社員旅行2日目 

一条真也です。
サンレー本社の社員旅行に参加。24日の朝、別府温泉悠彩の宿「望海」の客室で目を覚ましたわたしは、ホテルに隣接した別府湾へ。年頭所感に使用する日の出の写真を撮影するためです。しかし、ブログ「龍を見ました!」で紹介したように信じられないことが起こりました。

今朝の別府湾の日の出に龍が出現!

 

日の出の撮影には、サンレーの山下格取締役と松下健一課長が付き添ってくれました。「助さん格さん」ならぬ「格さん健さん」ですが、いつも頼りになる2人です。見ると、近くには紫雲閣事業部の青木博部長もいて、彼も写真撮影をしていました。今朝はちょっと雲があったので心配でした。空が明るくなっても朝日が見えないので、「今年はレンタル写真を使うしかないかな」と半ば諦めていたところ、ついに海の彼方に朝日が出現。感動のあまり、わたしたち3人は「お天道さま!」と言って合掌しました。すると、朝日の真上になんと龍が出現しました。龍の姿は「吉兆」とされています。何事も陽にとらえるわたしは、「社員旅行のときに龍が撮影できたということは、わが社はますます発展するに違いない」と思いました。

朝食をモリモリいただきました

龍を拝んだ別府湾を背景に


ホテルのロビーで一休み


別府タワーを背景に

その後、朝風呂に入ってから朝食会場に行きましたが、温泉に入った後の旅館の朝飯というのは、どうしてこんなに旨いのでしょうか? 還暦を迎えて小食になったわたしですが、朝からモリモリ食べてしまいました。食後は、腹ごなしに別府湾の前を散歩しました。まだ、龍を見た興奮が冷めません。あれは夢だったのか、それとも現実?


「龍巻地獄」の入口で


龍巻が起こるのを待ちました

 

9時にホテルをチェックアウトしたわたしたちは、「地獄めぐり」に出発しました。ここでいう「地獄」とは、さまざまな奇観を呈する自然湧出の源泉のことです。それを観光名所化し、周遊する観光コースが「別府地獄めぐり」です。別府の地獄には、代表格の「血の池地獄」をはじめ、「海地獄」「白池地獄」「龍巻地獄」などがあります。これらの地獄は、2009年(平成21年)に「別府の地獄」として国の名勝に指定されています。この日、まずは「龍巻地獄」を訪れました。


龍巻地獄のようす


龍巻地獄の前で

 

「龍巻地獄」は、別府市の天然記念物にも指定される間欠泉が龍巻地獄です。豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められているが30mmほど噴き出す力があります。ここを訪れるのは、小学校の修学旅行以来ではないかと思います。かつては、ワニの餌付けなども行われていましたね。

血の池地獄前」のバス停で


「地獄の入口」の前で

 

続いて、最も有名な地獄である「血の池地獄」を訪れました。ここを訪れるのは、ブログ「血の池地獄」で紹介した2011年以来の12年ぶりです。ここは、1300年以上も前から存在する日本最古の天然地獄です。奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に「赤湯泉」の名で記されています。血の池地獄を一言で表現すると、「赤い熱泥の池」となるでしょうか。昔からこの赤い熱泥で皮膚病薬を造ったそうで、これが現在の「血の池軟膏」となっています。また、布や家の柱などの染色を行っていたとか。


血の池地獄のようす


血の池地獄の前で


「熱血」のパネルがありました


こんなパネルもありました!

 

血の池地獄は、広さが1300㎡で深さが30m以上あります。温度は摂氏78℃で、酸化鉄や酸化マグネシウムを含んだ赤い熱泥を噴出します。発見当時は「赤池」とか「赤温泉」と呼ばれていたそうです。しかし、その後日本に入った仏教思想における「地獄」観の影響で、「血の池地獄」と呼ばれるようになりました。これまで、たびたび爆発して、周囲の山に被害をもたらしてきたそうです。でも、爆発を防ぐため池の撹拌作業を始めてからは爆発は起こっていません。これが大爆発したら、ものすごい迫力と被害でしょうね。その場に居合わせた者はトラウマになると思います。赤くて不気味な「血の池地獄」は、まさに閻魔大王や鬼がいるという地獄のイメージそのものでした。


貴船城を背景に


貴船城の前は絶景が拡がっています


入口には虎がいました


記念の集合写真を撮影しました

 

それから、貴船を見学しました。ここは、金運アップのパワースポットとして知られる場所です。平安時代末期の武将である源為朝が砦を作ったと言い伝えのある場所に、1957年に復元されたお城です。別府市内を眼下に見下ろすことができる高台に堂々とそびえ立つ貴船城は、圧巻の迫力。お城から見える別府温泉の湯けむりはここでしか見られない情緒ある風景です。 貴船城の守り神は、なんと生きた「大白蛇神白龍王」で、参拝者には一粒万倍の御利益があるのだとか。館内に入ると案内人の方が、「大白蛇神白龍王」が鎮座している場所まで案内してくれ、触らせていただきました。これで金運が向上することでしょう。でも、わたしは「白蛇神」よりも「白龍王」の文字に気を取られ、今朝見た龍のことを思い出しました。


宇佐神宮の参道で


鳥居の前で


女房役の東専務とのツーショット


顔出しパネルがあると、絶対にスルーできません!

