柔軟であれ。
人は生きている時は
柔軟である。
死ねば人は硬くなる。
人の肉体であれ、
心であれ、魂であれ、
柔軟が生であり、
硬直は死である。
(ブルース・リー)
一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言はブルース・リー(1940年~73年)の言葉です。彼は、香港の中国武術家、武道家、俳優、脚本家、映画プロデューサー。代表作に「燃えよドラゴン」「ドラゴン 怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」など。截拳道(ジークンドー)を創始したマーシャルアーティストとしても知られます。墓碑銘は「FOUNDER OF JEET KUNE DO」です。
稀代のアクションスターであった彼を「アジア人の最高のムービースター」と呼ぶ人もいます。努力の人だった彼は、時代・社会の中で生きていくという意味をよく知っていたのでしょう。わたしが「燃えよドラゴン」でブルース・リーの存在を初めて知ったとき、彼はすでに亡くなっていました。でも、スクリーンの中の彼は、奇声とともにカンフーアクションを披露していました。そのアクションシーンは、今までに見たことのない、圧倒的な存在を満ちていました。これが残したこの言葉のように、圧倒的な生命観を感じました。
彼の映画からは、肉体というリアルが作り出すパワーを感じました。世界中に空前のカンフーブームを巻き起こし、多くの少年たちが彼のアクションを真似しました。今まで、彼が作り出したブームを超えるものはなかなかありません。今も彼のアクションを超える格闘スターはいません。唯一無二なことがスターの条件なのでしょうが、彼こそまさにそうした存在でした。なお、このブルース・リーの言葉は、『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。
2023年8月11日 一条真也拝