一条真也です。
金沢に来ています。14日の朝、目覚めたら大雪でした。テレビをつけたら、全国放送のFNS「めざまし8」で、石川県が「災害レベル大雪」と報道されていました。
今朝の金沢は大雪!
全国放送で石川県の大雪を報道
金沢紫雲閣 の前で
そんな大雪の中、この日の11時からサンレー北陸の新年祝賀式典が万全の感染症対策のもとに行われました。会場は、石川県を代表する冠婚葬祭施設である金沢紫雲閣です。今年になってからずっと全国各地を回ってきた新年祝賀式典も、これで一区切りとなります。
入場のようす
勇壮なふれ太鼓
最初は、もちろん一同礼!
小声で社歌を斉唱
小声で「S2M宣言」を小声で唱和
まず、 金沢紫雲閣の大谷総支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌をマスク越しに小声で斉唱しました。それから営業推進部第1ブロックの上川ブロック長によって「経営理念」と「S2M宣言」を全員でマスク越しに小声で唱和しました。
みなさんに新年の挨拶をしました
社長訓示を行いました
そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは「令和4年、2022年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います」と述べました。
マスクを外しました
それから、マスクを外して以下のような話をしました。2022年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の2年を耐え抜き、闘い抜き、わが社はなんとか昨年も黒字で終えられました本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の2年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、近い将来に必ず業績を元に戻しましょう!
サービス業からケア業へ
サンレーは、サービス業からケア業への進化を図っています。そこでは縦の関係(上下関係)である「サービス」から横の関係(対等な関係)である「ケア」の本質と違いを理解することが重要になります。学生のアルバイトに代表されるようにサービス業はカネのためにできますが、医療や介護に代表されるようにケア業はカネのためにはできません。特に、無縁社会に加えてコロナ禍の中にある日本において、あらゆる人々の間に悲嘆が広まりつつあり、それに対応するグリーフケアの普及は喫緊の課題です。
わが社の社会貢献事業について
最近、わが社の社会貢献事業が多大な注目を集めています。わが社の大志、すなわちサンレーズ・アンビションが次々に「かたち」となっており、話題を集めているのです。まず、わが社では今年から児童養護施設に入居している新成人に晴れ着などを提供し、記念の写真を撮影する取り組みを始めました。昨年12月4日、北九州市の児童養護施設で暮らす新成人2人が 松柏園ホテルを訪れて晴れ着を選びました。今年1月9日に行われる北九州市の成人式式典には、この晴れ着で出席する予定です。また、わが社は同様に経済的理由から七五三の晴れ着撮影ができない北九州市内の6児童養護施設の児童に対しても、今年から晴れ着の提供を呼びかけ、計28人の児童が七五三の晴れ着姿を撮影しました。きっと、児童たちによって良い思い出になったことでしょう。
互助会はソーシャルビジネスである!
熱心に聴く人びと
さらに、12月7日、わが社が指定管理者を務める天然温泉「ふるさと交流館 日王の湯」(田川郡福智町神崎)で「子ども食堂」を開催し、小中学生を無料招待しました。これらの活動は大きな話題となり、全国紙をはじめとしたマスコミ各社からも取材の申し込みが相次ぎました。取材ではよく、「なぜ、このような社会貢献事業をされるのですか?」という質問があります。わたしは、「わが社の本業である冠婚葬祭互助会はソーシャルビジネスだからです」とお答えしています。ソーシャルビジネスとは、高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、まちづくり、環境保護、地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決をミッション(使命)として、ビジネスの手法を用いて取り組むもの。「人間尊重」としての礼の精神を世に広める「天下布礼」の実践です。
すべての人に儀式を提供したい!
晴れ着の無料レンタルは、儀式というわが社の本業というべきものの意味と価値を世に広く問うものです。七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、すべての通過儀礼は「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの存在と成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供する志を抱いています。
SDGsと冠婚葬祭について
これらわが社の一連の活動は、SDGsにも通じています。SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味ですが、要するに社会を持続させるために必要なことを実行するということ。そして、冠婚葬祭互助会は社会を持続させるシステムそのものであると考えます。結婚式は、夫婦を生み、子どもを産むことによって人口を維持する結婚を根底から支える儀式です。一方で葬儀は、儀式とグリーフケアによって死別の悲嘆によるうつ、自死などの負の連鎖を防ぐ儀式です。冠婚業も葬祭業も単なるサービス業ではありません。社会を安定させ、人類を存続させる文化装置です。
相互扶助について
そして、互助会の根本理念である「相互扶助」は、社会の持続性により深く関わります。貧困ゆえに入浴の習慣を知らない小学生がいるという。また、一日に一回しか食事ができない子どもがいるという。その事実を知り、「なんとかしなければ!」と強く思いました。SDGsは環境問題だけではありません。人権問題・貧困問題・児童虐待・・・・・・すべての問題は根が繋がっています。そういう考え方に立つのがSDGsであるわけです。その意味で入浴ができない、あるいは満足な食事ができないようなお子さんに対して、見て見ぬふりはできません。「相互扶助」をコンセプトとする互助会こそはソーシャル・ビジネスであるべきです。
「使命」と「志」が大切だ!
