金沢王将事件

一条真也です。
金沢から小倉に帰ってきました。ブログ「みなと紫雲閣起工式」に書いたように、マリエールオークパイン金沢において直会を行いましたが、終了後、わたしは小松空港へ向かいました。その途中、いま大騒ぎになっている「餃子の王将」金沢片町店に寄りました。


餃子の王将・金沢片町店の前で




金沢の飲食店ということで、わたしは、ブログ「激安を考える」に詳しく書いたように、「焼肉酒屋えびす」を訪問したときのことを思い出しました。
何かが起こったら、やはり現場に行ってみないと!
昨年11月末頃、ボーイズバーの複数の男性従業員たちが全裸で「餃子の王将」金沢片町店のカウンターに座るなどした写真を撮影、インターネット上に公開したのです。「餃子の王将」を経営する王将フ―ドサービスは3日までに営業を停止し、閉店も検討しているというのです。


読売新聞の取材によれば、撮影に参加したボーイズバーの店長の男性は「客に配る自分たちの店のカレンダーの写真として使うために、王将の当日の責任者から許可を得た。ほかの客のいない早朝に連絡を受け、店に行って撮影した」と話しているそうです。一方、王将フ―ドサービス社は、「店員は撮影を許したが、裸になるとは想定していなかった。撮影を止めようとしたが、止められず、制服も強引に着られてしまったと説明している」と話しているとか。
ボーイズバー店長によると、王将側から今月2日に抗議を受け、フェイスブックからはから削除しましたが、、写真を使ったカレンダーはすでに客に配っているという。男性は、「許可を得たのに悪いように言われ、困惑しているが、お騒がせしたことは申し訳ない」と話しているそうです。


臨時休業の貼紙がありました



さらに、全裸の彼らはもっとトンデモないことをしていました!
なんと、繁華街のスクランブル交差点を全裸で渡っていたというのです。
TBS系(JNN)9月5日18時58分配信の「 “王将のはだか”撮影グループ、交差点でも“全裸写真” 」という記事には次のように書かれています。
金沢市の『餃子の王将』で、男性グループが全裸で写真を撮影していた問題。新たに、このグループが街中の交差点で全裸で撮った写真が見つかり、警察が捜査を進めています。きっかけはインターネットに掲載された1枚の写真でした。全裸の男性がカウンターに並び、従業員にふんした男性もポーズを決めています。この写真は、金沢市片町にある『餃子の王将』で撮影されました。王将は『従業員の制止にもかかわらず裸になった』と主張していますが、写真を撮ったバーの関係者は、従業員の許可を得た上で撮影したと反論しています。
『(王将の)許可を取って撮らせていただいたが、店員さんから服を貸していただきましたし、名札とかも作ってもらいましたし、こういう大事になるとは僕らは全然思っていませんでした』(撮影したバーの代表)
しかし5日、新たに1枚の写真が見つかりました。北陸一の繁華街といわれる片町交差点に並ぶ6人の男性。靴下をつけただけの裸で、片手を突き上げるなどのポーズをとっています。同じグループが店のカレンダー用として撮影したもので、警察は公然わいせつでの立件も視野に捜査を進めています」


憮然として貼紙の横に立つ



店員が許可していたのか許可していなかったかは、わたしは知りません。
それはともかく、あまりにも馬鹿馬鹿しい行為ではありませんか!
なんだか、同じ日本男児として情なくなります。
また、わたしの愛する金沢の街が汚されたようで腹立たしい思いです。
そんな全裸カレンダーを貰って喜ぶ女性客の顔も見たいですね。ほんとに。



餃子の王将」金沢片町店のすぐ前は、バス停になっています。
きっと不機嫌な顔をしていたのでしょう、店の前でわたしが写真を撮っていたら、バスを待つ人々の何人かが怖そうにこちらを見ていました。
わたしは「見世物じゃありませんよ」と言おうかとしましたが、さらに怖がらせてはいけないので黙って、その場を悠然と立ち去りました。
その足でくだんの交差点にも行きましたが、北陸一の繁華街のスクランブル交差点はあまりにも車の交通量が多く、これはいくら早朝だろうと全裸撮影は不可能と判断しました。おそらく、交差点の全裸写真は合成でしょう。


問題のスクランブル交差点の前で



餃子の王将」といえば、新潟県の新潟近江店でも不適切な写真が撮影されました。従業員が店の大型冷蔵庫に入っている写真を撮影し、フェイスブックに公開したのです。この店舗は休業し、消毒などが実施されたそうです。王将フードサービス社は、プレスリリースなどを通じて利用者らに謝罪しています。



最近、このような事件が急激に増えています。全国的に飲食店やコンビニエンスストアの従業員や客による非常識な写真が撮影され、フェイスブックをはじめとした会員制交流サイト(SNS)へ投稿されているのです。中には、ユーチューブなどの動画投稿サイトを利用する者も続々と出てきています。その結果、閉店や営業を自粛する店が相次いでいるのです。
現在、フェイスブックツイッターは「バカ発見器」と呼ばれているとか。



もちろん、飲食店もコンビニも悪ふざけをする場所ではありません。
該当企業は、アルバイトなどの教育を徹底しなければならないでしょう。
企業に大きな損害を与えた場合は、たとえアルバイトだろうが学生だろうが、きちんと金銭面で償う必要があると思います。また、バカッター晒し画像「悪ふざけ写真」をやらかしてしまう客にも厳罰を与えなければなりません。



それにしても、この美しい国・日本で「悪ふざけ写真」が横行するとは!
先の戦争で尊い命を散らした英霊たちは、「こんな日本にするために、俺たちは死んだのではないぞ!」と、憤りを感じつつ泣いていることでしょう。
その背景には、幼稚な目立ちたがり屋が増加していることがあると思います。そういう常識の欠落した連中は、フェイスブックなんかやらずに、リアルブック、本物の本をしっかり読んで常識を身につける必要がありますね。
たとえば、『論語』を読めばいいのにと心から思います。そんなことを考えながら暗い気分で小松空港へ向かったら、福岡行きの飛行機が小さなプロペラ機。けっこう揺れて、かなり気分が悪くなりました。とほほ・・・・・。


プロペラ機で福岡に飛びました



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年9月7日 一条真也