究極の寿司を食べました

一条真也です。
わたしは基本的にブログに食べ物の話題を書いたり、写真を載せない主義なのですが、これだけは書いておきたい! 12日の昼、究極の寿司を食べました。

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「天寿司 京町店」の看板

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看板の前で
 

寿司の名店といえば、東京の銀座にある某有名店をはじめ、日本各地に存在しますが、多くの食通が「ここが日本一!」と認める店は小倉にあります。そう、「天寿司」京町店です。わたしは小倉に住んでいますが、この店には縁がありませんでした。いくら行きたいと思っても、1年先まで予約がいっぱいの超人気店なのです。芸能人にも大人気で、東京から日帰りで食べに来る人も珍しくありません。

f:id:shins2m:20201212134826j:plain「天寿司」京町店の玄関

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玄関の中

 

一昨日のこと、「月の織姫」こと小倉織の築城則子先生からお電話があり、「天寿司」京町店での会食を誘われました。「知人が東京から来るのが憚られるとのことで、1年前からの予約譲られました」とのこと。この日、東京都が確認した新型コロナウイルスの感染者は621人でした。10日の602人を上回って過去最多となりましたので、その知人の方は来られなくて正解でしたね。それにしても、これは滅多にないチャンスですし、たまたまスケジュールも空いていました。ブログ「『鬼滅の刃』の本、書いています!」で紹介したように、狂ったようになって書いている鬼滅本の執筆をいったん休止して、わたしは全集中の呼吸で京町に駆けつけたのであります。 

 



わたしは子どもの頃から「天寿司」の魚町店にはよく行っていましたが、京町店はじつは初めてでした。アルコールを提供しないので縁がなかったこともありますが。評判を聞いて行きたいのはやまやまだったのですが、とにかく予約が取れないのです。わずか5席の席数をめぐって、日本中の食通が争っているといっても過言ではありません。

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漫画の生原稿が・・・

f:id:shins2m:20201212134745j:plain食べログ」アワードのトロフィー

 

「天寿司」京町店は、「食べログ」でも驚異の4.72点で、アワードの常連です。その「食べログ」には、「創業昭和14年。まるで懐石料理のように完成された“九州前”の一貫で人々を魅了する」として、大将の天野功氏が紹介されています。また、「先代である父・天野勝夫氏により、昭和14年創業。魚は玄界灘や九州近海産の地物を厳選。素材本来の旨味を生かすため、仕上げに醤油ではなく大分産のかぼすをふりかける“九州前”スタイルを確立した。料理としての寿司を愉しんでほしいという思いから酒やつまみは一切扱わず、懐石料理のように五感で味わうことのできる一貫を追求し、進化を続けている。食材の組み合わせによる、味と彩、そして食感のコントラストが妙技だ」とも書かれています。

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「天寿司」京町店の店内

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さあ、これから、いただきます!

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まぐろ

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大トロ

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イカ

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エビ

f:id:shins2m:20201212122356j:plain一の椀

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しめ鯖

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煮ハマグリ

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鯛の昆布締め

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太刀魚

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まぐろの漬け

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キス

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クロダイの鯛味噌乗せ

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焼アワビのオクラ乗せ

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二の椀

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ウニ

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穴子

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ネギトロ手巻き

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締め括りは、玉!

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デザートのメロンも美味!

 

最初に付け合わせの生キュウリが出され、まぐろ、大とろ、イカ、エビ、しめ鯖、煮ハマグリ、鯛の昆布締め、太刀魚、まぐろの漬け、キス、クロダイ、アワビのオクラ乗せ、鰹、ウニ、穴子、ネギトロ手巻き、玉・・・・・・と芸術品のような珠玉の一貫が次々に出され、お椀も一の椀のお吸い物、二の椀の赤出とも絶品でした。デザートのメロンをいただいたところで、ちょうど1時間半。次のお客さんが入ってこられ、わたしたちはお会計をして退店しました。いやあ、旨かった! これは小倉の誇り、いや日本の誇りです! 実際、今年パリがロックダウンされたとき、母国に帰れなくなった東京在住のフランス人シェフたちが連日、小倉を訪れ、「天寿司」京町店で舌鼓を打ったそうです。イッツ・グローバル!

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ああ、旨かった! 幸せ! 

 

築城先生が「贅沢なランチだけど、たまには自分への御褒美も大切よね」と言われていましたが、わたしも今年は著書が100冊になりましたし、コロナ禍の中で会社もなんとか経常利益ベースでの黒字をキープしていますので、少しは自分に御褒美を与えてあげてもいいかと思いました。築城先生は、いま、「天寿司 京町店」さんの小倉織の暖簾を制作されておられるそうです。完成が楽しみです。この日、大将はわたしの顔を見て、「お父さんによく似ておられますね」と言われました。そんなに似てるかな? とにかく美味しいものをお腹いっぱいいただいて幸せな気分になりました。さあ、家に帰って鬼滅本の続きを書こうっと!



2020年12月12日 一条真也