北陸新年進発式 

一条真也です。金沢に来ています。
17日、サンレー北陸の新年新発式が行われました。会場は、石川県を代表する冠婚葬祭施設の金沢紫雲閣です。

金沢紫雲閣 の前で

 

通常は「新年祝賀式典」として開催しますが、昨年は元旦に能登半島地震が発生し、232名もの方々がお亡くなりになったため、「祝賀」の文字を外して「新年進発式」としました。また、昨年9月20日に佐久間名誉会長が亡くなったため、2年連続で今年も「祝賀」の文字を外して「新年進発式」としました。

入場のようす

さあ、式典の始まりです!

冒頭、阪神・淡路大震災の黙祷をしました


わたしも黙祷しました

黙祷が明けて、勇壮な触れ太鼓

最初はもちろん一同礼!

全員で社歌を斉唱

S2M宣言」を唱和

 

最初に、この日が30年目にあたる阪神・淡路大震災の犠牲者の御霊に対して黙祷を捧げました。それから、 金沢紫雲閣の安井支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌を斉唱しました。それから営業推進部第2ブロックの上川ブロック長によって「経営理念」と「S2M宣言」を全員で唱和しました。

最初に新年の挨拶をしました

社長訓示を行いました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしました。喪中につき、いつもの「あけましておめでとうございます」の挨拶は交わしませんでした。それから、わたしは以下の話をしました。2025年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。昨年9月20日、サンレーグループ創業者の佐久間名誉会長が旅立ちました。昨年末、東専務も勇退されました。今年から郡事業部長が取締役として北陸本部をまとめます。そんな中、北陸本部は売上・利益ともに目標を達成し、グループとしては過去最高益を記録することができました。これもひとえに日頃働いていただいている社員のみなさんのおかげであり、心より感謝いたします。ぜひ、今年はさらなる飛躍を目指したいと思います。

今年はサンレー旋風が巻き起こる!



今年は、1月から業界、いや日本中にサンレー旋風が巻き起こります。まずは、拙著愛する人を亡くした人へ(現代書林・PHP文庫)を原案とするグリーフケア映画君の忘れ方が1月17日から全国公開されます。石川県では、イオンシネマ金沢・イオンシネマ白山・イオンシネマ新小松の3館で上映されます。ぜひ、みなさんお越し下さい。わたしが『愛する人を亡くした人へ』を書いたのは18年前ですが、そのとき「グリーフケア」という言葉を知る人は業界内でもほとんどいませんでした。

グリーフケアの時代が来た!

 

現在では、業界内に「グリーフケア」の言葉を知らない人はいません。1000名を超えるグリーフケア士が誕生し、業界全体がグリーフケアを推進し、ついには映画まで公開される運びとなりました。まことに感無量です。わが社は2010年に遺族の会 「月あかりの会」を発足させ、連動して集いの場所「ムーンギャラリー」を開設しました。グリーフケアには、 同じ思いの人たちが集まれる場を提供してあげることがいちばん大切で、同じように大切な方を亡くされた方々と安心して安全に語り合うことが重要なのです。ぜひ、グリーフケア活動の先駆けとしてのサンレーのレベルの高さを示していただきたい。

冠婚葬祭文化振興財団の理事長に就任

 

また、昨年8月、わたしは一般財団法人  冠婚葬祭文化振興財団の理事長に就任しました。同財団は、人の一生に関わる儀礼である冠婚葬祭に代表されるさまざまな人生儀礼の文化を振興し、次世代に引き継ぐための事業を行い、日本の伝統文化の向上、発展に寄与することを目的としています。財団としての独自性を出していくために、昨年度より新たに立ち上げた儀式委員会と資格委員会を中心に財団事業を推進してまいります。今後も財団は、互助会業界の環境の整備に貢献していく所存です。記念すべき設立10周年を理事長として迎えることになりました。

3つの提案を重点的に発信

熱心に聴く人びと

 

日本人の精神文化に与える影響の大きな財団の理事長として、わたしは個人的に3つの提案を重点的に発信していきたいと思います。それは、「1.冠婚葬祭業のサービス業から文化産業への転換」「2.互助会加入の義務化」「3.互助会営業員の民生委員化」の3つです。佐久間名誉会長の「冠婚葬祭で、日本人を幸せにする」という大きな目標に向かって、「創業守礼」の精神を受け継ぎながら、これからも歩み続けてまいります。日本の未来に太陽光線のように希望の光を灯す。その日まで決して諦めることなく、名誉会長の教えを実践し続けていく覚悟です。

冠婚葬祭文化論』を上梓

 

冠婚葬祭文化振興財団の理事長として、わたしは昨年12月に冠婚葬祭文化論産経新聞出版)を上梓しました。おかげさまで大きな反響があり、発売直後には全国の図書館での購入も決定しました。同書の帯には、「冠婚葬祭は日本文化の集大成」と大きく書かれ、本文でもそのことを繰り返し訴えています。この言葉は、佐久間名誉会長が生前語っていたものです。「冠婚葬祭文化」といいますが、冠婚葬祭は文化そのものです。日本には、茶の湯・生け花・能・歌舞伎・相撲・武道といった、さまざまな伝統文化があります。そして、それらの伝統文化の根幹にはいずれも「儀式」というものが厳然として存在します。たとえば、武道は「礼に始まり、礼に終わる」ものです。すなわち、儀式なくして文化はありえません。その意味において、儀式とは「文化の核」であると言えます。

冠婚葬祭は「日本文化の集大成」である!

