一条真也です。
16日の東京都の新型コロナウイルス感染者は163名でした。17日の朝、東京の赤坂見附のホテルをチェックアウトしたわたしはJR浜松町駅に向かいました。浜松町駅からは京浜東北線に乗って、JR南浦和駅に向かいました。
京浜東北線の車内で
南浦和駅に着きました
案内の方を発見!
会場となった「ベルヴィ武蔵野」
今日は、冠婚葬祭互助会の大手であるアルファクラブ武蔵野の元相談役で、全互協の元会長である武田七郎氏の「お別れの会」に参加するのです。南浦和駅にはアルファクラブの方が案内人として立っておられ、わたしは迎えのバスに乗って、「お別れの会」の会場となる結婚式場「ベルヴィ武蔵野」に向かいました。
「ベルヴィ武蔵野」の前で
入口に顔なしの礼服が・・・
ホログラフィーで故人の姿が!
この部屋でも・・・
故人の生前の姿が浮かび上がる!
「ベルヴィ武蔵野」に一歩入ると、顔なしの礼服がありました。すると、そこに等身大の故人の生前の姿が映し出されたではありませんか! しかも立体です。ホログラフィーです。拙著『ロマンティック・デス〜月を見よ、死を想え』(幻冬舎文庫)で、わたしは21世紀の葬儀は故人の生前の面影をホログラフィーで再生すべきと提唱しましたが、完全に実現されていました。さらに奥へ進むと、暗くなった部屋のようなスペースがありましたが、覗き込むと、そこにも故人の幽姿が! ジェントル・ゴースト(優しい霊)出現の連続に、わたしは度肝を抜かれました。
故人が愛したゴルフコースを再現
会場のあちこちに故人が出現!
思い出の写真コーナー
思い出の写真コーナー
メモリアル・コーナー
壇蜜さんとのツーショット写真
それ以外にも、ゴルフのグリーンにプレーをする故人の幽姿が浮かび上がったり、とにかくSFみたいで、新時代の葬儀テクノロジーをしかと見せられました。また、従来からある「思い出の写真コーナー」や「メモリアル・コーナー」も充実していました。壇蜜さんとのツーショット写真も飾られていて、一瞬、「どういう関係?」と思いましたが、これは故人が校長を務められていた日本ヒューマンセレモニー専門学校で壇蜜さんが学ばれていたことがあるそうです。
再現された故人の書斎
故人の書斎を背景に
メモリアル・コーナーには、故人の書斎も再現されていました。故人は大変な読書家で、いつも「一条さん、いつもあなたの本を読んでいますよ」と言って下さいました。それ以外にも、いつも優しく励ましていただき、お世話になった業界の大先輩です。机の上には著書である『縁と絆』も置かれていました。この本はわたしも献本していただき、拝読しました。
幻想的な廊下
幻想的な廊下にて
故人は正六位に叙されました
「お別れの会」の会場
供花の数々
最初は竹内委員長の御挨拶
心に染みる御挨拶でした
ムービーが上映されました
故人の人生が振り返られました
葬儀の哲学に感銘を受けました
幻想的な廊下を渡って、「お別れの会」の会場に入ると、そこはまた別次元のような神秘的な空間になっていました。冒頭、「お別れの会」委員長で、サン・ライフメンバーズ代表取締役会長、学校法人 鶴嶺学園理事長の竹内惠司氏が挨拶をされました。竹内会長はいつもわたしの著書をたくさん御購入いただき、励まし続けて下さる業界の大先輩で、その葬儀に対する考え方と実践に深く尊敬の念を抱いています。竹内会長の御挨拶は聴く者の心に沁みる内容で、故人の魂に必ずや届いたことと思います。 その後、故人の人生を振り返るムービーが上映されました。最後の葬儀の哲学を語られた部分に感銘を受けました。改めて偉大な生涯であったと思いました。
全互協の山下会長の「お別れの言葉」
献花の前のスクリーンは百花繚乱!
献花の前のスクリーンは百花繚乱!
献花の前のスクリーンは百花繚乱!
献花の前のスクリーンは百花繚乱!
献花の前のスクリーンは百花繚乱!
指名献花のようす
わたしも指名献花をさせていただきました
その後、全互協の山下会長、全冠協の渡邊会長から故人への「お別れの言葉」が贈られました。誠意あふれる山下会長の言葉も、親愛なるユーモアを込めた渡邊会長の言葉も、ともに素晴らしかったです。そして献花となり、わたしは全互協副会長でレクストの金森社長とともに指名献花をさせていただきました。故人の遺影をしっかり見て、「今までお疲れ様でございました。ありがとうございました」と心の中で故人に話しかけ、献花をさせていただきました。全互協の会長経験者の「お別れ会」に参列したのは、ブログ「柴山文夫氏お別れ会」で紹介した、ラック代表取締役社長であった故・柴山文夫氏の「お別れ会」以来です。今年の1月24日でした。ブログ「全互協総会in仙台」で紹介した昨年8月22日の業界の会合では、「歴代会長と正副会長の懇談会」に柴山氏も武田氏も出席されたことが思い出されます。お二人とも、わたしに「グリーフケアは互助会がやるべき分野です。頑張って下さい!」と励まして下さいました。
昼食に供された玉手箱
箱の中の上段はオードブルでした
箱の中の下段は花のお寿司でした
メインのお肉も美味しかったです!
献花の後は会食会場へ通され、新型コロナウイルス感染防止に配慮しつつも豪華なランチをいただきました。玉手箱のようなオードブルからメインの肉料理までどれも美しい上に美味しく、「さすがはアルファクラブさん!」と、同社の底力を思い知りました。食事中、喪家である武田家をはじめ、アルファクラブのオーナーである和田家、神田家のお1人お1人から丁重な御挨拶を頂戴し、恐縮いたしました。ハードもソフトもハートもある、本当に凄い会社です!
昼食をいただいた後は再びバスで南浦和駅へ。そこから京浜東北線で浜松町へ向かい、そこからモノレールで羽田空港へ行き、ANA263便で福岡へ戻りました。帰幽された武田七郎様の御霊が安らかであることを心よりお祈りいたします。
2020年9月17日 一条真也拝