新年祝賀式典  

一条真也です。
みなさん、良い正月を過ごされましたか?
1月4日、松柏園ホテルにおいて、サンレーの新年祝賀式典が万全のコロナ対応スタイルで行われました。わたしは西陣織の銀色の祝賀用マスクを着けて参加しました。

f:id:shins2m:20220104113255j:plain松柏園ホテルにて

f:id:shins2m:20220104100557j:plain新年祈願祭のようす

f:id:shins2m:20220104100453j:plain万全のコロナ対応スタイルで

f:id:shins2m:20220104101620j:plain柏手を打つ佐久間会長

f:id:shins2m:20220104133858j:plain
玉串を拝受しました

f:id:shins2m:20220104101707j:plain
神前に拝礼しました

式典に先立って、松柏園ホテルの顕斎殿で新年祈願祭の神事を行いました。コロナ後のニューノーマル仕様で、コロナ以前よりも人数を減らしてソーシャルディスタンスに配慮し、マスクを着用した上での神事です。わが社の守護神である皇産霊大神を奉祀する皇産霊神社の瀬津神職が神事を執り行って下さいました。佐久間進会長に続き、わたしも玉串奉奠を行いました。

f:id:shins2m:20220104134046j:plain会長とともに第一会場に入場!

f:id:shins2m:20220104103011j:plain勇壮な「ふれ太鼓」

f:id:shins2m:20220104103048j:plain最初は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20220104134226j:plain第二会場でも一同礼!

f:id:shins2m:20220104103347j:plain小声で社歌を斉唱♪

f:id:shins2m:20220104103701j:plain「経営理念」「S2M宣言」を小声で唱和

 

例年は500名を超える社員が参加しますが、昨年同様に今年も半数以下に制限して、「新年祝賀式典」が開催されました。また、新館ヴィラルーチェに第二会場も用意しました。最初に、佐久間会長とわたしが第一会場に入場しました。まず、北九州紫雲閣の緒方支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務部の國行部長による「開会の辞」に続いて全員でマスクを着けたまま小声で社歌を斉唱し、それから営業推進部の大野ブロック長によって「経営理念」「S2M宣言」が読み上げられ、これも全員で小声で唱和しました。

f:id:shins2m:20220103145256j:plain「年頭所感2022年 」の表紙

 

参加者全員に配られた年頭所感の表紙の写真は、わたしは撮影したものです。ブログ「太陽と月」で紹介した別府のホテルの客室から撮影した朝日の写真です。右下に小さく「撮影:佐久間庸和」というクレジットが入っています。

f:id:shins2m:20220103145316j:plain「年頭所感2022年 」の会長メッセージ

f:id:shins2m:20220104103916j:plain会長訓示のようす

 

それから、佐久間会長による「会長訓示」です。参加者全員に配られた「2022年 年頭所感」にも詳しく書かれているように、佐久間会長は「新時代の冠婚葬祭互助会を目指そう」として、「昨年、当社は創立55周年の記念すべき年を迎え、新たな節目へと歩みはじめましたが、これはそのまま、本年から当社がアフターコロナの新たな社会を進まなければならないと言い換えることができます」と述べました。

f:id:shins2m:20220104104538j:plain
新年の訓示を述べる会長

 

また、会長は「従来に比べ大きな変革を迎えるであろう新たな社会は、いずれ互助共生社会、すなわち人と人とが相互に手をとりあって助け合い支え合う社会になるでしょうし、異常のような有縁社会を実現しなければ、社会としてのかたちを維持できなくなるのではないかとも考えております。この実現のためには、わたしたち冠婚葬祭互助会は特別な意味を持つことでしょう」とも述べました。

f:id:shins2m:20220103145340j:plain「年頭所感2022年 」の社長メッセージ 

f:id:shins2m:20220104105529j:plain最初に新年の挨拶をしました

f:id:shins2m:20220104134619j:plain第二会場のようす

f:id:shins2m:20220104105623j:plain
社長訓示を行いました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは以下のような話をしました。令和4年、2022年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の2年を耐え抜き、闘い抜き、わが社はなんとか昨年も黒字で終えられました。本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の2年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、近い将来に必ず業績を元に戻しましょう!

f:id:shins2m:20220104105905j:plainサービス業からケア業へ!

