一条真也です。
ブログ「立命館アジア太平洋大学」で紹介したように、15日、別府湾を望む素晴らしい大学を訪れました。初めての訪問でしたが、そのハード&ソフト&ハートの三位一体のスケールの大きさに圧倒されました。
この日のAPU訪問は、今年から同大学の新学長に就任された出口治明氏にお会いするのが目的でした。出口氏は1948年三重県生まれ。三重県立上野高等学校を経て、京都大学法学部を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。 経営企画を担当として企画部や財務企画部に所属し、また生命保険協会で財務企画委員の初代委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事されました。また、ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職されました。
学長就任祝いの胡蝶蘭
2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2013年に代表取締役会長に就任。2017年6月に取締役を退かれています。そして、2018年1月よりAPUの第4代学長に就任されたのです。新学長はなんと公募で決められ、100名以上の候補者がいたそうです。その中から出口氏が選ばれたことは大きな話題となりました。それを報道で知ったわたしが就任祝いの胡蝶蘭をお贈りしたところ、わざわざ御礼の連絡があり、この日にお会いする約束をした次第です。
胡蝶蘭の前で出口氏と
出口学長とは長く手紙やメールでの交流はありましたが、直接お会いするのは初めてです。学長室に入れていただき、たっぷりお話しをさせていただきました。リベラルアーツの本質、「理系」偏重の教育界の問題点、日本における「読書離れ」と「儀式軽視」の危険性、さらにはサービス業の人材不足、生命保険と互助会との関連性、大学と企業のコラボなどなど・・・・・・。
出口学長は予想通り、教養とビジネスセンスを併せ持った素晴らしいリーダーでした。わたしも、「このような人になりたい!」と思いました。
出口学長は「無類の読書家」として知られており、著作も多いです。
わたしも、これまでブログ『本の「使い方」』、ブログ『ビジネスに効く「最強の読書」』、ブログ『仕事に効く教養としての「世界史」』、ブログ『人生を面白くする本物の教養』で紹介した本などを読ませていただきました。
わたしは、出口学長のような超一流の経営者が大学の舵取りをされるのは本当に素晴らしいことだと思います。日本の国益につながります!
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わたしも来月から東京の私立大学の客員教授に就任する予定になっていますが、ビジネスと学問の間に橋を架けることは、そのままハートフル・ソサエティの実現に寄与するものと信じています。出口学長のような本物の教養人が九州に来て下さって、わたしは心から嬉しく思いました。
できれば、いつか、「人生を修める読書」あるいは「教養としての死生観」などをテーマに対談させていただきたいです。もちろん、対談というより、わたしが出口学長のお話を伺うスタイルになるとは思いますが・・・・・・そのことをわたしが正直に申し上げると、出口学長は「やりましょう!」と即答して下さいました。出口学長、今日は翌日が卒業式という非常にお忙しい中、貴重なお時間をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします!
2018年3月15日 一条真也拝