 

貴船城を見学した後は、別府ICから宇佐ICへ。
宇佐といえば、ブログ「宇佐神宮」で紹介した八幡宮の総本社を訪れ、参拝しました。この宇佐神宮の神は、日本の宗教史において大変な役割を果たしました。かつて、神道そのもの、つまり日本の八百万の神々を救ったことがあるのです。シャーマニズム八幡神アニミズム八百万の神々を新時代へ先導しました。


宇佐神宮の境内で


階段を昇って本殿に向かいました


本殿は改修中でした


本殿の「一之殿」で参拝しました

 

まさに世界宗教史上きわめて珍しい出来事だと言えるでしょう。このように、宇佐の八幡神神道と仏教を結び、ともに日本人の「こころ」の二本柱としたのです。わたしは、このことを知り、かつて「宇佐の地で大和のこころ救はれり 神と仏を結ぶ八幡」という短歌を詠んで、宇佐神宮に奉納したことがあります。


宇佐神宮で集合写真を撮影しました


古事記と冠婚葬祭』(現代書林)

 

奇しくも、この日、神道研究の第一人者である宗教哲学者の鎌田東二先生との対談本の古事記と冠婚葬祭(現代書林)の見本が出ました。サブタイトルは「神道と日本人」です。『古事記と冠婚葬祭』では、鎌田先生と神道について大いに語り合いました。日本列島にいた古代人たちは自然を崇拝し、畏れを覚えればすぐに周囲を清め、みだりに足を踏み入れて汚さないようにしました。自然に対するシンプルな畏れの儀礼化。それが、神道でした。


昼食では、ビールで乾杯!


本日の昼食メニュー


デザートにソフトクリームを食べました


宇佐神宮の「若い広場」(笑)


宇佐神宮の参拝後は参道にある「かくまさ」という団体客用の食堂で昼食を取りました。最初にビールで乾杯しましたが、神宮参拝でたくさん歩いた後だったので、五臓六腑に染みわたる旨さでした。メインの鳥天がなかなか出てこなくて参りましたが、宇佐神宮のすぐ近くで食事をしているということで神々しい気分になりました。


尊敬する丸山敏夫先生の紹介パネルの前で


豊前の天狗と記念撮影

 

宇佐神宮参拝後は、道の駅「おこしかけ」で休憩。そこには、ブログ『丸山敏雄一日一言』ブログ『幸せになる法則』などで紹介した倫理思想家の丸山敏雄先生の紹介パネルがありました。わたしは丸山先生を尊敬していますので、パネル前で記念撮影しました。その隣には、天狗のオブジェがありました。こちらも記念撮影しました。


帰りのバスで挨拶しました


今朝、龍王を見ました!

 

そこから椎田南ICへ。一路、小倉へ。途中、紫川のあたりで、わたしがマイクで挨拶しました。わたしは、「大変お疲れ様でした。今日の昼食の鳥天が遅かったことを除いては、何事もなく良い旅でした。何より、今朝、わたしは生まれて初めてを見たことが忘れられません。巻地獄にも行きましたし、貴船城では『大白蛇神白王』を触らせていただきました。龍の出現は吉兆ですので、必ずわが社に良き影響を与えてくれると思います。それはともかく、みなさん、2日間お疲れ様でした。今年も残り2カ月。心をひとつにして、体に気をつけて頑張って行きましょう!」と言いました。バスは足立ICで降りました。


月の広場前に「むかえびと」が・・・


松柏園ホテルのみなさんと

 

ちょうど15時ぐらいに小倉紫雲閣の「月の広場」前を通ると、わが社の「むかえびと」たちが迎えてくれました。そして、終点の松柏園ホテルでも、多くの社員のみなさんが迎えてくれました。それにしても、社員のみなさんと大いに語り合い、笑い合った楽しい2日間でした。一緒に旅したみなさんも、見送ってくれたみなさんも、迎えてくれたみなさんも、本当にありがとうございました!


松柏園の中田副支配人が作ってくれました(笑笑)

 

2023年10月24日 一条真也