一条真也です。
16日の金沢は雨でした。その日の朝、前夜に「近藤真彦ディナーショー」が開催されたホテルで目を覚ましたわたしは、朝食に小さなカツが3切れ入った金沢カレーを食べました。「負けてもカツ、愛はカツ、必ずカツ」と呪文のようにつぶやきながら・・・・・・。
朝食に金沢カレーを食べました
「北國新聞」2023年12月16日朝刊
会場の看板の前で
看板の前で島薗先生と
朝食を済ませた後、「北國新聞」を開くと、今日のイベントの広告が大きく掲載されていました。それから、迎えの車に乗って金沢紫雲閣へ向かいました。東京大学名誉教授で宗教学者の島薗進先生と、「出版寅さん」こと内海準二さんも一緒でした。この日は北陸で初めてのグリーフケアの自助グループである「月あかりの会」が発足する記念すべき日なのです。
合同慰霊祭の祭壇のようす
合同慰霊祭の式次第
まずは、10時から金沢紫雲閣で合同慰霊祭が行われました。愛する人を亡くされた方々が約200人集まって下さいました。わたしは、みなさんの悲しみの大きさを考えると、胸がいっぱいになりました。
故人様のご芳名が読み上げられました
複数のTV局が取材に来ていました
厳粛な面持ちで・・・
「禮鐘の儀」のようす
「追悼のことば」を読む大谷総支配人
「献花」の花を受け取りました
心をこめて献花しました
故人のご冥福をお祈りしました
合同慰霊祭は開式、故人様のご芳名のスライド上映、黙祷(禮鐘の儀)、追悼の言葉、献花。合同慰霊祭では、故人を偲ぶ追悼と供養のセレモニーが粛々と行われました。献花では、島薗先生や内海さんと一緒に、わたしも心を込めて献花をさせていただきました。
主催者挨拶をしました
そして、最後は主催者を代表して、わたしが挨拶しました。わたしは、「合同慰霊祭に際しまして、一言ご挨拶させていただきます。本日は「『月あかりの会』合同慰霊祭にご参加いただき、誠にありがとうございました。今ここには親御さんを亡くされた方、ご兄弟を亡くされた方、配偶者を亡くされた方、そしてお子様を亡くされた方・・・大切なご家族を亡くすという経験をされた皆様にご参加いただいております。わたしたちの人生とはさまざまな喪失の連続であり、その喪失により多くの悲嘆が生まれますが、その中でも『愛する人を亡くす』という悲嘆はもっとも大きいものといわれています」と述べました。
主催者挨拶のようす
続けて、わたしは「現代社会では、核家族化や地域社会でのつながりの弱体化によって、地縁や血縁が薄れ、悲嘆を抱える方を支える場、ケアの場が少なくなっています。いま、人と人の絆や縁の再生とともに、死別の悲嘆をケアする場や仕組みの再構築が喫緊の課題とされています。そこで、わたしたちは、深い悲嘆を抱く方の心が少しでも軽くなるお手伝いをすることを使命と考え、2010年に北九州にてご遺族の会『 月あかりの会』を発足しました。『愛する人を亡くす』という同じ境遇を持つ方が集い、悲しみによって新しい縁が生み出されており、それを悲しみが繋ぐ縁としての『悲縁』と呼んでいます」と述べました。
主催者挨拶のようす
それから、わたしは「『わたし』から『わたしたち』へ。新たな縁を生み出し、相手を支えることで、自分も相手から支えられるグリーフケア・サポートとしての『月あかりの会』を、本日この北陸の地で発足できたことは感無量でございます。今後とも様々な活動を通じて、喜びも悲しみもともに分かち合い、寄り添い合う社会をつくるお手伝いとなればと思っています。本日は誠にありがとうございました」と述べました。次は、トークショーです!
2023年12月16日 一条真也拝