中正紀念堂 

一条真也です。
サンレー創立50周年記念旅行の1班で、台湾に来ています。台湾の首都は台北です。人口は260万を超え、政治、経済、文化の中心地となっていますが、世界中から観光客が集まる一大観光都市でもあります。


中正紀念堂の大忠門の前で

中正紀念堂の案内図



台北では、最初に中正紀念堂を訪れました。
「日光見ずして結構というなかれ」ではありませんが、中正紀念堂は台湾観光において必見のスポットといわれています。この中正紀念堂の「中正」とは、中華民国の初代総統である蒋介石の本名だそうで、台湾における偉人を顕彰して1980年に竣工した施設です。その圧倒的な威容は、蒋介石という人物が台湾における評価を物語っているようです。


改装中の側の中正紀念堂を望む

中正紀念堂の前で



Wikipedia「中正紀念堂」では、次のように説明されています。
中正紀念堂の敷地面積は25万平方メートルに上り、日本統治時代の山砲隊、歩兵第一連隊の軍用地跡地である。敷地中には本堂のほかに国家戯劇院や国家音楽庁、公園広場、休息所や回廊、庭園、池(光華池・雲漢池)なども併設されている。本堂を始めとするこれらの施設は市民達の憩いの場となっている他、公園広場は政治的な集会の場として使用されることも多い」


中正紀念堂の広場で

中正紀念堂を背に



中心的な存在である本堂についての記述は以下のとおりです。
「敷地の東側に位置する紀念本堂の面積は約1万5千平方メートルで、建物の高さは70mにも及び、西にある中国大陸を臨むように設計されている。本堂正面には高さ30メートルの大中至正門と他2つの門があり、その内部はメインフロアと地階に分けられている。メインフロアの奥には巨大な蒋介石銅像が設置されており、銅像の上部には蒋介石の基本政治理念であった『倫理、民主、科学』という三民主義の本質が、像の土台には蒋介石の言葉がそれぞれ記されている。日中は像の両脇で儀仗隊が警護しており、1時間ごとに交代の儀式が行われる。なお、フロアの天井の最上部には国章である『青天白日』の徽章が描かれている」


巨大な蒋介石銅像

蒋介石の遺徳を偲ぶ

銅像に学ぶ!

儀仗隊にも学ぶ!

儀仗隊を撮影する人びと



ちなみに、北京の天壇を模して造られた本堂の屋根は八角形になっており、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳を象徴しているそうです。さらに「人」の字が重なって天に達するように見える設計もされており、これによって「天人合一」(天と人が一つになる)という中国の思想を反映しているともいわれます。


かかってこいや!

お世話になったガイドさんと



なお、本堂の三方に花崗岩による階段が設置されていますが、84段となっています。さらに本堂正面に階段があり、こちらが5段。合計89段ですが、これは蒋介石の享年が89歳であったことを表しているそうです。
事前に知っていれば「なるほど!」ですが、自分が見学して何を感じるかが大事ですね。


眺めの良い場所

帰路に河津桜が咲いていました



また、紀念本堂の地階にはさまざまな施設が設置され、蒋介石を顕彰する施設であることがわかります。
Wikipedia「中正紀念堂」では、以下のように説明されています
●文物展示室
蒋介石の衣服、文献、写真などを陳列しており、蒋介石の一生または業績に従って11のユニットに分けられている。
●中央通路
蒋介石が生前乗用した2台のキャディラックと公園の模型が展示してある。
●中正紀念図書館
床面積が2418平方メートルにも及ぶ図書館で、蒋介石の著作や彼に関連する書物を中心とした3万冊以上の書籍、150冊以上の定期刊行物が収蔵されている。また、館内には視聴覚エリアがあり、文化、歴史などに関連するビデオやテープなどの視聴覚教材が利用できる。
●故蒋介石総統紀念室
1994年10月31日に完成した施設で、蒋介石の執務室を当時の文物を用いて再現したものである。
紀念本堂地階には上記以外にも、講演ホールや懐恩ギャラリー、中正ギャラリーや端元ホールといった施設もあるとか。
それにしても実に見応えのある観光スポットでした。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2017年3月1日 一条真也