春分の日に春が来た!

一条真也です。
3月20日は「春分の日」。この日、ブログ『上級グリーフケア士が一条本を読む』で紹介した金沢紫雲閣の大谷賢博総支配人からLINEが届きました。ブログ「星の旅人たち」で紹介したグリーフケア映画を読んで、実際に鑑賞したそうで、その感想が長文で綴られていました。「告白とは人と人を結びつける魂」との視点が秀逸でした。

北國新聞」2024年3月20日朝刊

 

わたしが「素晴らしい感想です!」と大谷総支配人に返信すると、彼から「素晴らしい映画を教えていただき、ありがとうございます! それと私事ですが、震災を経験した大谷家にも良いことがありました」というLINEメッセージとともに今朝の「北國新聞」の記事が送られてきました。そこには、「倍率20・2倍の最難関 東京藝大油画に2人同時に現役合格」との大きな見出しが躍っていました。記事には、芸術系大学の最高峰・東京藝大で最難関とされる美術学部絵画科油画専攻に、大谷真結香さん(18)=金沢二水高3年=と池村柚(ゆず)さん(18)=北陸学院高3年=が合格したことが紹介されていました。美術関係者によると、「石川県内から同専攻に現役合格した例はほぼなく、2人同時は初めてとみられる」とのこと。この記事に登場する大谷真結香さんが大谷総支配人の長女だと知って、大変驚きました。これは快挙です!

 

東京藝大の油画専攻の今年の一般選抜は1109人が志願し、合格者数は55人で倍率は20・2倍と全学科・専攻で最高だったそうです。石川県内の公立高で美術専攻のある辰巳丘高と小松市立高によると、両校から油画専攻に現役合格した生徒はいないとか。県立高で美術教諭の勤務経験があり、現在も錦丘高で講師を務めるボザール絵画研究室(金沢市)の開光市代表(65)は「県全体でも少なくとも40年間は現役合格者はいない。私自身、教え子を東京藝大に入れるのが夢だった」と感慨深げに話したそうです。ボザールで切磋琢磨した大谷さんと池村さんは能登半島地震で避難生活も経験し、苦難の冬を乗り越えて快挙を成し遂げたのです。これは本当に素晴らしいことです。2人には心から「おめでとう!」と言いたいですし、2人を指導した開光市氏には深く敬意を表します。

MRO「ハッピーフライデー」より

 

大谷真結香さんの父である大谷賢博さんは日本初の上級グリーフケア士の1人です。今年の1月1日、能登半島地震に帰省中に被災し、実家が全壊して避難所に入っていました。現在、その被災体験とケアの実践を彼が語ったグリーフケア動画が冠婚葬祭互助会業界で注目を浴びています。大変な読書家であり、映画も愛する彼の感想に接するたびに、わたしは「素晴らしい感性をしているな」と感心していました。「星の旅人たち」の感想LINEにも、「風も太陽も夕焼けも雨も、そして水の流れさえも、まるで人間の喜びや悲しみ、人との縁の繋がりを表しているような美しい映画でした」との表現がありましたが、非常に絵画的な印象を受けます。わたしは、この彼の感性が娘さんにも受け継がれたのではないかと思いました


春分の日、大谷家に春が来た!

 

今日の朗報に、今も避難所で暮らしておられる大谷総支配人のご両親も大喜びだそうです。春分の日、避難所に一足早い春が来ましたね。真結香さんは「多才な人が集まる大学でいろんなことを吸収したい」と期待を膨らませているそうですが、心から応援しています。ぜひ、大学で大いに学んで、将来は多くの人たちを幸せにする心ゆたかな絵画を描いて下さい。心から、わたしは楽しみにしています。改めて、本当におめでとうございました。最後に一言。
冬来たりなば春遠からじ!

 

 

2024年3月20日  一条真也