死を乗り越えるココ・シャネルの言葉

 

実際にどう生きたかということは
大した問題ではないのです。
大切なのは、どんな人生を夢見たか
ということだけ。

なぜって、夢はその人が死んだ後も
生き続けるのですから。
(ココ・シャネル)

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、ココ・シャネル(1883年~1971年)の言葉です。彼女は、フランスの女性ファッションデザイナー。シャネル・スーツを発表、モード・オスカー賞を受賞。女性の生き方をファッションから変えた女性、それがココ・シャネルです。彼女は女性らしさを存在感に変えました。



彼女は、児童養護施設で育ったといわれています。
まだ男性が中心の時代にあって、しかも親の庇護もない中で、彼女が強い想いと使命感で、働く女性として生きてきたかと思うと、胸を打たれます。彼女は洋服を通して、自分の夢を実現し、その服を着る女性たちの夢を応援してきたわけですが、この言葉は彼女の人生を自ら誇りに思っていたのではないでしょうか。



女子マラソンでメダルを獲得した有森裕子さんがレース後のインタビューで「自分で自分をほめたい」という名言を残しましたが、シャネルのこの言葉も同じような思いを感じてしまいます。シャネルの功績はデザイナーの枠を超えて存在しています。芸術家は作品で、自分の思想や信念を表現します。彼女にとって、それは洋服であり、それを着こなす上製たちの姿でした。まさに彼女が遺した、この言葉同様に、永遠に生き続けています。なお、このココ・シャネルの名言は、死を乗り越える名言ガイド(現代書林)に掲載されています。

 

 

2024年1月7日  一条真也