まぼろし博覧会 

一条真也です。
8日、ブログ「怪しい少年少女博物館」で紹介したレトロ・テーマパークを訪れた後は、姉妹施設である「まぼろし博覧会」を訪れました。精神が崩壊しそうでした。

まぼろし博覧会」にやって来ました!


まぼろし駅」の前で

まぼろし博覧会」を背に


ついに、ここに来れました!

 

Wikipedia「まぼろし博覧会」には、「日本の私設テーマパーク。静岡県伊東市富戸の国道135号沿いに所在する。総合出版社のデータハウスの社長である鵜野義嗣がプロデュースすると共に、『セーラちゃん』の名で自ら館長を務めている。伊豆のB級スポットとしてインターネットやニュースサイトで話題を呼んでおり、B級スポットとしては日本国内最大級との声もある」とあります。


いきなり、こんな感じ


なるほど、なるほど・・・・・・


あ、恐竜がいました!


恐竜に頭をかじられました!

Wikipedia「まぼろし博覧会」の「沿革」には、「出版関係を中心に『ねこの博物館』『怪しい少年少女博物館』など博物館事業にも力を入れているデータハウスが、閉園した熱帯植物園『伊豆グリーンパーク』跡地で計画と整備を進め、2000年代初めから土地の所有者と交渉を重ねた。約10年の交渉の末、2011年(平成23年)2月に土地と建物を購入し、同2011年7月16日に開館した」と書かれています。「怪しい少年少女博物館」とは、姉妹館にあたります。「怪しい少年少女博物館」は敷地面積に限界があり、入り切らない展示物があった上、展示を細かく修正しても誰も気づかないため、新たに広い場所を要したことも、本館の開館の理由の1つに挙げられるとか。


まだまだ入口は遠い


なんだ、こりゃ?


ようやく入口に辿り着く


入口の前で

 

Wikipedia「まぼろし博覧会」の「特徴」には、「コンセプトは『キモ可愛い』であり、公式ウェブサイトの各ページにも『キモ可愛いパラダイス』『キモ可愛いの楽園』『アホとボケの楽園』など、怪しげな文句が並んでいる。他にも『アンポンタン共和国』『怪しい秘密基地』など、多くの異名を持つ。館長の鵜野義嗣によれば、世間には面白いものが多数あるが、いずれはすべてが無くなると考え、昭和の家具や食器、新聞の折り込み広告に至るまで、日常で目にする普遍的なものから、あまり見かけない極端な物まで、現実の社会にあったものは全部集めたいと思って始めたという」と書かれています。


中に入ると、すぐ「大仏殿入口」


メディアにもたくさん紹介されてます

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会

また、「全体のコンセプトは、先述の『怪しい少年少女博物館』と同じだが、おたくや懐古趣味を持つ客向けでコレクターの世界とされる同館に対し、本館は子供から老人まで、1人残らず笑顔にしようとの狙いがある。つまり仲間内だけに褒めてもらうのではなく、知らない人、興味のない人への挑戦であり、多くの人を楽しませることが狙いとされる。植物園跡を利用しているため、敷地面積が非常に広いことが、特徴の1つに挙げられる。その広い空間に、多数の展示が詰まっているため、密度が濃く、ゆっくり見れば3時間から4時間は余裕でかかるともいわれる。鵜野によれば、坂道や階段のある立体的な場所としての当地に魅力を感じ、自分が子供の頃の夢と実体験とを織り交ぜた世界を作り上げたかったという」と書かれています。

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす


巨大聖徳太子像のインパクト!

 

さらに、「展示物は、先述の通り閉鎖したテーマパークから譲り受けたほか、骨董品店やインターネットオークションなどで収集している。展示内容の拘りとしては、鵜野は高価なもの、経済的な価値のある物には興味は薄い。昭和の文化であっても、家具などよりむしろ、広告やゴミこそが文化であり、面白いと感じている。展示は壊れても修理せず、その方が面白いという。『何でもあり』の展示ではあるが、違法な物、危険なものは禁止としている。元が植物園のため、館内は冷房が無く、夏季は室温40度から45度以上と、非常に暑い。公式には『人間たちが豊かさだけを求めた末に見失ったものを想い、大自然の環境をリアルに味わうため、敢えて館内を自然環境に近づけてある』とされている。また、雨天には雨漏りがする。鵜野は『今どき雨漏りする施設は珍しい。こんな暑さを体験できるのはラッキー』と前向きに発言している」と書かれています」

まぼろし博覧会」の展示物

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす(モアイの後姿)

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて(白龍)

 

