『上級グリーフケア士が 一条本を読む』

一条真也です。
わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきましたが、一条真也ではなく、本名の佐久間庸和として出しています。それらの一覧は現在、一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の中にある「佐久間庸和著書」で見ることができます。このたび、久々に新しいブックレットが完成。ただし、わたしは著者ではなく監修者です。

『上級グリーフケア士が 一条本を読む』

 

今回の新しいブックレットのタイトルは、『上級グリーフケア士が 一条本を読む』です。 金沢紫雲閣の大谷賢博総支配人が20冊の「一条本」を読んだレビューが収められています。大谷総支配人は日本初の上級グリーフケア士の1人ですが、大変な読書家です。また、能登半島地震で被災し、実家が全壊して避難所に入っていました。現在、その被災体験とケアの実践を彼が語ったグリーフケア動画が冠婚葬祭互助会業界で注目を浴びています。

「ご挨拶」

 

ブックレットの冒頭には、「ご挨拶」として、わたしの文章が載っています。そこには、こう書かれています。
「読書とは、何よりも読む者の心をゆたかにする『こころの王国』への入口です。わたしは自分でも本を書きますが、そのたびに思い知るのは、本というメディアが人間の『こころ』に与える影響の大きさです。
わたしは『本を読む』という行為そのものが豊かな知識のみならず、思慮深さ、常識、人間関係を良くする知恵、そしてグリーフケア、ひいてはそれらの総体としての教養を身につけて『上品な人間』をつくるものだと確信しています。また、わたしが作家だけでなく、企業の経営者として、大学の客員教授として、なんとかやっていけるのも、すべて読書のおかげです。わたしは、ハートフルに遊ぶ東急エージェンシー)で1988年にデビューして以来、10年間の休筆期間をはさみながらも、これまで115冊の本を様々なテーマで上梓してきました。ありがたいことに、わたしの著書について、インターネットのレビューやお手紙で、丁寧に感想や書評を書いてくださる読者の方々も少なからずいらっしゃいます。
その皆様へ深い感謝の念を抱くとともに、拝読させていただくのですが、拙著を客観的に捉えることができ、大変参考になっています。本当にありがとうございます。そうした読者のお一人に、日本初の上級グリーフケア士の一人である大谷賢博さんという方がいらっしゃいます。わたしへの過分な評価には恐縮するばかりですが、グリーフケアのプロフェッショナルである大谷賢博さんの読み方には大きな気づきを与えられました。今回、大谷さんの了承をいただき、拙著より、グリーフケアに関連する20冊について、読書ガイドとして編集いたしました。皆様の一助となれば幸いです」

「目次」

 

本書には、以下の20冊の一条本のレビューが収められています。
 1 『ロマンティック・デス
 2 『愛する人を亡くした人へ
 3 『葬式は必要!
 4 『のこされた あなたへ
 5 『永遠葬
 6 『唯葬論
 7 『死を乗り越える映画ガイド
 8 『葬式に迷う日本人
 9 『儀式論
10 『死を乗り越える名言ガイド
11 『心ゆたかな社会
12 『死を乗り越える読書ガイド
13 『満月交心
14 『心ゆたかな読書
15 『論語と冠婚葬祭
16 『心ゆたかな映画
17 『葬式不滅
18 『供養には意味がある
19 『ウェルビーイング?
20 『コンパッション!

ロマンティック・デス』のレビュー

巻末ページ

 

グリーフケアの専門家にして読書の達人が、20冊の一条本を読み解いた本ブックレットの内容は、死別の悲嘆の淵にある方や、生きることに疲れた方などに、心を軽くするヒントを与えてくれるような気がします。このブックレットは各地の紫雲閣のロビーのブックレット・コーナーに置かれますので、どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さい。

 

2024年3月17日  一条真也