奥田知志さんの来社

一条真也です。
如月晦日サンレー本社に素晴らしいお客様が来られました。「隣人愛の実践者」こと認定NPO法人抱樸の奥田知志理事長と森松長生専務理事のお二人です。

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奥田知志さんと

 

久々に再会した奥田知志さんは、NHK「プロフェッショナル 仕事の達人」に2回登場した人です。他に2回登場した人は、野球のイチロー選手、サッカーの本田圭佑選手、そして宮崎駿監督の3人しかいないそうなので凄いですね。今日は、最初に再会の挨拶をした直後に、『ユダよ、帰れ』(新教出版社)、『「逃げおくれた」伴走者』(本の種出版)、『伴走型支援』(有斐閣)という3冊の著書を頂戴しました。必ず読ませていただきます。

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著書を3冊頂戴しました

 

奥田さんが理事長を務められる認定NPO法人抱樸は、北九州市を拠点にホームレスなどの生活困窮者の支援を続けてこられましたが、その活動が新たな段階に入りました。日本全国に名が知られている特定危険指定暴力団の本部事務所跡地(北九州市小倉北区)を購入し、ここに誰もが利用できる全世代型の福祉拠点を作る計画を進めています。

f:id:shins2m:20220228130152j:plain「希望のまちプロジェクト」について説明を受けました

 

その計画は、名付けて「希望のまちプロジェクト」。個々の出会いを基点に、人と人とのつながりを育んできた抱樸理事長の奥田さんがホームレスを生み出す社会そのものの変革を目指し、まちづくりに挑みます。“伴走型支援”の伝道者は今、分断と孤立が深まる時代の苦難のなかに光を探しています。今日は、「希望のまちプロジェクト」の報告と協力のお願いを受けました。

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SAPについてお話しました

 

わたしも、わが社の社会貢献活動である「 サンレーズ・アンビション・プロジェクト(SAP)」についてお話しました。わが社が児童養護施設のお子さんたちの七五三や成人式を無償サポートさせていただいていることなどを紹介し、わたしが「すべての通過儀礼は『あなたが生まれたことは正しい』『あなたの成長をこの世界は祝福している』という存在肯定のセレモニーである」と申し上げたところ、マスク姿の奥田さんは大きく頷かれました。

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わが社の志について話しました

 

その後、わたしたちは福祉のこと、困窮者支援のこと、グリーフケアのこと、葬儀のことなど、さまざまな問題について大いに語り合いました。抱樸さんでは、「偲ぶ会」という追悼セレモニーを開かれています。これは、元ホームレスで自立を目指す人やすでに自立した人たちでつくる互助会が主催して年に1度開き、亡くなった人々を悼む会だそうです。身寄りがないか、あっても引き取りを拒否された人々を「互助会葬」で弔い、遺骨は礼拝堂とつながる記念室に納められているとか。素晴らしい「人間尊重」の取り組みであり、心から敬意を表します。

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大いに語り合いました

 

奥田さんとわたしは同年齢ですが、これまでにブログ「隣人対談」ブログ「無縁社会シンポジウム」ブログ「茂木健一郎&奥田知志講演会」ブログ「包摂社会シンポジウム」ブログ「最期の絆シンポジウム」ブログ「支え合いの街づくり」ブログ「荒生田塾講演」などで紹介したとおり、数多くの対談やシンポジウムでご一緒させていただきました。そのたびに、奥田さんに対する尊敬の念が強くなりました。

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これからも、よろしくお願いします!

 

活動の場は違っても、ともに有縁社会あるいはハートフル・ソサエティの創造を目指している点では同じであり、同志であると思っています。今後も、社会を良くするプロジェクト実現のために可能な限り協力させていただきたいです。できれば、「希望のまちプロジェクト」に参加して、日本一の「子ども食堂」をオープンしたい!

f:id:shins2m:20220305093655j:plain奥田知志ツイッターより

 

2022年2月28日 一条真也