松本人志の活動休止に思う

一条真也です。
明日から北陸に行くので、その準備を終えてから、次回作である『ロマンティック・デス』最新版と『リメンバー・フェス』のR&Rツインブックスを執筆していたら、驚きのニュースが入りました。「ダウンタウン・松本人志さん 芸能活動休止を発表『まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい』【吉本興業株式会社 発表文 全文掲載】」という記事です。

ヤフーニュースより

 

記事によれば、8日、ダウンタウン松本人志さんが芸能活動を休止することを吉本興業株式会社が発表したそうです。「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」と題した発表文では、「昨年12月27日以降の様々な報道により、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、また、いつも応援してくださっている皆様に対し、大変なご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。」とお詫びの言葉からはじまり、「同日発売の週刊誌に掲載された記事に対する当社の認識は、既にコメントを出しているとおりでございます。」としています。



続けて、「しかしながら、その後、当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。」と報告。さらに「そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、 当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました。」と記しています。



最後に「突然の活動休止となり、放送局をはじめ関係者の皆様には大変なご迷惑をお掛けすることとなり誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」とし、「そして、松本の出演等を楽しみにしてくださっているファンの皆様には更なるご心配をおかけすることとなり誠に申し訳ございませんが、再びダウンタウン松本人志として活動する日をお待ち下さいますようお願い申し上げます。」としています。また、松本さんは自身のX(旧ツイッター)を更新し、「事実無根なので闘いまーす。」と投稿しています。



ブログ「松本人志はクズなのか?」に書いたように、松本人志はわたしと同い年です。昨年、還暦を迎えたはずです。「週刊文春」の記事によれば、彼は「日本は俺みたいな金も名誉もある男が女をたくさん作れるようにならないとあかん。この国は狂ってる。なんで嫁を何人も持ってないんや!」と一夫多妻制の必要性を訴えたそうですが、もし事実だとしたら、思い上がりも甚だしいですね。「俺の子ども産めや」よりも、そちらの方が問題発言ではないでしょうか。だいたい、自分のことを大物とか重要人物だと思っているような人間は自意識過剰のクズです。彼が本当にそんなことを言ったのかどうかは知りませんが、わたしは、彼から後輩芸人を使ってナンパされた当事者を知っています。幸い、レイプはされなかったようですが。



もちろん、まだ裁判が行われていませんから、彼が罪を犯したと決まったわけではありません。ただ確実に言えることは、わたしは彼の笑いを面白いと思ったことはないですし、彼が審査委員長を務める「M-1」とやらも面白いと思ったことはありません。それから、彼が作った映画はすべて駄作です。テレビ局は無視を決め込んでいましたが、昨年、ジャニーズ事務所の一件で何を学んだのか。いまさら、吉本に忖度している場合ではないと思いましたね。ジャニーズ事務所、歌舞伎、宝塚に続いて、吉本興業もブラックだとしたら、日本の芸能界そのものが闇だということですね。以前は闇に葬られた真実が明るみになることは、とても良いことだと思います。


ヤフーニュースより

 

最後に、松本人志の活動休止のニュースにも驚きましたが、ブログ「『成人の日』に思う」で紹介した北九州市の「二十歳の記念式典」でど派手衣装を着た50代男にはもっと驚きました。能登半島で人が死に続けているときに、ヤンキーに迎合しての暴挙です。彼は「誰かの価値観を否定しないまちづくりをしたい」と発言したそうですね。



その発言をした者は、ど派手衣装を着たヤカラたちが怖くて「二十歳の記念式典」に行けない者がたくさんいるのを知らないのか? 自分の人気取りのためなら弱者を無視するのか? ヤンキーを名物にして、本気で北九州を「修羅の国」にしたいのか? 「誰かの価値観を否定しない」のならば、「自分の欲望を満たすためなら、嫌がる女性への性加害も仕方ないとする」価値観も肯定するのか? そもそも、このたびの愚行は誰かの価値観を否定しないという、あたかも多様性を重んじるような綺麗事などではなく、自分の価値観がすべてということを行動で示しているのではないのか? いずれにせよ、そんな日本一のウルトラ・スーパー馬鹿こそ、今すぐ活動休止しなさい!

 

2024年1月8日  一条真也