さらに、「鵜野は『どこにもないさまざまな展示品を用意し、「夢か、うつつか、幻か」と思ってもらえるような施設を目指している。多くの人が楽しむことができる不思議な世界をつくっていく』『自分の趣味をただ見せるだけでなく、より多くの人が楽しめるような空間をつくっていきたい』と話している。一方で館内のスタッフは、本館の経緯や内容について『ここは小難しく考えちゃダメ。何も考えずに、ただ「感じなさい」』『この施設を説明しろって言われても難しいですよ(笑)』『考えたこともなかった』などと語っている」と書かれています。

まぼろし博覧会」にて(馬頭観音

まぼろし博覧会」にて(馬頭・牛頭)

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」の展示物

 

さらに、「鵜野自身、セーラー服おじさん(安穂野香)の来館を機に、2015年頃からセーラー服の着用を開始して『セーラちゃん』を名乗っており、セーラー服に飽きた後にはボディコン、人魚姫、少女椿など、様々なコスプレで来園者を楽しませ、道路に向かってジュリアナ東京のようなダンスを踊るなど自ら名物となっている。鵜野によれば『(「まぼろし博覧会」は)「癒し」と言ってくれる人もいる。(自分が)気持ち悪いくらいかわいい格好をして、お客さんに喜んでもらえるのが最高に気持ちいい』という」と書かれています。


突然外に出て、青空が出現!

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」にて

 

館内は複数のエリアゾーンに大きく分かれています。来園者は基本的に、順路に従ってエリアを巡ります。エリアごとに非常に奇怪、過剰、シュールな展示な並んでおり、それらの深みが先に行くほどに増してゆきます。入館前の通路、つまり入館料を払う前の無料の時点でも、元祖国際秘宝館のマスコットであった「秘宝おじさん」を改造した人形、「トモダチ神社」と称する宇宙人のような人形、「美少女神社」の立札と共にセーラー服姿のゴリラの人形、2人の女を抱く男の人形「二股神社」、カビだらけの婦人警官の人形、「雨ガッパを来たカッパ」と誤字のままの看板など、奇妙な展示が多数並んでいます。入口の前の時点で来園者が唖然としていたとの声もあります。

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

 

展示物は恐竜の置物から、巨大な聖徳太子像、何らかのミイラ、SFを髣髴させる物、古代遺跡のレプリカ、意味不明な物など、非常にバラエティに富んでいます。エリアによって音楽と雰囲気は全く異なり、館内を見ている間、退屈させないことが心がけられています。また、秘宝館から譲り受けた展示物も多いため、昭和期に多数あったにもかかわらず21世紀にはほとんど閉館した秘宝館の展示物も、その一部を本館で閲覧可能です。なお館内の展示物は、すべて撮影が許可されています。

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす(おっさんの森)

まぼろし博覧会」にて

Wikipedia「まぼろし博覧会」の「密林にたたずむ大仏と古代文明」では、「温室で育てられた熱帯植物が生い茂る中で、ピラミッド、ストーンヘンジ、エジプト神話の神々、モアイ、日本の城などの模型が無造作に展示されているエリアである。時代の時系列に沿っての表現がある一方で、時代も地域もバラバラになっている展示もある」と書かれています。また、「巨大聖徳太子像」では、「まぼろし博覧会の象徴的存在とされ、鵜野の最も推奨する展示物が、巨大な聖徳太子像である。全高11.5メートルにおよび、その頭頂は館の天井にまで届く。パンフレットによれば世界最大ともされる。

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす


まぼろし博覧会」にて

 

巨大聖徳太子像については、「鵜野によれば、別のイベントで使われた大仏の美術品を貰い受けて聖徳太子に改造したもので、購入費は2000万円、建設費約1000万円という。館内には12個に小さく分割して運び入れたが、それでも大きすぎたために、頭頂部分が削り取られており、その削り取った頭頂部分も別の場所に無造作に展示されている。子供にトラウマを与えるようなオブジェも多く、地元民の中には『悪いことするとまぼろしに連れていくよ』と子供を躾ける親もいるという」とあります。

村崎百郎館」の入口にて

村崎百郎館」にて

村崎百郎館」のようす

村崎百郎館」のようす

村崎百郎館」のようす

村崎百郎館」のようす(うんこ)

村崎百郎館」の出口(ペンギン)

 

「昭和の家庭を再現したジオラマ」では、「昭和から平成までの世相を再現したエリアである。1945年(昭和20年)以降の各年のベストセラー、当時の流行のポスター、ストリップの広告、看板、レコードのジャケット、玩具、歴代の人生ゲーム、野球盤、話題の人物の人形、手打ち式のパチンコ台、1970年(昭和45年)の日本万国博覧会の陳列品など、懐古趣味を感じさせる年代物の貴重な品が多数並ぶ。特に、映画の宣伝ポスターと商品広告のポスター類は掲示数が多く、細かに見ると、それだけで半日以上かかりそうな程のボリュームがある」とあります。

