人間国宝を囲む会in松柏園

一条真也です。
8日の夜、人間国宝の14代今泉今右衛門先生を囲む会が 松柏園ホテルの茶室で開かれました。ちょうど1ヵ月前の先月8日、秋篠宮家の二女・佳子さまが佐賀県を訪問し、江戸時代から続く今右衛門窯を訪問されました。

 

佳子さまは、2022年から日本工芸会の総裁を務められており、日本工芸会の副理事長で人間国宝の14代今泉今右衛門先生のご案内のもと、ろくろを使って器の形を作る作業などを視察されました。 佳子さまは、真剣なまなざしで視察し、「きれいななめらかな形にするために工夫されていることはありますか」などと質問されていました。

今右衛門先生を松柏園にお迎えしました


松柏園のロビーで歓談しました

 

そんな今右衛門先生を松柏園ホテルにお迎えし、まことに光栄でした。今泉今右衛門といえば、江戸時代から伝統に受け継がれている肥前国(現・佐賀県)の陶芸家の名跡です。江戸時代から続き、「鍋島焼」の伝統を受け継いでいます。色絵は「色鍋島」と呼ばれ、伝統と高い品格を持ち、赤絵の調合・技術についてはこだわりを持ち、一子相伝の秘宝として伝えられています。


加藤唐九郎作の大陶壁「万朶」をご案内

「万朶」について説明させていただく


「万朶」を眺められる今右衛門先生

感想を述べられる今右衛門先生

 

そんな名門を継がれた14代の今右衛門先生は1962年、佐賀県有田町に生まれ、1985年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科(金工専攻)卒業を卒業されています。わたしは松柏園ホテルに到着された今右衛門先生をまずは加藤唐九郎作の大陶壁「万朶(ばんだ)」の前にご案内して説明させていただきました。今右衛門先生はとても興味深く眺めておられました。

今右衛門先生を囲んで妻とスリーショット

 

その後、小笠原流の茶室にご案内しました。ちょうど北九州財界のドンである岡野正敏長老もお越しになられ、宴会前に歓談しました。先日、今右衛門先生は佳子さまにお会いになられましたが、ブログ「『グリーフケアの時代に』公開!」で紹介したように、昨年12月1日、わたしは東京で秋篠宮紀子さまにお目にかかりましたので、そのことなどが話題に出ました。ちなみに学習院のご出身である岡野長老は皇室にも通じておられます。


宴会前のようす


宴会前のようす

 

話が盛り上がっていると、次々に参加者が到着。18時から今右衛門先生を囲んで宴席が開かれました。メンバーは、染織家の築城則子先生をはじめ、ブログ「小倉織を着て、還暦を祝われる」で紹介したわたしの還暦祝いに集まって下さった方々です。妻も参加しました。工芸に関心の深い妻は、人間国宝にお会いして大変喜んでいました。


みなさん揃われて、シャンパンで乾杯!


カンパ~イ!

八寸もお褒めの言葉を頂きました


ふぐ刺しはアン肝を添えて


ふぐの白子の茶碗蒸し


ふぐの白子焼き


その後、松柏園の料理を食べながらシャンパンやワインや日本酒を飲み、楽しい宴は続きました。今右衛門先生からは八寸をはじめ、「見事ですね」「美味しいですね」とお褒めの言葉を頂戴し、嬉しかったです。松柏園チームも良い仕事をしてくれました。宴会がお開きになった後は鍛冶町のラウンジ「穂」に場を移して、今右衛門先生と小生の恒例のサザンオールスターズ・カラオケ・バトルが繰り広げられたのでした。まことに楽しく、心ゆたかな一夜を過ごさせていただきました。みなさまに感謝いたします。


お開きの後、茶室で記念撮影しました

14代今泉今右衛門先生と

 

2024年3月9日  一条真也