「成人の日」に思う

一条真也です。
1月8日は「成人の日」です。
全国の新成人のみなさまに心よりお祝いを申し上げます。成人式となる「二十歳のつどい」や「二十歳の記念式典」はすでに全国各地で開催されました。冠婚葬祭業のわが社も各地で多くの方々のお世話をさせていただきました。

ヤフーニュースより

 

〈1.1大震災〉晴れ着で黙とう 金沢9会場で二十歳のつどい」という見出しの北國新聞配信の記事では、6日、金沢市内9会場で「二十歳のつどい」が行われたことが紹介。押野、三和、西南部の3公民館の式典(北國新聞社後援)は市文化ホールで行われ、239人が大人としての自覚を新たにしました。式典に先立ち、黙とうが捧げられましたが、晴れ着に身を包んだ出席者はこうべを垂れ、地震の犠牲者の冥福を祈りました。出席者からは「素直に喜べない」と、被災地を心配する声が聞かれたそうです。

ヤフーニュースより

 

柱がぐにゃりと曲がり家が崩れ落ちた・・・屋根の下に閉じ込められた20歳、成人式で『生きてるって実感』」という見出しの読売新聞配信の記事では、帰省先の石川県輪島市で被災し、倒壊した祖母宅から近隣住民に助け出してもらった金沢工業大2年青木大河さん(20)が7日、自宅のある金沢市で「二十歳のつどい」に参加したことが紹介されています。「困っている人を助けられる存在になろう」。被災経験を胸に、そう誓ったそうです。濃紺のスーツに身を包み、市内のホテルで式典に臨んだ青木さんは、小学校の同級生らに祖母宅で地震に巻き込まれたことを打ち明けたそうで、「友達と話して、『生きてるんだ』って実感した」と語っています。

ヤフーニュースより

 

そして、「『北九州市二十歳の記念式典』開催」という記事では、7日、北九州メディアドームで、ど派手な衣装の参加者が多いことで知られる「北九州市二十歳の記念式典」が行われたことが紹介されています。ここで、なんと新成人ではなく、50代の男性がど派手衣装を着たことを知って驚きました。能登半島で人が死に続けているときに信じられない暴挙です。わたしは、心底がっかりしました。わたしは、北九州市をコンパッション都市として発展させるという夢を持っていたのですが、コンパッションの欠片もない暴挙を知って呆然としました。自分はこんなにも思いやりのない、ひどい街に生まれて育ったのかと思うと本当に情けなくなりました。

コンパッション!』(オリーブの木

 

「誰かの価値観を否定しないまちづくりをしたい」と言った人がいたそうですが、「他人に迷惑をかけてもいい」価値観とか、「自分だけが目立てば他人が嫌な思いをしてもいい」価値観など肯定する必要はありません。そんな間違った価値観を肯定してしまえば、振り袖に墨汁をかけるような犯罪者も出て来るのではないでしょうか。1年前に世間を震撼させた「北九州 振り袖墨汁事件」については拙著コンパッション!オリーブの木)に詳しく書きました。北九州市そのものに失望したので、出席予定だった明日の北九州市商工会議所の新年賀詞交換会には行かないことにしました。その代わり、朝一番で北陸に向かいます!

 

2024年1月8日  一条真也