小倉で大火事

一条真也です。
まったく正月気分を味わえなかった三が日でした。1日の能登半島地震、2日の羽田空港火災に続いて、3日はなんと北九州市の小倉の繁華街で大火災が起こりました。


燃え上がる小倉の鳥町食堂街(ANNnewsCHより)

 

3日の夕方、わたしが自宅の書斎で、次回作である『ロマンティック・デス』『リメンバー・フェス』のR&Rツインブックスを書いていたら、映画関係者からLINEが入りました。そこには、「北九州の火事は大丈夫でしょうか? 映画館も無事だといいのですが」と書かれていました。虚をつかれたわたしは、すぐに「あっ、また、旦過市場が火事になったのか!」と思いました。その人も、昨年の旦過の火事で焼失し、昨年末にようやく復活した小倉昭和館の無事を心配していたようです。けっこう大きな火事で、テレビの全国ニュースで大々的に報道されました。



しかし、今回の火事は旦過市場ではありませんでした。15時10分過ぎ小倉を代表する商店街である魚町銀天街で「燃えている」と通報が相次ぎました。火が出ているのは商店街の中でも特に古い建物が隣接する「鳥町食堂街」とみられています。魚町銀天街は1951年に創立した日本最初のアーケード商店街です。火元とみられる店の向かいの飲食店の従業員の方が「気付いたら当たり一面が煙だらけで、火の手があがっているのも見えすぐに近くにいた客などと避難した」とテレビのニュースで語っていました。



大規模な火事で、鳥町食堂街は全焼したようですが、焼きうどん発祥の店として知られる「だるま堂」をはじめ、うなぎの名店「川淀」、中華料理の名店「耕治」など、わたしが昔から愛用していた店も多かったので、ショックを受けています。昨年の小倉昭和館の消失もショックでしたが、小倉を代表するソウルフードの店が軒並み焼けてしまったなんて! ヤフーニュースのコメントを見ると、「2024年は元旦から三日連続炎を見ている。龍は火を吹く動物だと聞いていたが、今年は火事が多いのかも」という意見がありました。たしかに辰年の正月三が日は、輪島、羽田空港、小倉・・・炎ばかり見ています。とんでもないというか、最悪のスタートとなりましたね。



2024年1月3日  一条真也