立命館アジア太平洋大学  

一条真也です。
16日の朝、小倉から車で別府へ向かいました。このたび、わが社は大分県の別府地区でも冠婚葬祭事業を展開することになり、一挙に4施設をオープンします。その改装工事の仕上がり具合を視察するためです。


APUの正門前で

キャンパスの案内図

キャンパスのようす

まるで公園みたいでした



視察後、立命館アジア太平洋大学(APU)を訪れました。
APUは、いま最も注目されている大学の1つです。2000年に別府市に設置されましたが、建学の精神は「自由と清新」。基本理念に「自由・平和・ヒューマニズム」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」を掲げています。タグラインの「Shape Your World」は、90を超える国・地域からAPUに集まる学生が「自身・世界を創造する姿」のイメージを明示するものとして2008年に制定されたそうです。


開学宣言のモニュメント

別府湾が望めます

別府湾を背景に

古代ギリシャの屋外劇場を思わせます



APUのコンセプトは「ダイバーシティ」です。
今や時代のキーワードとも言える「ダイバーシティ」ですが、「コトバンク」によれば以下のように説明されています。
ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについていう。 企業がダイバーシティを重視する背景には、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応といったねらいがある」


ハウステンボスのようでした

Shape your world!



じつは、この日のAPU訪問は、新学長に就任された出口治明氏にお会いするのが目的でした。出口氏は1948年三重県生まれ。三重県立上野高等学校を経て、京都大学法学部を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。 経営企画を担当として企画部や財務企画部に所属し、また生命保険協会で財務企画委員の初代委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事されました。また、ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任されました。


APUの出口治明学長と

お贈りした胡蝶蘭の前で



2008年の生命保険業免許取得に伴い、出口氏はライフネット生命保険株式会社を開業されました。2013年に代表取締役会長に就任。2017年6月に取締役を退かれています。そして、2018年1月よりAPUの第4代学長に就任されたのです。報道でそのことを知ったわたしが就任祝いの胡蝶蘭をお贈りしたところ、お礼の連絡があり、この日にお会いする約束をしたのです。長く手紙やメールでの交流はありましたが、直接お会いするのは初めてです。出口学長とは学長室でたっぷりお話しさせていただきました。


キャンパスに咲いていた梅の花

20万冊の蔵書を収める図書館にて

さまざまな言語を揃えた新聞・雑誌コーナー

机とイスのデザインがユニークでした

ライティング・センター

「静寂の森」ではお静かに・・・

言語自主学習センター

広大な食堂(なんと700席!)

生協食品売場のハラール・コーナー

生協書籍売場の学長著書コーナー


出口学長のおススメで、学生さんによる「学内ツアー」に参加しました。
わたしを案内してくれたのは、名古屋出身とスリランカ出身の美しい女子大生の2人でした。ともに3年生だという彼女たちの後についてキャンパスを歩くと、いきなり梅の花が咲いていました。梅は日本・中国・韓国の三国で共通して愛されている花であり、いわばアジアの平和のシンボルです。わたしは「梅ほどAPUに似合う花はないなあ」と思いました。
それから図書館、言語自主学習センター、食堂、生協などを見学。生協の食品売場には「ハラール」のコーナーもあり、感心しました。また、書籍売場の一番目立つ場所には出口学長の著書コーナーがありました。出口学長の発信力や教養への期待の大きさがわかりました。


鉄橋を渡って寮へ・・・

APハウス1の前には宅配便の車が・・・

休憩室にはビリヤード台や卓球台が・・・

大浴場は銭湯チック

「おかえり〜」の文字に癒される



その後、わたしたちは鉄橋を渡って学生寮へ向かいました。
APUでは国内生、国外生にかかわらず、1年生のあいだは必ず寮生活を送ることになっています。部屋は1人用シングルルームと、2人用シェアルームの2タイプがありますが、部屋割りは大学側に委ねられているとか。気になる部屋代ですが、光熱費込みで国内生は5万円、国外生は3万円だそうです。街から離れているので、みんなアマゾンなどのネット通販を愛用しており、ひっきりなしに宅配便の車が来ているといいます。それでも、休憩室にはビリヤード台や卓球台があり、大浴場は「男湯」「女湯」の暖簾がかかって銭湯のようでした。夕暮れには別府湾が美しく、夜には満天の星空を楽しむことができます。まさに「天空の城」のような場所でした。


帰りに、別府冷麺「胡月」に寄りました

チャーシュー冷麺が美味でした!


わたしは、学内を案内してくれた2人にお礼を言って、駐車場で彼女たちと別れました。そのまま北九州まで帰るつもりでしたが、広いキャンパス内を歩き回ったら、小腹が空きました。それで「別府の美味しいものは何?」と同行者に聞いてみると、「冷麺が好評ですよ」とのこと。冷麺はわたしも大好物です。それで地元の方々に人気の名店「胡月」を訪れ、チャーシュー冷麺を注文しました。これがまた麺にコシがあって、とても美味しかったです。
いやあ、素晴らしい大学はあるし、温泉は豊富だし、美味しい冷麺もあるし・・・・・・別府って本当に良い所ですね!



2018年3月15日 一条真也