初盆でグッド・ラック!

一条真也です。
4日の福岡市は気温が35度以上もあって、初猛暑日を迎えました。まことに暑かったですが、わたしは、早良区にある西日本典礼さんの「原斎場」を訪れました。ブログ「柴山文夫氏お別れ会」で紹介した全互協の元会長で、(株)ラックの代表取締役社長であった故・柴山文夫氏の初盆法要に参加するためです。

f:id:shins2m:20200804124739j:plain西日本典礼原斎場」の前で

 

故人は、冠婚葬祭互助会業界の大先輩でした。長い間、一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の九州ブロック長を務められ、その後をわたしが引き継ぎました。本と映画と旅が大好きな方で、わたしもよく読書談義をさせていただきました。

f:id:shins2m:20200804125300j:plain初盆法要会場のようす

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故人を偲びながら・・・

故人は学究肌の経営者として知られ、(株)冠婚葬祭総合研究所の社長も務められました。互助会保証主宰の「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」を研究所が継承し、韓国、台湾、ベトナムミャンマー、インド、中国への海外視察を行いました。そのすべてに参加したのは、故人とわたしの2人だけです。海外視察では大きな刺激を受け、大変勉強になりました。帰国後のレポート作成に苦労したのも、なつかしい思い出です。視察先では、夜遅くまで故人と現地のウィスキーを飲みながら儀式文化について語り明かしました。今ではなつかしく、良き思い出です。

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素晴らしい祭壇でした!

 

故人は数年前に最愛のお嬢様を亡くされ、それを機にグリーフケアの重要性を唱えておられました。ブログ「全互協総会in仙台」で紹介した昨年8月22日の業界の会合では、「歴代会長と正副会長の懇談会」に出席され、「互助会こそグリーフケアに取り組むべき」「グリーフケアによって、葬祭スタッフは仕事に誇りを持てる」「早急にグリーフケアの資格認定制度の立ち上げを!」と強く訴えられました。

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生前の愛用品の数々

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必ず、故人の遺志を継ぎます!

 

その後、全互協内にグリーフケアPTが発足し、わたしが座長になりました。2021年秋スタートを目指して、資格認定制度も動き始めました。昨年11月25日に行われた互助会保証の取締役会の終了後、そのことを互助会保証の会長に就任されたばかりの柴山氏にお伝えすると、当時かなり衰弱した様子だった氏はニッコリと笑って「それは良かったですね。頑張って下さい!」と言って下さいました。それが、わたしとの最後の会話になりました。その約3週間後に柴山文夫氏は人生を卒業されたのです。

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初盆の団扇を持って


わたしは、故人の遺志を継ぎ、必ずや互助会業界にグリーフケアを浸透させることを誓いました。そのグリーフケア資格認定制度は来年6月にスタートする運びとなりました。今日は、新生ラックの柴山三鈴会長、松井社長、牧野専務にもご挨拶させていただき、親しくお話しさせていただきました。故人の奥様である柴山三鈴会長からは父との思い出話をお聴きしました。また、牧野専務はわたしのブログの格闘技記事を愛読されているそうで、「今度、福岡で格闘技の興行があったら一緒に行きましょう!」と約束しました。

f:id:shins2m:20200804125809j:plain柴山さん、グッド・ラック! 

 

通夜、告別式、お別れ会、そして初盆法要に参列させていただきましたが、本当にラックさんは素晴らしい会社だと思います。すべてのセレモニーに、亡き社長への想いが込められていました。わたしには、まだ故人が亡くなった実感がありません。そのへんの椅子に座って、読書に耽っているような気がするのです。本当に思い出は尽きず、大変お世話になりました。最後に、わたしは巨大な遺影に向かって「柴山さん、そちらの世界はいかがですか? どうか高い所から見守って下さい。また、あちらでお会いしましょうね」とつぶやき、最後に故人と同じように右手の人差し指を前に出しながら「グッド・ラック!」と言って、会場を後にしました。

 

柴山文夫 ラックグループ冠婚葬祭物語

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  • 発売日: 2017/11/09
  • メディア: 単行本
 

 

2020年8月4日 一条真也拝