ジャニーズ事務所について思うこと

一条真也です。
いま、このブログ記事を北陸新幹線はくたか563号の車内で書いています。東京から金沢へ向かっているのですが、「SMAP解散」のニュースには驚きました。東京駅で「日刊スポーツ」を購入しました。


北陸新幹線の車内で「日刊スポーツ」を開く



「日刊スポーツ」配信の記事には以下のように書かれています。
「国民的人気グループSMAP中居正広(43)稲垣吾郎(42)草なぎ剛(41)香取慎吾(38)が、ジャニーズ事務所から独立することが12日、分かった。木村拓哉(43)は事務所に残る方向だが、グループはこれで事実上の解散となる」


ヤフー・ニュースより



また、「日刊スポーツ」配信の記事には以下のようにも書かれています。
SMAPは91年にCDデビュー。バラエティー番組で幅広い人気を得て大ブレークすると、木村が『ロングバケーション』などのドラマ主演で不動の人気を獲得。中居がバラエティーやスポーツ番組の司会やキャスターとして才能を発揮するなど、メンバー個々の活躍もあって、スーパーグループに成長した。その人気ぶりは、たびたび社会現象としても取り上げられた。
グループとしては売り上げ250万枚の大ヒットを記録したシングル『世界に一つだけの花』をはじめ、『夜空ノムコウ』『らいおんハート』などヒット曲も多数ある。メンバー5人が勢ぞろいする人気番組『SMAP×SMAP』をはじめ、各メンバーはテレビ各局で多くのレギュラー番組を抱えている。グループとして契約中のCMもあり、解散の時期は未定だが、各方面に激震が走ることは確実だ」


SMAPは解散するのか?(「日刊スポーツ」1月13日号より)

北陸新幹線の電光掲示板に速報が!



わたしは正直言って、SMAPが解散しようがしまいがどうでもいいのですが、ジャニーズ事務所については思うことがあります。言うまでもなく、ジャニーズ事務所は現在の日本の芸能界において最大の影響力を誇る芸能事務所です。その威力はテレビ局や大手広告代理店以上だとされています。現在の社長は、ジャニー喜多川氏です。「芸能界の帝王」とも呼ばれる同氏は、史上最低の視聴率だった昨年のNHK「紅白歌合戦」について、異例のコメントを寄せています。



「日刊スポーツ」の1月3日配信の記事には、「ジャニー喜多川氏、ベテラン歌手の紅白卒業に意見」の見出しで、以下のように書かれています。
ジャニーズ事務所の若手アイドルが2日、東京・帝国劇場内で正月恒例の餅つき大会を行った。上演中の舞台『ジャニーズ・ワールド』に出演するSexy Zone佐藤勝利(19)中島健人(21)ら主要キャスト10人が登場。
作・演出・構成の同事務所社長、ジャニー喜多川氏(84)は『僕の年代は楽しみにしている番組』とし、NHK紅白歌合戦をテレビ観賞した。
舞台初日にひらめきで、森進一(68)の演歌を盛り込んだことから、紅白卒業宣言した森について言及。『森さんはまだまだできると思っています。北島(三郎)さんも卒業する年じゃない。みんな冷たすぎるんですよ。80、90歳になっても出てくる姿が素晴らしい。若い人と年配者が手を取り合って歌う姿こそ、芸能界で、それができるのも紅白。もっと先輩たちを尊敬すべきです』。ベテランが卒業宣言をせざるを得ない環境に意見した」



わたしは、このコメントについて以下のような感想を持ちました。
まず、長寿だった徳川家康が江戸時代を「敬老社会」としたように、自身が後期高齢者であるジャニー喜多川氏は「人は老いるほど豊かになる」ということが言いたいのではないかと思いました。
次に、近藤真彦が51歳、東山紀之も50歳になるのをはじめ、主力のSMAPTOKIO、V6らもいずれも中年グループとなりました。人気絶頂の嵐だって、アイドルとしてはトシを取りすぎています。ということで、「いくら高齢化しても、うちのタレントたちをよろしくね!」というのがジャニー喜多川氏の本音ではないかと思いました。その中でも、「今や国民的グループとなったSMAPをいつまでもよろしく」というメッセージを感じました。そのSMAPが解散するというのですから、本当に驚きました。ベッキーの一件など吹き飛んでしまうニュースでしたね。



それから、ここ数年、ジャニーズ事務所に対しては思うことがあります。
それは著作権および肖像権に対する意識が異常なほど高いことです。
もちろん芸能事務所ですから自社のタレントの肖像権を守ることは当然ですし、ジャニー喜多川氏は所属タレントに対して「YOU」と呼ぶなど、非常にアメリカナイズされている方なので、ディズニー社のような米国のエンターテインメント企業の姿勢を参考にされているかもしれません。とはいえ、所属タレントたちの画像をネットでも一切使わせないなど、その姿勢は行き過ぎているように思います。


サンデー毎日」1月24日号の表紙



わたしは「サンデー毎日」でコラムを連載していますが、同誌のHPでもジャニーズ事務所のタレントが表紙で使われるときはいつも黒塗りです。これは、どう考えても異常でしょう。無法にタレントの写真を使われたのならいざ知らず、商品として同誌にタレントの画像を提供しているわけですから、黒塗りにさせることはないでしょう。率直に言って、ジャニーズ事務所は驕っているのではないでしょうか。「驕る平家は久しからず」は歴史の法則です。偶然、「サンデー毎日」最新号の表紙はSMAP香取慎吾ですが・・・。



この記事が検索で上位になった場合、ジャニーズ事務所のチェックが入るかもしれません。その際、「サンデー毎日」に圧力をかけて、「一条という生意気な作家の連載をやめさせろ」などと言ってくるかもしれませんが、それならそれでもいいですよ。わたしは芸能界に関わる者でもなんでもなく、単なる唯葬論者であり、一介の冠婚葬祭業者に過ぎません。ジャニーズ事務所など、怖くもなんともないです。来るなら来いや!



・・・と粋がってみましたが、わたしはじつはジャニーズ事務所の大ファンなのです。大学時代は「たのきん研究会」に所属していましたし、処女作の『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)には「がんばれ、ジャニーズ事務所!」という一章を設けたぐらいです。さらに、会社の各地の事業部での新年祝賀会では余興の大トリをわたしが務めていますが、今年はマッチの「ギンギラギンにさりげなく」を歌っているのですよ。明日も金沢の祝賀会でも歌います。喉に多大な負担をかけるこの歌を連日ど真剣に熱唱したあまり、わたしの声がすっかり枯れてしまったほどです。それぐらいジャニーズへの想いは強いですので、ぜひ肖像権の規制緩和案はご一考下さい。
最後に、ジャニー喜多川氏の御健康とジャニーズ事務所のより一層の御発展を北陸新幹線の車内よりお祈りいたします。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年1月13日 一条真也