小倉から金沢へ

一条真也です。
13日の朝、昨夜延岡から帰り着いたばかりのJR小倉駅を訪れました。小倉から京都で乗り換えて、目的地である金沢に向かうためです。小倉駅からは、10時31分発「のぞみ20号」に乗り込みました。

f:id:shins2m:20220113101412j:plainJR小倉駅の前で

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小倉駅のホームで

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のぞみ20号に乗車

 

今年に入って沖縄、大分、宮崎と回りましたが、本日からはいよいよ北陸へ向かいます。明日14日にはサンレー北陸の新年祝賀式典が開催されます。そこで、社長訓示を述べ、各種の表彰を行い、各部署の責任者から決意表明を受けなければなりません。新型コロナウイルスの感染が「第6波」として襲来し、オミクロン株の脅威が叫ばれようとも、行かなければならないのです!

f:id:shins2m:20220113103354j:plain新幹線はガラガラでした

f:id:shins2m:20220113105438j:plain車内では読書しました

 

のぞみ20号の車内はガラガラで、同じ車両にわたし以外には1人しか乗客がいませんでした。わたしは、いつものように読書をしました。今日は、『ケアとは何か』村上靖彦著(中公新書)という本を読みました。病やケガ、衰弱や死は避けて通れません。自分や親しい人が苦境に立たされたとき、わたしたちは「独りでは生きていけない」ことを痛感します。そうした人間の弱さを前提とした上で、生を肯定し、支える営みがケアです。本書では、看護の現象学の第一人者が、当事者やケアワーカーへの聞き取りをもとに、医療行為を超えたところで求められるケアの本質について論じています。育児や地域福祉、貧困対策のあり方にも通底する「当事者主体の支援」にも言及しています。本書は〈実践〉のための哲学書ですが、わたしは次回作として『サービスからケア』という本を構想しているので、非常に参考になりました。

f:id:shins2m:20220113112456j:plain小倉駅で買った博多幕の内弁当

f:id:shins2m:20220113112644j:plain中身は、こんな感じです

本を読み終えると、お腹が空いてきました。それで、昼食に駅弁を食べました。今日は、小倉駅で買っておいた博多幕の内弁当です。本当は京都駅で京風の弁当を買って金沢行きのサンダーバードの車内で食べたかったのですが、コロナ禍で便数が減っているため、乗り換え時間が約10分しかなく、事前に小倉駅で買っておくことにしたのです。味は、まあまあでした。

f:id:shins2m:20220113130003j:plainJR京都駅に到着

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急いで、乗り換えのホームへ!

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北陸へ向かうホームで

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サンダーバードで金沢へ!

 

12時59分に京都駅に到着すると、乗り換えの時間がないので急いで0番線ホームに移動しました。京都駅はけっこう人が多かったです。0番線ホームは屋外にあるのですが、陽射しが強かったので、目の弱いわたしはサングラスを掛けました。そして、13時10分京都発の「サンダーバード23号」に乗り込みました。

f:id:shins2m:20220113131612j:plainサンダーバード車内で

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新しい本を読みました

 

サンダーバードの車内では、また読書をしました。『ケアの時代』は読み終えたので、今度は『ケアの倫理とエンパワメント』小川公代著(講談社)という本を読みました。自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何かについて追及した本です。強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己といったように二項対立ではなく、その間に見出しうるものを探ります。ヴァージニア・ウルフジョン・キーツトーマス・マンオスカー・ワイルド三島由紀夫多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考です。本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学社会学倫理学臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みとなっています。この本も、非常に参考になりました。

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車窓からの眺め

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車窓からの眺め

f:id:shins2m:20220113152705j:plainJR金沢駅に到着しました

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金沢の気温は2度でした

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金沢駅のエントランス

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金沢駅は、まるで未来都市!

 

読書に疲れると、車窓から景色を眺めました。今回は冬なので、京都から北陸に向かうにしたがって雪景色が楽しめました。JR金沢駅には、15時26分に到着しました。改札口にサンレー北陸の東専務と伊藤支配人が迎えに来てくれていました。わたしは、まず駅に隣接した定宿にチェックインしました。これから、明日の新年祝賀式典の打ち合わせなどをします。わたしももうトシですので、3日連続の列車での長旅はけっこうしんどく、腰が痛くなりました。しかし、 「天下布礼」に休みはありません!

f:id:shins2m:20220113154253j:plainホテル客室から見た金沢駅前のようす

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けっこう吹雪いてきました

 

2022年1月13日 一条真也