死を乗り越えるジェームス・ディーンの言葉

 

死は考慮しない。
死ぬことを恐れたら、

人生において何かを発見する
余地はないからだ。

永遠に生きるつもりで夢を抱け。
今日死ぬつもりで生きろ。
ジェームズ・ディーン

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、ジェームズ・バイロン・ディーン(1931年~55年)の言葉です。彼は、アメリカの俳優です。インディアナ州マリオン生まれ。主な作品に「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」などがあります。25歳の若さで、自動車事故で亡くなりました。



ジェームズ・ディーンのはにかんだ表情は、今も多くの映画ファンの心に焼き付いています。彼は、自動車事故という「スターの死」の美学を作り上げました。しかし、彼はただのスターではありません。永遠の青春スターです。彼の生涯は短かったかもしれません。出演作品数も多くなかったかもしれません。が、彼はわたしたちに強烈な印象を残して、旅立って行きました。



わたしは仕事柄もあって、幼くして亡くなった方や、若い人の葬儀に立ち会うことも少なくありません。生物には死を迎えるべき順番というものがあります。本来ならば、老いたものから去っていくべきなのでしょうが、順番が変わってしまうこともあります。もしかすると、その順番が狂うのは、きっとその人に使命というものがあるからではないでしょうか。わたしには、そう思えてなりません。

 

彼のこの言葉を思い出すたび、彼は青春スターという使命を与えられていたと感じています。そして、彼が望んだように、わたしたちのなかに永遠に生き続けています。そして彼の映画を見ることで、彼に会えるのです。なお、このジェームス・ディーンの言葉は、『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。

 

 

2023年8月1日  一条真也