松本人志はクズなのか?

一条真也です。
2023年は、ジャニーズ事務所、歌舞伎、宝塚といった日本の芸能界のトップにある会社やジャンルに次々に信じられないようなスキャンダルが報道され、激震し続けた1年でした。最後に、吉本興業が激震しました。そうです、ダウンタウン松本人志の性加害報道のことです。

ヤフーニュースより

 

12月26日に公開された「文春オンライン」、および27日発売の「週刊文春」で松本人志の“性加害疑惑”が報じられ、波紋が広がっています。記事によれば、時期は8年前の2015年。お笑いコンビ・スピードワゴン小沢一敬に女性を集めさせ、東京・六本木の超高級ホテルで飲み会を開催したそうです。松本らは“ゲーム”と称して、キスなどの性的な行為を参加女性に迫ったといいます。

 

松本が所属する吉本興業は27日、公式サイトに声明を発表。《当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの》と、報道を全面的に否定。続けて《新幹線内で執拗に質問・撮影を継続するといった取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定》と、松本の“性加害疑惑”を報じた「週刊文春」と争う意向を示しました。



松本といえば2009年5月に元タレント女性と結婚し、2010年10月に第一子の長女が誕生。トーク番組などでは子煩悩な一面を見せることもあり、「良きパパ」のイメージがありました。既婚者らしからぬ衝撃的なスキャンダルに見舞われてしまったわけですが、彼は以前から“文春への対処法”をシミュレーションしました。2020年8月に放送された「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)で、ゲストの小池栄子が「松本さんは(不倫報道が出たら)どうするんですか?」と質問する一幕も。


 

すると松本は「俺は考えてるよ、ホントに常に。いつ文春がバンって突撃してきても」と即答し、腕を組みながら、「全部その通りです(と答える)」と語ったのです。松本の発言を聴いたゲスト陣からは「おぉ~」と感嘆の声が上がり、小池も「かっこいい!」と言いました。さらに松本は記者とのやりとりをシミュレーションしつつ、再び「全くその通りです」と自信たっぷりの表情を見せていたのです。小池から「たとえ(事実と)違っても?」と投げかけられると、「うんうん」と頷いた松本。さらにお笑いコンビ・千鳥の大悟が「松本さんを陥れようとして、ちょっとオーバーに言ってたとしても?」と畳み掛けても、「全くその通りです」と考えを貫いていました。



しかし、今回のスキャンダルをめぐっては吉本興業が争う姿勢を見せていることから、SNSでは「真逆じゃん」との声も上がっています。吉本は「事実無根」と主張し、文春は「記事には自信がある」と断言しています。部外者であるわたしには事実はわかりませんが、あの文春ですから裏付けはしっかり取っているはずですし、第二弾、第三弾の記事も用意しているはずです。画像や音声などの証拠も持っている気がしますね。間違いないでしょう。

 

松本人志はわたしと同い年です。今年、還暦を迎えたはずです。記事によれば、彼は「日本は俺みたいな金も名誉もある男が女をたくさん作れるようにならないとあかん。この国は狂ってる。なんで嫁を何人も持ってないんや!」と一夫多妻制の必要性を訴えたそうですが、もし事実だとしたら、思い上がりも甚だしいですね。「俺の子ども産めや」よりも、そちらの方が問題発言ではないでしょうか。だいたい、自分のことを大物とか重要人物だと思っているような人間は自意識過剰のクズです。彼が本当にそんなことを言ったのかどうかは知りませんが、わたしは、彼から後輩芸人を使ってナンパされた当事者を知っています。



1つだけ言えることは、わたしは彼の笑いを面白いと思ったことはないですし、彼が審査委員長を務める「M-1」とやらも面白いと思ったことはありません。それから、彼が作った映画はすべて駄作です。テレビ局は無視を決め込んでいるようですが、今年、ジャニーズ事務所の一件で何を学んだのか。いまさら、吉本に忖度している場合ではないと思いますね。ジャニーズ事務所、歌舞伎、宝塚に続いて、吉本興業もブラックだとしたら、日本の芸能界そのものが闇だということですね。以前は闇に葬られた真実が明るみになることは、とても良いことだと思います。

 

2023年12月29日  一条真也