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

 

また、「中には、昭和時代の8ビットパソコンやファミリーコンピュータと共に、PlayStationやセガサターンやXboxが混ざっていたり、長嶋茂雄の現役野球選手時代のポスターと共に『遊戯王』やポケモンカードなど、平成の商品も時代錯誤の如く混ざっている。一般家庭、教室、引きこもり、銭湯といった昭和時代の生活を再現したジオラマも並ぶ。展示されている小物もすべて本物で、当時の本、欠けた茶碗、薄汚れた手拭いなど、細部が非常に拘られている。懐古主義のマニアはもちろん、当時を知る年代の来園者、知らない若い世代の来園者にも、昭和の生活文化と風俗を知ることができると行った側面も持ち合わせている」と書かれています。

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

 

「魔界神社 祭礼の夕べ」では、「昭和エリアのにぎやかさとは対照的に、怪しい雰囲気が漂うエリアである。新生児や動物の剥製、クジラの性器、グロテスクとエロティシズムの強い展示品が並んでいる。テレビ放送にあたっては、大部分が放送禁止である。剥製の類は、すでに製作や流通がほとんど無い物が多く、廃館となった秘宝館の展示物を引き取ったものと考えられている。妊婦の子宮内にいる胎児の状態を月齢ごとにシースルーで再現した模型、180センチメートル級の巨体の人形、理髪用の多数のマネキンなども目を引く。藁人形に五寸釘を打ち込んで人を呪い殺す丑の刻参りのリアルな展示もある。藁人形と五寸釘のセットは受付で販売されており、会社員の来館者が職場の上司を呪った形跡も多い」と書かれています。

まぼろし博覧会」にて(パチンコ屋)

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」のようす(古本屋)

まぼろし博覧会」のようす

 

「魔界神社」と「悪酔い横町」が、館内で最も変わっているともいわれるそうです。きゃりーぱみゅぱみゅは本館の大ファンで、特にこのエリアを最も好んでおり、作品ごとのタイトルが独特で、それを予想しながら見るのが楽しいことがその理由だとか。「悪酔い横町」では、「壊れたマネキンが修理されずに無造作に展示されている。2014年に設けられた、比較的新しいエリアである。こちらも、秘宝館から買い取ったらしきエロティックな人形が並ぶ。腕の壊れた人形も、修復しないまま『傷だらけの天使』と称して強引に展示されている」と書かれています。

まぼろし博覧会」にて、シュプレヒコール


きみ、大丈夫かい?

まぼろし博覧会」にて

まぼろし博覧会」にて

 

悪酔い横丁には、「排便排尿再利用機」「人糞爆弾うんこ号」「改造人間チンパン人」など、小学生の男子が考えるような人形も多いです。流血や傷があったり、手足が体から離れていたりと、ホラー映画の登場人物を髣髴させる人形もあります。中には、「基地局との接続が切れて、スマートフォンが圏外になる」と書かれたボタンを押すと本当に圏外になるという、「ハッカー寺小屋」と称したハイテク展示も混ざっています。

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

 

Wikipedia「まぼろし博覧会」の「村崎百郎館」には、「鬼畜系ライターといわれる村崎百郎(2010年没)の世界を再現したエリアです。2014年4月27日、『悪酔い横町』内にオープンした。妻の森園みるくによれば、2011年に村崎の没後に遺品を整理していたところ、データハウスの編集者がそれらに面白味を感じ、新たな施設の開設をもちかけたことがきっかけという。展示は、村崎のライフワークだった『ゴミ漁り』、『編集者・黒田一郎(村崎の本名)』、村崎が最も大事にしていた『魔術』の3つの部屋に分かれている。また、村崎がオカルト雑誌の『ムー』などを好んでいたこともあり、様々なアーティストの不思議な作品が並ぶギャラリー『未確認生物UMA博覧会』を併設している」と書かれています。

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

まぼろし博覧会」のようす

 

この中にいるだけで精神が崩壊しそうな「まぼろし博覧会」を逃げるようにして後にしたわたしは、13時44分発の特急踊り子号10号に飛び乗って熱海を目指しました。熱海には14時28分に到着。14時43分発の新幹線こだま731号で名古屋へ。名古屋駅には16時37分に到着。16時41分発の新幹線のぞみ169号で小倉へ。小倉駅に着いたのは、19時46分でした。


逃げるように帰りました!

 

それにしても、まさに「気がおかしくなるテーマパーク」でした。今度は、「気の晴れる楽しいテーマパーク」に行きたいですね。具体的には、東京ディズニーランド(TDL)で「ジャンボリーミッキー」の可愛い過ぎるお姉さんのダンスが見たいなあ!(笑)



2023年12月日 一条真也