毎日新聞に『唯葬論』が紹介されました

一条真也です。
戦後70年記念出版であるわが最新刊『唯葬論』(三五館)が好評です。
今日の「毎日新聞」全国版の夕刊の「読書日記」欄でも紹介されました。



毎日新聞」8月11日夕刊(全国版)



記事は「ピックアップ」として、以下のように書かれています。
宇宙論、哲学論、供養論など、全18章。
人類発展の根底には死者への想いがあり、全ては『葬』から始まると説く。
葬儀は故人の魂を送るとともに、残された人々の魂にもエネルギーを与えるという。通夜・告別式なしで火葬場に直行する『直葬』や、遺骨・遺灰を火葬場に捨てる『0葬』など礼に反する行為に警鐘を鳴らす」



ブログ「『唯葬論』に反響続々!」で紹介したように、『唯葬論』には大きな反響が起こっていますが、特に以下のような声が寄せられています。
◆体系的・全体的・網羅的で、葬儀哲学・葬送哲学・儀礼哲学概論とも百科全書ともいえる本。ヘーゲル的な体系性を想起します。
・・・鎌田東二京都大学こころの未来研究センター教授・宗教哲学者)
◆人類や自然の営みをすべて俯瞰的に包含したとんでもない本です。
これは世界広しといえども、一条さんしか書けません。
・・・稲葉俊郎(東京大学医学部付属病院医師)
◆「コリン・ウィルソン的知性」と「マイケル・ジャクソン的美意識」の奇跡的な融合! 日本に一条先生がいらっしゃることを、同じ日本人としてとても頼もしく心強く感じております。
・・・秋丸知貴(美学者・伊藤俊太郎賞受賞者)
◆まさに本書は「真剣」、否「心剣」であり、「人の道」を歩まんとする者を守護する宝刀である。心を眼と化して幾度も読み込まなければ、本書の凄さは理解出来ないだろう。「死者への想い」に満たされた思想書を執筆し得る者は、一条真也の先にも、そして後にもいないだろう。
・・・不識庵(amazon ベスト50レビュアー)
いずれも過分な評価のお言葉で、身の引き締まる思いです。



わたしは人類の文明も文化も、その発展の根底には「死者への想い」があったと考えています。世の中には「唯物論」「唯心論」をはじめ、岸田秀氏が唱えた「唯幻論」、養老孟司氏が唱えた「唯脳論」などがありますが、わたしは本書で「唯葬論」というものを提唱します。結局、「唯○論」というのは、すべて「世界をどう見るか」という世界観、「人間とは何か」という人間観に関わっています。わたしは、「ホモ・フューネラル」という言葉に表現されるように人間とは「葬儀をするヒト」であり、人間のすべての営みは「葬」というコンセプトに集約されると考えます。 この本は、一条真也の集大成です。
わたしは、この本を書くために生まれてきたと思っています。
どうか、みなさま、ご一読を何卒よろしくお願いいたします!
なお、北海道では明日の朝刊、九州では明日の夕刊に掲載されます。
また、たった今、版元の三五館さんから連絡があり、19日の「朝日新聞」朝刊の一面に『唯葬論』の書籍広告が掲載されるそうです。


唯葬論

唯葬論

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年8月11日 一条真也