熱心に聴く人びと
コロナ禍という想定外の大事件によって、社会は一変しました。これまでのように「ただ儲ければいい」「ただ売上と利益さえ追求すればよい」という商売の仕方では通用しません。これからの企業に求められるものは「M&A」ではないでしょうか。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のことです。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことです。
「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」
会社人として仕事をしていく上で「ミッション」が非常に大切です。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。志とは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値します。「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。
1首目の道歌を披露
2首目の道歌を披露
盛大な拍手に感激しました
わが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭という儀式で日本人を幸福にするという志があります。すなわち、「天下布礼」という大志です。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。サービス業からケア業へと進化するサンレーは「天下布礼」の大志を抱きながら、新しい時代を創造していきましょう!」と言ってから、「志つねに忘れず何事も 陽にとらへて前に進まん」「世の中を続けるための助け合い 礼の社の出番が来たり」という道歌を2首披露しました。2首披露したのは久しぶりですが、盛大な拍手が起こって感激しました。
年間情報売上表彰のようす
年間情報売上表彰のようす
表彰者との記念撮影
また、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。まず、年間情報売上表彰として、営業の部第1位の金沢テレホン営業所の永島さん、内勤の部第1位の事業開発課の葛巻さんを表彰させていただきました。
「グリーフケア士」表彰のようす
「グリーフケア」について語る!
各種表彰者と記念撮影
それから、「グリーフケア士」表彰23名を代表して、金沢紫雲閣南部地区の谷口支配人を表彰しました。次に、「終活コーディネーター」表彰16名を代表して、営業推進部第2ブロック長の梅田さんを表彰しました。次に、「お客様対応専門員」表彰5名を代表して、MSセンターの畑中亨康チーフマネージャーを表彰しました。
「サンレーおもてなし賞」表彰のようす
「サンレーおもてなし賞」表彰者と記念撮影
最後に、「サンレーおもてなし賞」表彰5名を代表して、金沢紫雲閣の小谷さんを表彰させていただきました。冠婚葬祭業は人が命ですので、おもてなしの達人は、会社の宝であります!
随行者挨拶のようす
随行者挨拶のようす
その後、「随行者挨拶」の時間となりました。わたしに随行してきた北九州本部営業推進部北九州南エリアの小澤課長、北九州本部企画開発部企画課の松下さんが紹介され、それぞれ立派な挨拶をしました。わが社の若手社員はみんな挨拶が素晴らしいので、社長としても頼もしいです。
決意表明のようす
北陸本部長決意表明を聴く
東専務から決意を受け取りました
その後、各責任者が部門別決意表明を行いました。営業推進部の岸部長、紫雲閣事業部の青木部長、 冠婚事業部の山岸支配人、MSセンターの中山所長、管理部の橋谷部長が、それぞれの決意を読み上げました。最後は、北陸本部長である東専務が代表して決意書を渡してくれました。
武士に二言なし!
わが社の志を述べました
使命と大志を果たそう!
東専務から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。いま決意を述べたみなさんの顔が凛々しく、まるで武士のようでした。武士は食わねど高楊枝・・・・・・そして、武士に二言はありません。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。その後も、わが社の志について述べ、最後に「使命と大志を果たそう!」と訴えました。
「和のこえwithコロナ」で締めました!
コロナに負けずにガンバロー!
最後は、もちろん、一同礼!
退場のようす
最後は、「和のこえ withコロナ」を営業推進部第3ブロックの小田ブロック長が音頭を取り、国旗・社旗拝礼、閉式の辞、社長退場・・・・・・昨年に続いて、今年もコロナ禍の中の祝賀式典はめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、わが社の割烹「八寿栄」特製の昼食をいただいてから、北陸本部会議を行いました。
「北國新聞」2022年1月14日夕刊
2022年1月14日 一条真也拝