一条真也です。東京に来ています。
12月1日の朝は気温6度でとても寒いです。この日、天皇皇后両陛下のご長女であられる愛子内親王が22歳の誕生日を迎えられました。心よりお祝い申し上げます。
今朝の東京は気温6度で寒い!
今朝の朝食
映画館が入るイトシア・ビルの前で
ついに公開初日を迎えました!
ゼネラル・プロデューサーの志賀司氏と
感無量です!
この日は銀座のホテルの客室で目を覚ましました。
その後、レストラン開店と同時に入店して朝食をいただきました。和定食ですが、スムージーと焼き魚(鱈)が美味しかったです。朝のエネルギー・チャージ完了! それから、わたしは朝一番でヒューマントラストシネマ有楽町を訪れました。ブログ「グリーフケアの時代に」で紹介したドキュメンタリー映画がこの日からついに公開されます。わたしも出演しており、予告編にも登場します。
『愛する人を亡くした人へ』が売られていました!
この日からヒューマントラストシネマ有楽町の売店にはグリーフケア関連書が売られています。その中に拙著『愛する人を亡くした人へ』(現代書林)もありました。この本を書いたのはもう15年も前ですが、その頃には「グリーフケア」という言葉を知る人はほとんどいませんでした。それが今では、こんな立派な映画まで作成・上映されるとは、本当に感無量であります。『愛する人を亡くした人へ』は2025年正月公開予定の映画「君の忘れ方」の原案でもありますが、早速完売したそうです。ありがたい!
本当は、この日はサンレー本社の12月度総合朝礼と本部会議に参加しなければならないため11月30日のうちに北九州に戻る予定でした。出演者としての舞台挨拶の要請もお断りしていました。しかし、同映画のプロデューサーである益田裕美子さんから連絡があり、公開初日となる12月1日の初回上映に秋篠宮皇嗣妃殿下の臨席(ご行啓)、梨本宮本殿下臨席が宮内庁の正式行事として決定したとのこと。出演者およびグリーフケアの専門家としてぜひ参加してほしいとの依頼を受け、急遽参加へ。この日は、映画のゼネラル・プロデューサーの志賀司氏(セレモニー社長)と2人で妃殿下に御挨拶を申し上げるという大役を果たしました。また、拙著『愛する人を亡くした人へ』を署名入りで妃殿下に献本させていただきました。
映画ポスターには、黒い球のようなものを抱いた小さな女の子の姿が描かれ、「あなたをひとりにしないよ・・・哀しみを和らげるために大切なこと 未来を一緒に考えてみませんか?」と書かれています。監督・構成は中村裕さん。語りは、音無美紀子さん。詳しくは、ブログ「音無美紀子さんと鼎談しました」をお読み下さい。
わたしも出演しています!
出演者ですが、島田理絵(訪問看護師・グリーフ専門士)、本郷由美子(グリーフパートナー歩み代表)、島薗進(上智大学グリーフケア研究所 元所長)、金田諦應(通大寺住職 カフェ・デ・モンク代表)、阿部淑子(訪問看護師)、三井祐子(癌サバイバー・自死遺族)、岡村毅(精神科医)、 佐久間庸和(全国冠婚葬祭互助会連盟 元会長)、井手敏郎(日本グリーフケア協会代表理事)、須賀ゆりえ(看護師・グリーフ専門士)といった面々。日本を代表するグリーフケアの達人たちが一堂に集結した印象です。ザッツ・グリーフケア!
わたしも出演しています
無縁社会について語りました
音無さんの「冠婚葬祭企業を経営する 佐久間庸和さんもさまざまな形でグリーフケアに注力してきました」というナレーションの後、わたしが登場します。わたしは、「血縁が薄くなっていって、地縁も薄くなっていって、無縁社会になっていって、人が死んでももうみんな相手にしない、お葬式もしない、親が死んでも告知しないというような社会になっている現状があります」と言いました。
「月あかりの会」の活動を紹介
「月あかりの会」の活動を紹介
続いて、わたしは「しかし、そんな無縁社会がどんどん進行していけば、本当に悲嘆の行き場がなく、支える人がいなくなってしまいます。そんな状況に危機感を抱いたわたしは、2010年ぐらいから遺族の方の会を始めました。皆さんで集まって、いろいろ語り合う会に、弊社で場所を提供しサポートしてきました」と語りました。
愛する人を亡くした人に何ができるか?
「悲縁」という言葉を世に放ちました
さらに、わたしは、わが社がサポートする遺族の自助グループである「月あかりの会」について、「やはり夫を亡くした人は同じ境遇の方が集まって、夫を亡くしたことの体験談を話し合う。お子さんを亡くした人も同じようにしています。わたしはこれを『悲縁』と言っているのですが、同じ境遇の方の悲嘆がつなぐ縁ですね。同じ悲しみを抱いている人同士が集まってくる、これもひとつの縁かなと思っております」と語ったのでした。
人間1人1人の思い方や感じ方は当然違うことは、多様性という言葉がメジャーとなった現代では、頭の中ではわかっていることかもしれません。でも、この映画を観て、それぞれの喪失感や悲嘆の感じ方は他の人には全くわからないことを気付かせてもらいました。無縁化によるグリーフを語る場の消滅という社会変化によりグリーフを抱えたまま生きていくしかない、ケアをされることなく生きていくとあきらめている方たちにそうではないことを伝えたい・・・・・・すでにとても多くの方がサポートを始め、その輪が広がっていることを知って欲しいです。そして、すべての方にただ聴いてあげることでもケアとなっていくことを知っていただきたいと思います。
舞台挨拶のようす
最後に、この日は大変名誉な経験をせていただきました。秋篠宮皇嗣妃殿下および関係各位には心より感謝申し上げます。また、来年5月、国の行事である「命を大切にする」イベントがにおいて、議員会館での「グリーフケアの時代に」上映申し込みがありました。益田さんからは、上映会のとき、トークショーのような形で、わたしがグリーフケアについて説明する機会があるかもしれないとのことでした。わたしが推測するに、政府は「統一教会などのカルト宗教の被害に遭わないためにも、グリーフケアの普及が急務」と考えているようです。いずれにしても、映画のタイトルのように、グリーフケアの時代を到来を感じます。ぜひ、「グリーフケアの時代に」を御覧下さい!
「産経新聞」WEBより
2023年12月1日 一条真也拝