「コンパッション経営」とは何か?

一条真也です。
「月刊終活」10月号(鎌倉新書)が届きました。
わたしが佐久間庸和の本名で書いたウェルビーイング?コンパッション!(ともに、オリーブの木)が2冊一緒に紹介されています。

「月刊終活」2023年10月号

 

記事は、終活・葬送ジャーナリストの塚本優氏によって書かれたものです。「今、注目の本!」「編集部が、今、注目する本をご紹介!!」として、「冠婚葬祭大手の社長が熱く語る『コンパッション経営』とは何か?」の見出しで、書影付きで以下のように書かれています。
「両書の著者である佐久間庸和氏は、冠婚葬祭互助会(株)サンレー代表取締役社長である。著者によれば『ウェルビーイング』とは、『幸福な存在、相手を幸福にする存在』という思想であり、現代のキーワードとなっている『SDGs(持続可能な開発目標)』に次ぐ、時代のキーワードであるといわれている。一方、耳慣れない言葉である『コンパッション』とは『思いやり』であり、仏教の『慈悲』『利他』、儒教の『仁』、キリスト教の『隣人愛』にも通じる言葉であるという。

ウェルビーイング?』と『コンパッション!

 

また、記事には以下のように書かれています。
「この2冊が編集部から筆者のもとに届き、その書影を見た際に思ったことが2つある。1つは、この2冊は今年7月15日に同時刊行されており、それにはどういう意味があるのかだ。この点について、著者である佐久間氏は著書の中で次のように説明している。『私は当初、コンパッションはウェルビーイングを超えるものとして位置づけ、ウェルビーイングを踏まえて、『ウェルビーイングからコンパッションへ』という本を書こうと思った。ところが深く学べば学ぶほど、コンパッションは陰と陽というか、お互いが補完し合う関係にあることに気づいた。そして、その両方がなければ社会は良くならないことにも気づいた』
そこで、分冊にして双子本として刊行することにしたのだという。思ったことのもう1つは、佐久間氏は『一条真也』のペンネームで作家として100冊以上の著書を上梓しているが、今回の2冊は『佐久間庸和』名義での出版である。そのことの意味は、2冊をくまなく読むとおのずとわかる。この2冊はともに、理論だけではなくさまざまな実践例も挙げながら解説がなされている。実践例では経営における例も挙げ、自身が社長を務める株式会社サンレーにおけるこれでの取り組みにもかなりの紙幅をさき、社としての今後の方針も書かれている。
つまり『ウェルビーイング』と『コンパッション』を佐久間氏は、自身が経営する会社の経営に必要不可欠な概念だと考えているのだ。だからこそこの2冊は、サンレーというペンネームではなく、社長名で書かれたのである。

コンパッション!』と『ウェルビーイング?

 

そして、記事にはこう書かれているのでした。
「さてこの2冊を読むと、サンレー経営陣の先見性に驚かされる。佐久間社長の父親である佐久間進会長は、『ウェルビーイング』になどまだ誰も注目していなかった40年近く前から、これを社の経営理念として掲げ、取り組んできたという。佐久間社長は、それを引き継ぎ、発展させるとともに、『コンパッションは、近い将来、必ずやウェルビーイングと並ぶ社会や経営のキーワードになる』との確信から、早くもコンパッションを同社の経営理念に導入した。すなわち、『CSHW』の“ハートフル・サイクル”である。この『CSHW』とは、Compassion(思いやり)→Smile(笑顔)→Happiness(幸せ)→Well-being(持続的幸福)の頭文字をとったもので、このハートフル・サイクルが、今後同社がコンパッション経営によるコンパッション企業になるための、具体的施策なのだという。この2冊は、こうした理念の単なる入門書としてだけではなく、大手冠婚葬祭互助会がどのように経営に取り組んでいるのかということを知る上でも、格好の書であろう」

 

 

2023年10月3日 一条真也