 

儀式が「文化の核」なら、冠婚葬祭は「日本文化の集大成」です。茶道、華道、香道といえば日本文化を代表する「三大芸道」ですが、仏式葬儀の中にはお茶もお花もお香も、すべて含まれています。「日本文化の集大成」としての冠婚葬祭を見た場合、「食」や「装」や「歌」や「書」の文化があります。いかに冠婚葬祭がさまざまな文化と密接に関連し、あるいはそれを保全する役割を担っているとがわかります。

われわれは「文化の防人」である!

熱心に聴く人びと

 

まさに、冠婚葬祭とは「文化の集大成」であり、冠婚葬祭の存在なくして日本の伝統文化はもちろん、近代になって生まれたものも含めた諸文化を論じることも難しいです。すなわち、冠婚葬祭の諸儀礼を行うことがそのまま日本文化の継承となるのです。冠婚葬祭業という礼業に携わるわたしたちは、「文化の防人」です。誇りをもって、日々の業務に励んでいただきたいと思います。

最後に道歌を披露しました

 

「助け合い」から「支え合い」へ。わたしたち互助会は、冠婚葬祭を通して、もう一度人と人との絆を結び直す「互助共生社会」を実現したいです。亡くなった佐久間名誉会長の口癖は、「互助会システムは日本人に合う」「互助会には無限の可能性がある」「互助会が日本を救う」でした! 名誉会長の天からのメッセージを受け止め、『すすめ! 進くん」のようにさらに前に進んで行きましょう! 60周年の大きな節目に向け、わたしたちには前進あるのみです!」と訴え、以下の道歌を披露しました。

 

高きより見守る人は
 陽のやうに微笑みながら

  さらに進めと  庸軒

 

表彰状を読み上げました


表彰状をお渡ししました

年間情報売上表彰者と記念撮影

「1級葬祭ディレクター」表彰者と記念撮影

グリーフケア士」表彰者と記念撮影

「互助会消費者アドバイザー」表彰者と記念撮影

「お客様対応専門員」表彰者と記念撮影

サンレーおもてなし賞」表彰者と記念撮影

サンレーコンパッション賞」表彰者と記念撮影

 

その後、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。まず、年間情報売上表彰として、営業の部第1位の松任営業所の半田さん、内勤の部第1位の営業推進第3ブロックの梅田さんを表彰させていただきました。それから、資格取得者表彰です。「1級葬祭ディレクター」表彰として、 金沢紫雲閣の稲葉さん、小谷さん、小林さん、青木さんを表彰しました。また、「グリーフケア士」表彰として、小松紫雲閣の大谷内さん、金沢紫雲閣の竹本さん、尾方さん、涌井涌井さんを表彰しました。それから、「互助会消費者アドバイザー」表彰で、加入者相談センターの中山さん、営業推進部の小田さんを表彰しました。「お客様対応専門員」表彰では、加入者相談センターの下瀬さんを表彰しました。さらには、「サンレーおもてなし賞」の表彰です。マリエールオークパイン小松の佐川さんを表彰させていただきました。最後に「サンレーコンパッション賞」で、金沢紫雲閣の尾方さんを表彰させていただきました。冠婚葬祭業は人が命ですので、表彰されたみなさんは、会社の宝であります!

挨拶する澤谷課長

挨拶する五十川副支配人

 

その後、「随行者挨拶」の時間となりました。わたしに随行してきた北九州本部営業推進部の北九州東エリアの澤谷課長、北九州本部の北九州紫雲閣の五十川副支配人が紹介され、それぞれ選挙の立候補者のような立派な挨拶をしました。わが社の若手社員はみんな挨拶が素晴らしいので、社長としても頼もしいです。

決意表明のようす

北陸本部代表決意表明


郡取締役から決意を受け取りました


みなさんの言霊を信じています!

 

その後、各責任者が部門別決意表明を行いました。営業推進部の小谷部長、紫雲閣事業部の大谷部長、 冠婚事業部の山岸支配人、MSセンターの中山所長、管理部の三輪部長が、それぞれの決意を読み上げました。最後は、北陸本部を代表して今年から取締役となった郡事業部長が決意書を渡してくれました。郡事業部長から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。心に響く言葉の数々でした。『言うは易く行うは難し』といいますが、わたしはみなさんの言霊を信じています。昨年、みなさんは素晴らしい結果を残されました。どうか自信を持ち、今年はさらに高みをめざしてチャレンジして下さい。わたしは、みなさんを信じています!」と述べました。

和のこえ」で手をつなぎました

ガンバロー✖3回

万感の想いで退場しました

サンレー北陸に幸あれ!

 

最後は、和のこえを行いました。一昨年までは手をつながない「和のこえwithコロナ」でしたが、昨年からは営業推進部の小田課長の音頭で、5年ぶりに手をつないでオリジナル方式で行いました。今年も手をつないで「ガンバロー!」と3回唱和すると、全員の心が1つになりました。その後、一同礼をしてから、わたしは退場しました。ということで、いよいよ新しい年がスタートしました。今年も、よろしくお願いいたします!

 

2025年1月17日 一条真也