バイデン大統領のファッション

一条真也です。
東京から小倉に戻ってきました。わたしも忙しいし、あまり政治の話には首を突っ込みたくないのですが、ブログ「ブルックリンでオペラを」で紹介した映画を観たとき以上の違和感をおぼえたので、この記事を書きました。


アメリカを訪問中の岸田総理大臣は、バイデン大統領と会談し、中国を念頭に緊密に連携していくことで一致しました。その後、両首脳は日本時間の11日午前、ホワイトハウスでの公式晩餐会に出席しました。晩餐会は非常に和やかな雰囲気で開かれ、岸田総理が挨拶でジョークを連発し、会場の笑いを誘う場面もあったとか。YOASOBIが招かれたのはよく意味がわかりませんが、まあ無事に晩餐会が終わって良かったですね。


晩餐会でジョークを連発した岸田総理

 

しかし気になったのは、両首脳のファッションです。岸田総理はタキシードに蝶ネクタイという装いでしたが、バイデン大統領の方はタキシードではなく、単なる黒いスーツに黒ネクタイでした。胸元のバッジがなければ、「お葬式?」と思ったのはわたしだけではありますまい。どうして、両首脳のファッションが不揃いになったのか。というか、日本側だけが正装なのは何故か? 公式晩餐会のドレスコードが「ブラックフォーマル」だったことは間違いないので、アメリカ側が日本を軽く見たように思えました。というか、外交の場面では完全に礼を失しています。終戦直後の昭和天皇マッカーサーのツーショット写真を思い出して、わたしは不愉快でしたね。


これはブラックフォーマルなのか?

 

それとも、バイデン大統領の喪服のようなファッションもブラックフォーマルとして通用するのでしょうか。わたしも冠婚葬祭業やホテル業を生業としており、またマナーの本なども書いているので、礼装や正装については専門分野なのであります。しかしながら、わたしが知らないうちに「ブラックフォーマル」の定義がアップデートしたのでしょうか? わたしの考えが古くなったのでしょうか? テレビのニュース番組のコメンテーターなども、この問題をスルーしていましたが、強い違和感をおぼえました。


レイバンが世界一似合う最強ボス!

 

可能性として考えられるのは、大統領の側近が晩餐会用のタキシードを用意していたにもかかわらず、バイデン大統領が着替えるのを忘れたことです。でも、それだと黒ネクタイを用意していたことが不自然ですね。もしかすると、バイデン大統領には独自のファッション哲学があるのかもしれません。というか、バイデン大統領はすごくオシャレです。だって、レイバンのサングラス姿がムチャクチャ似合うではありませんか。レイバンが似合う男性スターといえば、ハリウッドではブラッド・ピットロバート・パティンソンが有名です。日本では、木村拓哉中田英寿朝倉未来などが愛用していますが、何といっても2020年に亡くなられた故・渡哲也さんが似合いましたね。ドラマ「西部警察」での大門軍団がなつかしいです。


なんというド迫力! シビれるぜ!

 

しかし、バイデン大統領のレイバン姿は誰よりも似合います。そして、ものすごく迫力がありますね。クリント・イーストウッドジェームス・コバーントミー・リー・ジョーンズの迫力にも負けません。世界広しといえど、こんなにサングラスが似合う人は存在しないでしょう。まさに「世界最強のボス」といった印象で、最高にカッコいいです! そんな最強ボスと並ぶと、日本の総理大臣も借りてきた猫みたいですね。その岸田総理、晩餐会でジョークを連発するのはいいですが、肝心の公式会見で「同盟国たる中国」と発言しました。「米国」と言うべきところを「中国」と言い間違えた失言ですが、ヒヤッとしましたね。「言い間違えは、無意識の本音である」と主張したのはかのフロイトですが、日本国民としては単なるミスと思いたいところです。覇権主義的な動きを強める中国に対して、ぜひ日米が緊密に連携してほしいですね!


 

2024年4月11日  一条真也