「西日本新聞」シネマ連載開始! 

一条真也です。
本日8月3日から12月まで「西日本新聞」に映画をテーマにしたエッセーを連載します。タイトルは「シネマの街を世界へ! 12月北九州国際映画祭」となっています。連載では、わたしの大好きな「映画」と「北九州」についてご紹介していき、12月に開催される北九州国際映画祭に向けて、紙面を通じて盛り上げていきたいと思います。

西日本新聞」2023年8月3日朝刊

 

わたしは、年間100本以上の映画を映画館で鑑賞しています。映画を観れば別の人生を生きることができますし、世界中のどんな場所にだって、いや宇宙にだって行くことができます。さらには、映画を観れば、死を乗り越えることだってできます。古代の宗教儀式は洞窟の中で生まれたという説がありますが、洞窟も映画館も暗闇の世界です。そして、映画館という洞窟の内部において、わたしたちは臨死体験をするように思います。なぜなら、映画館の中で闇を見るのではなく、わたしたち自身が闇の中からスクリーンに映し出される光を見るからです。闇とは「死」の世界であり、光とは「生」の世界です。つまり、闇から光を見るというのは、死者が生者の世界を覗き見るという行為にほかならないのです。つまり、映画館に入るたびに、観客は死の世界に足を踏み入れ、臨死体験するわけです。

死を乗り越える映画ガイド』と『心ゆたかな映画

 

これまで当ブログをはじめ、『死を乗り越える映画ガイド』『心ゆたかな映画』(ともに現代書林)といった著書や、オフィシャルシネマレビューサイト「一条真也の映画館」などで、多くの映画の感想を記してきました。また、チョイ役ながら、これまで3本の映画にわたし自身が出演してきました。さらに、拙著『愛する人を亡くした人へ』(現代書林)を原案とするグリーフケア映画「君の忘れ方」が9月からクランクインし、わたしも出演予定です。今回の連載では名作映画の数々や、新作映画など、北九州に絡めて紹介していきますのでご期待ください。今回は、ブログ「小倉昭和館への寄付のTV取材」で紹介した小倉昭和館の思い出も書きました。なお、連載記事については、権利の関係上、1ヵ月後のウェブ公開となりますので、まずは「西日本新聞」を手に取られて、わたしが書いたエッセーをお読みいただければ幸いです。


西日本新聞」をお読み下さい!

 

2023年8月3日 一条真也