「からだ会議」

一条真也です。
みなさまに素晴らしい動画をご紹介したいと思います。
未来医師イナバ」こと東大病院の稲葉俊郎先生が脚本を書き、「ぬかづけマン教育委員会」ことお笑い芸人のアップダウンの2人が製作した9分19秒の映像です。題して「からだ会議〜からだの声、聴いていますか?〜」。


稲葉先生は、自身のブログ「」の「動画『からだ会議』」という記事に以下のように書かれています。
「以前、ディズニーの<インサイドヘッド>というアニメを見て、すごく面白かったんです。ただ、<脳内会議>なので、まさに頭の中だけでからだのことを考えてるご時世が反映されてるなぁと地団太踏んだものでした。大事なのは<からだ会議>なんだと、自分の中の100兆個の細胞が大合唱していたものです」


ブログ「インサイド・ヘッド」で紹介したアニメ映画には感銘を受けました。
拙著『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)でも取り上げたぐらいです。
11歳の少女の頭の中を舞台に、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみといった感情がそれぞれキャラクターとなり、物語を繰り広げる「インサイド・ヘッド」を初めて観たとき、わたしは「これはアニメの歴史に残る大傑作だ!」と思いましたが、この映画で描かれた脳内会議のさらに先には「からだ会議」があるのです。これに気づいた稲葉先生はさすがですね。


また、稲葉先生は以下のようにブログに書かれています。
「自分がブログに書いた<からだ会議>の脚本を、天才お笑い芸人アップダウン(竹森巧さん、阿部浩さん)のお2人がアニメ化してくれたのです。声優も全てお2人。お2人は本当に多才ですごいです。お笑い芸人という枠では、きっと窮屈でせう。アップダウンは、ぬか漬けマンとして、漬物や発酵食などの食育の活動もされています。お芝居も見に行きましたが、その演技力も本当にすごいんです。天才としか言いようがありません。自分の周りには天才がたくさんいて、本当に心強いです。未来は明るい。自分もプロの脚本家じゃないし、お2人もプロのアニメーターでもない素人の作品です。でも、だからこそ、その分純度の高い素直な作品が作れたと自画自賛しております」
この動画に出てくる「STOP! 暴飲暴食」とか「休肝日をつくろう!」などというメッセージは、わたし的に非常に耳が痛いところですが(苦笑)、優れて啓蒙的な内容になっています。


さらに、稲葉先生は以下のように書かれています。
「教育現場や医療現場で教材として使われるといいなぁと切に切に思っています。ユーモアも散りばめられていますので、どんな人でも見れる作品に仕上がっています。からだにある100兆個の細胞全てが主役ですから続編も作りたい! ピコ太郎に負けないように頑張ります。英語版も作らないといけないですかね。誰かボランティアで協力してください〜」
いや、この動画の英語版を作ったら、マジで世界中で動画再生されるのではないでしょうか。ピコ太郎に勝つのも夢ではないかも?
というわけで、みなさん、からだの声、聴いていますか?


からだの声、聴いていますか?



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年11月5日 一条真也