 

サンレーは、サービス業からケア業への進化を図っています。そこでは縦の関係(上下関係)である「サービス」から横の関係(対等な関係)である「ケア」の本質と違いを理解することが重要になります。学生のアルバイトに代表されるようにサービス業はカネのためにできますが、医療や介護に代表されるようにケア業はカネのためにはできません。特に、無縁社会に加えてコロナ禍の中にある日本において、あらゆる人々の間に悲嘆が広まりつつあり、それに対応するグリーフケアの普及は喫緊の課題です。

f:id:shins2m:20220104105853j:plain
わが社の社会貢献活動について

 

最近、わが社の社会貢献活動が多大な注目を集めています。わが社の大志、すなわちサンレーズ・アンビションが次々に「かたち」となっており、話題を集めているのです。まず、わが社では今年から児童養護施設に入居している新成人に晴れ着などを提供し、記念の写真を撮影する取り組みを始めました。昨年12月4日、北九州市児童養護施設で暮らす新成人2人が 松柏園ホテルを訪れて晴れ着を選びました。今年1月9日に行われる北九州市の成人式式典には、この晴れ着で出席する予定です。また、わが社は同様に経済的理由から七五三の晴れ着撮影ができない北九州市内の6児童養護施設の児童に対しても、今年から晴れ着の提供を呼びかけ、計28人の児童が七五三の晴れ着姿を撮影しました。きっと、児童たちによって良い思い出になったことでしょう。

f:id:shins2m:20220104105650j:plain日王の湯」の「子ども食堂」について

f:id:shins2m:20220104110746j:plain
熱心に聴く人びと

 

さらに、12月7日、わが社が指定管理者を務める天然温泉「ふるさと交流館 日王の湯」(田川郡福智町神崎)で「子ども食堂」を開催し、小中学生を無料招待しました。これは、日王の湯周辺の福智町内の子どもを招待し、温泉での入浴やレストランでの食事(カレーライスなど)を楽しんでもらう交流の場を設けたものです。2020年12月時点で全国に子ども食堂が5086か所あります。ホテルや旅館で子ども食堂を展開しているケースはありますが、全国的に見ても天然温泉と子ども食堂を合わせて実施している例は珍しいそうです。今後は、原則月1回のペースで開催していく方針で、今年からは毎月第2火曜に行う予定です。

f:id:shins2m:20220104110004j:plain
互助会はソーシャル・ビジネスだ!

 

養護施設への晴れ着の無償提供、温浴施設での子ども食堂開設は大きな話題となり、全国紙をはじめとしたマスコミ各社からも取材の申し込みが相次ぎました。取材ではよく、「なぜ、このような社会貢献事業をされるのですか?」という質問があります。わたしは、「わが社の本業である冠婚葬祭互助会はソーシャル・ビジネスだからです」とお答えしています。ソーシャル・ビジネスとは、高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、まちづくり、環境保護地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決をミッション(使命)として、ビジネスの手法を用いて取り組むものです。「人間尊重」としての礼の精神を世に広める「天下布礼」の実践です。

f:id:shins2m:20220104110345j:plainすべての人に儀式を提供したい!

 

晴れ着の無料レンタルは、儀式というわが社の本業というべきものの意味と価値を世に広く問うものです。七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、通過儀礼とは「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの存在と成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供したいという志を抱いています。

f:id:shins2m:20220104110236j:plain冠婚葬祭こそSDGsだ!

 

わが社の一連の活動は、SDGsにも通じています。SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味ですが、要するに社会を持続させるために必要なことを実行するということ。そして、冠婚葬祭互助会は社会を持続させるシステムそのものであると考えます。結婚式は、夫婦を生み、子どもを産むことによって人口を維持する結婚を根底から支える儀式です。一方で葬儀は、儀式とグリーフケアによって死別の悲嘆によるうつ、自死などの負の連鎖を防ぐ儀式です。冠婚業も葬祭業も単なるサービス業ではありません。社会を安定させ、人類を存続させる文化装置です。

f:id:shins2m:20220104111218j:plain「相互扶助」を実現しよう!

