一条真也です。
3日の夕方、「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生と松柏園ホテルで夕食を共にしました。
昨夕の夕食のようす
鎌田先生とは、昨日お見舞いして下さった父の佐久間進(サンレーグループ名誉会長)の話題をはじめ、時事問題から宗教・オカルトまで、さまざまなテーマについて、わたしたちは夜が更けるまで延々と語り合いました。リアル「シンとトニーのムーンサルトレター」であります!
今朝の朝食のようす
翌日の4日の朝、わたしたちは松柏園ホテルで朝食を共にしました。この日も鎌田先生は動画撮影されていましたが、ブログ「映画は、愛する人を亡くした人への贈り物」で書いた映画の本質、写真と動画の違い、生成AIの進化、AIによる故人の復活とグリーフケア・・・・・・。わたしたちは、夢中になって語り合いました。
わたしが小学生時代に描いた油絵「海辺の光景」
鎌田先生とは、写真や映画の話題の延長で絵画の話も出ました。ブログ「小学生時代の油絵」で紹介したわたしの油絵を「心底びっくりしました! すごい! すばらしい! すてき! の3S花丸を捧げます!」とまで言って下さいました。特に「海辺の光景」と題したシュールレアリスムの作品を絶賛していただき、「特に、小学生の時に描いた『海辺の光景』、なかなかやるじゃん! 柔道一直線ならぬ美術一直線の人生もありえたということですね。いずれ会長さんになったら、画家になって個展を開催して下さい」とまで言われました。まいったなあ~(笑)。
パリ五輪の開会式の話題も出ました。ブログ「パリ五輪の開会式に思う」に書いたように、開会式には落胆しました。国によって差別感のあった船での入場パレード、マリー・アントワネットを思わせる断首パフォーマンス、韓国を北朝鮮と言い間違えたこと、極めつけは五輪旗を逆さまに掲示するという残念な出来事の連続でした。儀式の専門家として見るなら、大失態であったと思います。ただし、フィナーレでセリーヌ・ディオンがエッフェル塔の上から歌った「愛の讃歌」は最高に素晴らしかったです。平和の女神が「人類よ、戦争を止めて、愛し合いなさい!」と言っているようでした。その後、ブログ「花束を手に『愛の讃歌』を歌う」で紹介した、わたしが「愛の讃歌」を熱唱する動画を鎌田先生にお見せしました。先生は一心不乱に視聴し、最後は拍手をして下さいましたが、「会長さんになったら、歌手になってコンサートを開催して下さい」とは言いませんでしたね。(笑)
「セリーヌ・ディオンといえば・・・」と言って、鎌田先生は2020年のカナダ・フランス映画「ヴォイス・オブ・ラブ」(2020年)を紹介して下さいました。アルバム総売上2億5000万枚を超え、5度のグラミー賞に輝き、音楽史上最も人気のあるアーティストの1人であるセリーヌ・ディオンの半生を基にしたドラマです。歌手を夢見る少女が世界的な歌姫へと成長していく過程と、デビュー当時から彼女を支えたプロデューサーとの大恋愛を描いているそうです。セリーヌをモデルにしたヒロインにヴァレリー・ルメルシェが扮し、監督・脚本も兼任。彼女の公私にわたるパートナーをシルヴァン・マルセルが演じるほか、ダニエル・フィショ、ロック・ラフォーチュン、アントワーヌ・ヴェジナらが共演。わたしは未見の作品ですので、ぜひ、鑑賞したいと思います!
松柏園ホテルのロビーで待ち合わせ
松柏園ホテルのエントランスで
車へ乗りこむ鎌田先生
固い握手を交わしました
ホテルをチェックアウトする時間になっても、わたしたちは談論風発で、話は尽きませんでした。荷物を取るために鎌田先生はいったん部屋に戻られ、ロビーで待ち合わせしました。わたしは紫色のハットを被って先生をお待ちしました。ようやく出てきた鎌田先生を車にお乗せすると、わたしたちは固い握手を交わしました。わたしは、「今度は、わたしが京都に伺います。必ず、またお会いしましょう。それまで、お元気で!」と言いました。
深々と一礼しました
紫色のハットを取りました
ハットを大きく振りました
鎌田先生、ありがとうございました!
車が出発すると、わたしはハットを取って、それを上に掲げて大きく振りました。JR小倉駅に向かう車が見えなくなるまで、何度も「ありがとうございました」とつぶやきながら、わたしは手を振り続けました。こうして鎌田東二先生と過ごした2日間は終わりました。ご自身がステージ4のがん患者でありながら、京都から小倉まで病床の父をお見舞いに来て下さった鎌田先生には、言葉では表現できないくらい感謝しております。わたしは、このハートフルな2日間をけっして忘れないでしょう。
車が見えなくなるまで手を振り続けました
2024年9月4日 一条真也拝