を、小学4年生で相撲を習い始めますが、太れない体質ゆえに相撲は断念して空手に専念します。しかし、中学に上がると「空手って本当につまらないな」と思っていたそうです。著者は、「空手をやっている人からは反発されるかもしれないが、喧嘩の最中に顔を殴られて、本当に『空手ってくそだな』と思ったものだ。子供の空手では顔面を攻撃することはできない。現実には顔面を殴ってこられるのに、なぜその練習ができないのか。それでは実戦の役に立たない。そもそも、喧嘩では何でもできる。だから、喧嘩は楽しい。喧嘩の楽しさを知った俺は、すぐに空手を辞めることになった」と述べています。



喧嘩をするようになって、その奥深さにとても感銘を受けるようになったという著者は、「喧嘩の世界には、別に格闘技を熱心に練習してきたわけでもないのに、喧嘩そのものが強いという奴が存在していた。ルールに縛られていると、想像の外側を考えなくてよくなってしまう。たとえば顔面への攻撃を想像しなくていいということもそうだが、寝かされたらどうするのか。相手が柔道家やレスラーだったらどうしたらいいのか。寝技がないからといって、逆に顔面を殴ることに特化しているボクサーみたいな相手と対峙して同じように対応できるのか。それについて考えがなければ、とても対応できないだろう。そして喧嘩が強いやつというのは、こちらの思い込みの外側から攻撃してくるので、驚かされる。そこに、喧嘩というものが持つ抗えない魅力を感じた。それは同時に、格闘技への興味の喪失を意味していた」と述べています。



このように、「喧嘩の美学」というか「喧嘩の魅力」というか、本書を読んでいると、やたらと「喧嘩って素晴らしい!」と思えてくるのでした。著者が本当に喧嘩最強の格闘戦士を目指すなら、ヘビー級とは言わないまでも無差別級で通用する80キロ台まで増量してほしいと思います。じつは、著者とわたしは身長が同じで177センチです。もちろんスタイルの良さという面では著者の方がずっとスリムなのですが、身長178センチで「400戦無敗」と呼ばれたヒクソン・グレイシーが全盛期に84キロだったことを考えると、やはりもう少しウエイトがあった方がいいと思います。著者が真の意味で「格闘技界最強の男」を目指すなら、水抜きまでしてフェザー級などに固執せず、ヘビー級とも戦える最強戦士になってほしいと願うのは、わたしだけではありますまい。

 

路上の伝説

路上の伝説

 

 

2021年1月19日 一条真也

生きる覚悟 死ぬ覚悟

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一条真也です。
わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「生きる覚悟 死ぬ覚悟」という言葉を取り上げることにします。

ロマンティック・デス』(国書刊行会

 

1991年に上梓した『ロマンティック・デス』(国書刊行会)にも書きましたが、政治・経済・法律・科学・医療・哲学・芸術・宗教などなど人類の営みにはさまざまなジャンルがありますが、それらの偉大な営みが何のために生まれ、発展してきた かというと、それはすべて「人間を幸福にするため」という一点に集約されるのではないでしょうか。そして、人間の幸福について考えて考えて考え抜いたとき、その根底には「死」という問題が厳然として在ることを、わたしたちは思い知るのです。「死」の 問題を抜きにして、人間の幸福は絶対にありえません。

 

死に至る病 (岩波文庫)

死に至る病 (岩波文庫)

 

 

「死」の問題を突き詰めて考えた哲学者にキルケゴールがいます。1849年に彼が書いた『死に至る病』は、後にくる実存哲学への道を開いた歴史的著作ですが、ち ょうど100年後の1949年に、かのピーター・ドラッカーキルケゴールについてのすぐれた論文を書きました。タイトルは「もう一人のキルケゴール〜人間 の実存はいかにして可能か」です。

 

 

現在、この画期的な論文は、『すでに起こった未来』上田惇生 + 佐々木実智男 + 林正 + 田代正美訳(ダイヤモンド社)に収録されています。ここでドラッカーは、人間の社会にとって最大の問題とは「死」であると断言し、 人間が社会においてのみ生きることを社会が望むのであれば、その社会は、人間が絶 望を持たずに死ねるようにしなければならないと述べています。そして、人間の思考の極限まで究めたこの驚くべき論文の最後に、「キルケゴールの信仰もまた、人に死ぬ覚悟を与える。だがそれは同時に、生きる覚悟を与える」と記しています。

ハートフル・ソサエティ』(三五館)

 

来るべき「心の社会」とは、「死」を見つめる社会であり、人々に「死ぬ覚悟」と「生きる覚悟」を与える社会にほかなりません。それは「死」という人類最大の不安か ら人々が解放され、真の意味で心ゆたかになれる、大いなる「ハートフル・ソサエティ」です。また、仏教では「生老病死」を苦悩とみなしています。「生きる覚悟」と「死ぬ覚悟」は、「老いる覚悟」と「病む覚悟」にもつながっていることを忘れてはなりません。わたしは、ドラッカーからの問いかけに対する自分なりの答えとして、『ハートフル・ソサエティ』(三五館)を書きました。15年後のアップデート版が『心ゆたかな社会』(現代書林)です。

f:id:shins2m:20210111153915j:plain心ゆたかな社会』(現代書林)

 

2021年1月18日 一条真也

『「鬼滅の刃」に学ぶ』が紀伊國屋書店新宿本店で先行販売!

一条真也です。
1月17日の日曜日、福岡県は緊急事態宣言が発令されていることもあって、自宅で書き物などをしていました。すると、「出版寅さん」こと出版プロデューサーの内海準二さんからLINEが届きました。

f:id:shins2m:20210117142506j:plain紀伊國屋書店新宿本店 にて

 

内海さんは、苦手なLINEを使って、ブログ『「鬼滅の刃」に学ぶ』で紹介した今年最初の一条本が、日本一の書店として知られる「紀伊國屋書店新宿本店」で先行販売されている様子を撮影した写真を送ってくれました。写真から推察するに、どうやらコミックやアニメ関連書コーナーのようですが、すぐ下に『鉄腕アトム』のPOPが見えます。じつは、『「鬼滅の刃」に学ぶ』で、『鬼滅の刃』には手塚治虫の強い影響を感じると書きましたので、嬉しいシンクロニシティでした。ちなみに、心理学者ユングによれば、シンクロニシティとは宇宙からミッションを与えられた証だそうです。来週には、新書のコーナーにも並べられるそうで、紀伊國屋書店さんには感謝しています。

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全集中の呼吸で新宿に「密航」を! 

 

内海さんが撮影中にも同書を購入した方もおられ、売れ行きは好調のようです。同書の発売はアマゾンでは1月28日となっていますが、紀伊國屋書店新宿店を訪れていただければ、今すぐ購入できます。東京都は緊急事態宣言下ではありますが、どうか「3密」を避けられて、全集中の呼吸で新宿に「密航」し、『「鬼滅の刃」に学ぶ』をお求めいただければ幸いです!

 

 

2021年1月17日 一条真也