f:id:shins2m:20220104110845j:plain
熱心に聴く人びと

 

そして、互助会の根本理念である「相互扶助」は、社会の持続性により深く関わります。貧困ゆえに入浴の習慣を知らない小学生がいるという。また、一日に一回しか食事ができない子どもがいるという。その事実を知り、「なんとかしなければ!」と強く思いました。SDGsは環境問題だけではありません。人権問題・貧困問題・児童虐待・・・・・・すべての問題は根が繋がっています。そういう考え方に立つのがSDGsであるわけです。その意味で入浴ができない、あるいは満足な食事ができないようなお子さんに対して、見て見ぬふりはできません。「相互扶助」をコンセプトとする互助会こそはソーシャル・ビジネスであるべきです。

f:id:shins2m:20220104153745j:plain使命と志を大切に!

 

コロナ禍という想定外の大事件によって、社会は一変しました。これまでのように「ただ儲ければいい」「ただ売上と利益さえ追求すればよい」という商売の仕方では通用しません。これからの企業に求められるものは「M&A」ではないでしょうか。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のことです。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことです。

f:id:shins2m:20220104110951j:plainサンレーの大志を果たそう!

 

会社人として仕事をしていく上で「ミッション」が非常に大切です。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。志とは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値します。「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。

f:id:shins2m:20220104111655j:plain道歌を披露しました

f:id:shins2m:20220104111648j:plainスクリーンに映し出された道歌

f:id:shins2m:20220104135959j:plain
第二会場のようす

f:id:shins2m:20220104111721j:plain
道歌を披露して降壇しました

 

わが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭という儀式で日本人を幸福にするという志があります。すなわち、「天下布礼」という大志です。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。サービス業からケア業へと進化するサンレーは「 天下布礼」の大志を抱きながら、新しい時代を創造していきましょう!」と言ってから、以下の道歌を披露しました。

 

この世をば続けるための助け合ひ  
  礼の社の出番が来たり 庸軒

 

f:id:shins2m:20220104140308j:plain決意表明のようす

f:id:shins2m:20220104140333j:plain決意表明のようす

 

「社長訓示」の後は、「部門別決意表明」です。営業推進部の小谷部長、冠婚事業部の井口部長代理、紫雲閣事業部の黒木取締役、MS推進部の藤原支配人、企画開発部の山下取締役、経営管理部の槇ゼネラルマネージャー、財務部の久保田部長、総務部の國行部長、株式会社ハートピアの首藤総支配人、株式会社クリーンサンジュウの増野支配人、株式会社オラシオンの柿本ゼネラルマネージャーの計10人がそれぞれの今年の決意を表明しました。

f:id:shins2m:20220104112650j:plain北九州本部長の決意表明

f:id:shins2m:20220104112728j:plain松田常務より決意を受け取る

f:id:shins2m:20220104112820j:plain
武士に二言はありません!

 

最後は、「北九州本部長決意表明」として、新しく就任したばかりの松田常務がサンレー北九州全体の今年の決意を力強く表明しました。松田本部長から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。いま決意を述べたみなさんの顔が凛々しく、まるで武士のようでした。武士は食わねど高楊枝・・・・・・そして、武士に二言はありません。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。

f:id:shins2m:20220104113045j:plain和のこえ」で締めました

f:id:shins2m:20220104140805j:plain
これが、和のこえwithコロナだ!

f:id:shins2m:20220104140835j:plainガンバロー!×3回

f:id:shins2m:20220104141019j:plain
第二会場でも、ガンバロー!×3回

f:id:shins2m:20220104113141j:plain最後は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20220104141141j:plain会長とともに退場しました

 

最後は、手をつながない「和のこえwithコロナ」を小谷部長が音頭を取って行い、新年祝賀式典がめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、一同礼をしてから、わたしは佐久間会長とともに退場しました。オミクロン株の感染防止の意味もあり、例年行われる祝賀会は今年も中止となりました。ということで、いよいよ新しい年がスタートしました。今年も、よろしくお願いいたします!

f:id:shins2m:20220104121421j:plain今年も、よろしくお願いいたします!

 

2022年1月4日 一条真也